サツキ 盆栽

2024.9.19
百合が原公園の緑のセンター温室で、9月18日から盆栽展が開かれていましす。 立派なさつき盆栽と季節の花や実をつけた小物盆栽合わせて64鉢が展示されています。
サツキ展は、通常花の咲く6月中下旬に開催されることが多いのですが、この時期のサツキ展は花が開いたサツキ盆栽の見事さは見られないものの、均整の取れた樹形の美しさ、滑らか樹肌、太い幹とそこからコケに食い込むように伸びる根張、それぞれの葉の付き方などに目が行きます。
2024.9.19
北海道盆栽会の方がいらしたので、いくつか質問をしました。
「この盆栽(上の写真)は樹齢何年くらいですか?」
「このサツキ(下の写真)は畑から掘り出して15年ほど経つけれど、それ間、幹はほとんど太くなってないのです。」
2024.9.19
「そう考えると、これは(上の上の写真))畑から掘り出してから少なくとも50年は立っているのではないか? 樹齢にすると80年?100年くらいになるのかな?」
と説明してくださいました。
話はサツキの樹形に移って、
「サツキ盆栽は何十年も株の大きさを一定にして、尚且つ、毎年花を咲かせるために、春先、葉がなくなるくらい刈り込みます。 そうしないと、樹形を一定の大きさに保てないからです。 そして、5月になると枝から一斉に新芽が吹きだします。」
2024.9.19
「暖かくなってきたら、ハウス(無加温?)で管理していたサツキを屋外に出すのですが、初夏の太陽に直接当てると葉が焼けるので、雨の日に出して徐々に慣らしていきます。 その後の7~8月にかけては、それぞれの枝面の高さを揃えるために徒長的に伸び出た枝をこまめに摘んで(剪定)います。」
というお話でした。

上の写真は、春に刈り込んだ枝から出た新梢です。 新梢の長さは3~4cmです。
この枝先に花芽ができていて、来年6月に開花します。

百合が原公園 サツキ展 ⇒ ttps://yuri-park.jp/exhibit/38879/

 

 

 

2029.9.19

2024.9.19

2024.9.19

2029.9.19

 

 

 

カシワバアジサイ  花色の変化

7月中旬に白い花を咲かせていたカシワバアジアイも、8月上旬になると花房の基部から赤みを帯びてきます。
2024.812024.8.1
花房の基部から赤くなって、それがだんだんと下に移っていきます。

7月中旬のカシワバアジサイ ⇒ カシワバアジサイ 

2024.8.17
8月中旬になると花房の半分が赤味を帯びます。2024.9.2
8月中旬から 半月が経ったシワバアジサイの花房。
2024.9.2
7月中旬に白い花を咲かせ、その白色の花房が1ヵ月半かけて赤色に変化します。 赤い花房を手で触って揺するとカシャカシャと乾いた音がします。

〇 カシワバアジサイの花
私たちが普段見ている多くの花は赤や白などの花弁を見て、きれいだなと思います。 しかし、アジサイやノリウツギ、ミナズキなどアジサイ属の花は花弁ではなく、がくが変化したもので、装飾花と呼ばれています。
植物なので、当然、花弁や雄しべ・雌しべをつけるのですが、装飾花に見入っているあまり、それらにほとんど気づきません。 花房の表面にはそれらしきものは見当たりません。 調べると、カシワバアジアイは花房の中に本来の花(雄しべと雌しべを持った両性花)を咲かせるようです。
2024.9.7
写真の中央に小さな粒がいくつか集まって塊を作っています。 これらは、花が終わた後にできた種子のようです。
カシワバアジサイの本来の花(両性花)の写真を探しても見つかりませんでした。どんな花を咲かせるのでしょうかね?

 

 

カシワバアジサイ

2024.7.19
豊平公園にカシワバアジサイが満開になっています。 株高は2m弱。
植えてある場所は、現在の緑のセンターではなく、以前あった緑のセンターの跡地。
2024.7.19
1つの花房は長さ20cmほど。
カシワバアジサイの花は最初は淡いグリーンで、満開時期は写真のように白く、日が経つにつれてピンクに代わり、夏の終わりから初秋ごろになると濃い桃紅色になります。

⇒ カシワバアジサイ

 

 

 

 

 

テマリカンボク 百合が原公園

百合が原公園のテマリカンボクが満開の時期を迎えていました。 2024.6.9
場所は、第1駐車場からリリートレイン駅舎に向かって歩いていくと、白い平板舗装の通路があって、その通路左手に宿根草花壇が、右手にパーゴラ、その芝生地奥にテマリカンボクが白い花を咲かせています。 2024.6.9
普段見るテマリカンボクは、樹高3~4mほどのものがほとんどなのですが、百合が原公園のものは7m前後と大きく育っています。 写真中央、芝生の上に身長1mくらいの男の子が立っています。
2024.6.9

⇒ テマリカンボク

 

 

シャクナゲ  石灰硫黄合剤

2014.5.18
写真のシャクナゲは我が家の庭に植わっているものです。撮影したのが今から9年前で、現在は1周り大きくなっています。現在も毎年、樹冠全体を真っ赤に染めてくれます。
2023.4.14
その横に7年前?にリンゴ(フジ)の苗木 を植えたのですが、それが大きくなってシャクナゲを被うようになりました。

リンゴを植えて5年目から個数は少ないですが穫れだしたのです。 それが美味しくてフジ特有の食べたときのシャキシャキ感と私好みのレッドゴールードや紅玉のような甘酸っぱさがあってとてもおいしかったのです。 それでこのリンゴの木を大事にしたいと思い、農薬の石灰硫黄合剤をかけるようになったのです。
2024.4.14
リンゴの主幹近くのシャクナゲの葉が白くなっています。 その部分が石灰硫黄合剤が多くかかった部分。

石灰硫黄合剤は、害虫やカビなどの病気に効果のある殺虫殺菌剤で、果樹農家の方は春先の芽吹き前に必ずかける農薬です。
この農薬は強アルカリ性の色は黄で、原液を7~10倍に薄めて使うのですが、この薬を散布した後は樹冠下の根雪が黄色くなります。 硫黄の匂いが強烈で、早朝早く散布しても午前中は付近にその匂いが漂っているというか、散布後防除用カッパやマスクを外して洗顔しても、その匂いが顔や手に残っている感じがするくらい、この薬の匂いは強烈です。
また、この農薬は強アルカリ性なので、樹木の冬芽や枝、樹幹皮の割れ目などで越冬している害虫の卵、幼虫、成虫にかかると、その強烈なアルカリ性がしみ込んでそれらの害虫等を殺す作用をするので、この石灰硫黄合剤を散布するときは、樹肌の割れ目に十分入り込むくらい、液が樹肌を垂れ流れるくらいかけろと言われています。

このような農薬をリンゴにかけるのですが、その樹冠下にあるシャクナゲにも当然かかります。石灰硫黄合剤は、主にリンゴやナシなどの落葉果樹に春先の冬芽がまだ動いていない、まだ芽出し前に7~10倍液に薄めたものをかけるです。常緑のシャクナゲにかけるものではありません。しかし、どうしてもかかってしまうので、当初はブルーシートを被せようか?とも考えたのですが、少々?心配したのですが、何も被わずにエイヤーでかけました。ところが?、しかし、葉に薬害が出ることもなく、花も咲いてくれたのです。

登録農薬情報で調べてみると

作物名 希釈倍数 使用時期
落葉果樹 7~10倍 冬期
果樹類(柑橘類) 20~40倍 冬期
マツ 20~40倍 新梢発生前
チャ類 20~40倍 冬期

石灰硫黄合剤は常緑樹に20~40倍液なら冬期でもかけられるようです。
だからと言って、たまたこの2年は石灰硫黄合剤の10倍液がシャクナゲにかかっても薬害が出なかっただけで、日照の有無、薬剤散布の時間帯など気象条件、シャクナゲの樹勢などによっては薬害の出る可能性があるので、努努(ゆめゆめ)まねをしないでください。