キクイモ

2017.9.25
我家の近所で見つけました。 花が咲くものは 草丈は3m前後になります。
この時期にこの草丈でキク科で黄色の花を咲かせる植物? と調べてみると
キクイモのようです。
別の日に、このご近所さんの前を通ると、60歳前後の主婦の方が庭先を掃除をしているので、
「これはキクイモですか?」と尋ねると、
「豊平川で採ってきました。 花がきれいだったので、名前はわかりません。」
と教えてくれました。
2018.9.25
キクイモはヒマワリと同じ仲間でヒマワリ属(Helianthus属:ヘリアンサス属)です。 ヒマワリは1年草ですが、宿根性のものをヘリアンサスと呼ぶことが多いそうです。
花の大きさは10cm弱くらいでしょうか。 2018.10.4
葉の特徴は、親指と人差し指で葉の両面を触るとざらつくことです。 特に、葉の表側は指先の腹が毛で引っかかる感じがします。 近接して見ると、太めの短い白い棘のような毛が生えています。 もう一つ、葉柄に翼がついています。
そして、面白いのは葉のつき方です。 対生であったり、互生であったり、3輪生であったりとばらばらなのです。 それぞれ株によって3輪生のあるものや、対生や互生であったりと規則性が全くないのです。 牧野新商物図鑑によれば、「葉は下部のものは対生、上部は互生」と記載。

ものは 2018.9.25
以前から気になっていたことがあって、それは、この時期に豊平川のサイクリングロードを走るとその脇に、草丈が1.0~1.5mに成長しているのにいつまでたっても花を咲かせないで、その後霜に当たってそのまま枯れる草本があったのです。
「そんな植物があるのか?」と不思議に思っていたのですが、上述のご近所さんのキクイモを見つけて、形状やざらつきなど葉の特徴が豊平川に生えているいる花の咲かない植物と同じなので、それがキクイモであることが判ったのです。
さらに付け加えると、「新北海道の花」に以下のような記述があります。
イヌキクイモ:葉は細目で、灰色を帯びる、舌状花(黄色の花弁)の先は裂けず、塊茎は小さい、花期は早いとされるが、判別し難い個体や花をつけない一群もあり、ほとんどキクイモの範疇かもしれない
とあり、サイクリングロードの花の咲かないキクイモや上掲の写真も含めて、これらはイヌキクイモの可能性もあります。

<余談>
キクイモは「天然のインスリン」と呼ばれていて、糖尿病に効果があるようです。 以下はウィキペディア:キクイモからの抜粋です。

主成分は多糖類イヌリンを含む食物繊維であり、生の菊芋には13-20%のイヌリンが含まれる。通常の芋類と異なり、デンプンはほとんど含まれない。

イヌリンはデンプンと同じ糖類なのですが、その構造が違うため体内に吸収されない?されにくいようです。
「キクイモ」、「糖尿病」で検索すると、それに関する書物や農産品が数多く出ています。
⇒ キクイモはなぜ天然のインスリンと呼ばれるのか?(菊芋普及会)