樹まぐれ日記

ブタナ  雑草(帰化植物)

この時期、公園や道端、河川敷の芝生地、空地などいたるところでタンポポに似た黄色い花を見かけます。
2011.6.29
 写真は公園の芝生地に生えているブタナ。 公園の芝生は6月上旬~中下旬にかけて1回目の芝刈りが行われるのですが、おそらく、芝生が刈られる前に伸びたブタナのようです。

2016.6.29
これは、月極駐車場に生えているブタナです。 この駐車場は砕石が敷かれていますが、他の植物が入り込む前にいち早く侵入したのが、このブタナのようです。

2011.6.11
ブタナは、タンポポより厚めでごわごわとした毛を持つ葉を地面にへばりつくように生やします。 その中心からひょろ長い40~70cmの花梗を多数伸ばします。
芝刈機で刈っても、ブタナの花梗だけで、ロゼット状の葉は残ってしまいます。

我家の手入れをしていない芝生にもこのブタナがはびこったことがあります。 一度、それを何とかしようと1株1株園芸用スコップで掘り起こして引き抜いたのですが、引き抜いたところが禿げ上がってしまいました(芝生がない土が露出する状態になる)。 芝生の張替え? そんな手間はいやなので、放っておいたら他の雑草が生えてきました。 今もそのままです。 我家の芝生はタンポポ、スギナなど雑草とオーチャードの混生芝生です。 個人の庭のように狭い面積なら除去はできますが、公園のように広い面積になるとほとんど不可能です。
2011.6.11
花はタンポポそっくり。

ブタナ(豚菜、学名:Hypochaeris radicata)は、キク科エゾコウゾリナ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本では外来種(帰化植物)として各地に分布する。

原産地ではハーブとして食用にもされる。現在ではアメリカ大陸やオーストラリア、ニュージーランドなど、世界中に帰化している。日本には昭和初期に入ってきたとされ、北海道及び本州の広い範囲に分布。道路脇、空き地、牧場、草原、農耕地の周辺で生育している。

開花時期は6〜9月頃。外観はタンポポに似るが、ブタナは30〜60cm程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつけるのが特徴。また花茎に葉は付いていない。葉はロゼット状で裏にびっしりと毛が生えており、根は深い。たくさんのブタナが隙間なく群生し、さながら黄色い絨毯を広げたような光景は美しいが、群生した地域では芝生が枯れてしまうなどの被害も発生するため、害草として駆除されてしまうことも多い。

タンポポモドキ (false dandelion)という別名もある[1]。日本で1933年に札幌市で初めて発見された際はタンポポモドキと命名されたのだが、翌年の1934年に兵庫県六甲山で見つかった同種の植物にはブタナと名付けられ、現在はブタナのほうの名称が主流となっている[1]。和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)を翻訳したものが由来となっている[1]。英名の Catsear は、葉の形がネコの耳 (Cat’s ear) に似ているところから命名された。

全部分が食用に可能であり、葉と茎が最も利用される。成長しすぎた葉は硬くなるが、若葉はクセが少なく、サラダ、茹で野菜、揚げものなどで食される。タンポポよりも苦味が少ないことが多い。根はタンポポと同様に、コーヒーの代替品として炒ってハーブティーとして飲まれる。ギリシャのクレタ島などでは葉をボイルにされ普通に食されているようである。
(ウィキペディアより抜粋)

上記の文章を読んで、二つの意外性がありました。
一つは、帰化植物が最初に発見されるのは、横浜や神戸など港町かその近辺というイメージがあるので、最初に発見されたのが札幌とは少々意外でした。

もう一つは、ブタナが葉も茎も食べられて、ギリシャのクレタ島では普通に食されている?   “ ブタナ=豚菜 ” という先入観があるために、 “ 食する ” ということは想像もできなったです。 一度、試してみる価値はありそうです。

ブタナはニセアカシアと同じように、要注意外来生物に指定されています。
要注意外来生物とは、外来生物法の規制対象となる特定外来生物や未判定外来生物とは異なり、外来生物法に基づく飼養等の規制が課されるものではありませんが、これらの外来生物が生態系に悪影響を及ぼしうることから、利用に関わる個人や事業者等に対し、適切な取扱いについて理解と協力をお願いするものです。(環境省HP  日本の外来種対策より)

 

 

 

 

 

 

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