真駒内緑町緑道

地下鉄駅真駒内駅を降りて、正面の道路を真っすぐ300m程歩くと、右手に中央分離帯のある広い道路にぶつかります。そこから50m程先に、マンションが数棟建っていますが、そのマンションの間に小さな川(真駒内用水)が流れています。その土手の上にサクラが植えられています。
015 エゾヤマザクラ 緑町緑道2012.5.3
緑町緑道です。
5月3日にサクラの写真を撮りに行ったのですが、撮影中に写真を撮りに来る人に2~3人出会いました。地元の方の話によると、「10年ほど前までは、報道関係者が新聞記事にするために、写真を撮りに来るほどきれいに咲いていた」という話です。また、地元の方かどうかは分かりませんが、私が写真を撮っている10分ぐらいの間に何人もの人がサクラを見上げながら緑道を歩いて行くのを見ました。
この緑道は、サクラ(花)と小さな川(水)と生垣(緑)という写真撮影にもってこいのシチュエーションです。
020 エゾヤマザクラ 
サクラの種類は、エゾヤマザクラが主体で、エゾヤマザクラより1週間程開花が遅れるカスミザクラも中に混じっているようです。樹齢は、昭和30年半ばから真駒内団地が造成されましたが、その時に植えられたもので、50~60年と思います。
この並木にはソメイヨシノも混じっています。これらは、エゾヤマザクラが何らかの理由で枯れた後に植えられたものと思います。
真駒内用水沿いの緑道の幅は2~3mで、そこにサクラが植えられているため、人がすれ違うには狭いぐらいの歩道幅です。見上げると、サクラの枝が住宅地に入り込んで花を咲かせています。
040 エゾヤマザクラ  緑町緑道
これは、地元の方に頂いた写真を、再度、カメラに収めたものです。そのときの説明によると、平成10年前後に撮ったものではないかという話です。
カメラの質によるのか、天候の所為なのか、それとも樹木の樹勢が良いためなのか、その原因は分かりませんが、この写真に写っている花の色は、ピンク色で実に艶やかです。
実は、この写真を取り上げたのは、花色の違いを表すために載せたのではなく、樹勢の違い、写真を撮った当時から約15年を経て、樹齢が50~60年を過ぎるとサクラの樹勢は衰えてくるものだ ということを示すために掲載したのです。しかし、写真では、現在のサクラ並木は当時に比べて、小枝の付き方・密度、花数は少なくなっているようですが、樹勢の衰えは花色ほどはっきりとした違いは分かりません。
しかし、この緑道の中を歩くと、伐採された切株が所々に見られます。太い枝が切られている樹が多々あり、サルノコシカケの仲間のキノコが生えている樹もあります。この並木のサクラは全体的に弱ってきているようです。
その一方で、3m前後の新しい樹が伐採された切株と切株の間に補植されています。今ある老木を守り、枯れたところには新しい樹を植えることで、この緑町緑道のサクラ並木は、サクラの枝が宅地に入ってきてもそれを受け入れる地元の方の理解と協力のもとに、緑道の管理者の日々の維持管理によって、大事に守り育てられていることが伺えます。
真駒内用水について
この用水は、真駒内地区で最も南に位置する南町で真駒内川から取水されています。そこから、真駒内川緑地、エドウィン・ダン記念公園、緑町緑道、緑町公園、団地中央線、曙公園をとおり、ニセアカシアの大木が立ち並んでいる自衛隊隠蔽緑地に沿って流れ、最後に自衛隊真駒内駐屯地に入っていきます。
この用水は、真駒内地区のほぼ中央を縦断しており、この地区の景観を形成する上で大きな役割を果たしています。その歴史と概要を説明した案内板が、真駒内曙町の自衛隊隠蔽緑地沿いに立てられていますので紹介します。

012 真駒内用水
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