令和5年家庭菜園植付け完了

2023.6.17
6月12日にエダマメの3回目の種まき(直播)で我家の畑すべてが埋まり、今春の一連の種まきと植付け作業は終了しました。 4月4日にトマトのタネをセルトレイにまいたのを皮切りに、4月中旬からの畑起し、5月上旬にジャガイモの種イモの植付け、5月中旬からのスイートコーンやダイコン、フリルレタス、チンゲンサイなどの葉物類のt種まき、5月下旬からトマトやピーマンなど果菜類の植付けをしました。
写真中央の竹支柱はトマト。
6月に入ってからは、今春植えた野菜類の手入れに移っています。ジャガイモの芽かきと1回目の土寄せを終え、この頃はトマトの芽かきに忙しくしています。
購入したチマサンチュ(5月14日定植)は苗が立派だったので、我家のシェフは6月中旬からサラダの下敷や肉料理に使っています。 2023.6.17
・5月 1日;種芋の植付け
・5月 下旬;芽出
・6月 2日;芽かき
・6月11日;土寄せ(1回目)

2023.6.17
トマト
・4月 5日;は種(セルトレイ)
・4月24日;移植(セルトレイ → 6cmポリポット)
・5月 7日;移植(6cmポリポット → 9cmポリポット)
・5月25日;定植
トマト苗は24株植えているので、脇芽の芽かきがなかなかの作業になります。3~4日、作業を怠ると脇芽が30cmになっていることもあります。

2023.6.17
キュウリ(苗購入)
・5月29日;定植
キュウリも子葉から第5節目までの葉の付け根から出る脇芽を取り除きます。  理由は第1葉~第5葉までの脇芽が成長すると、それぞれの節に花が咲きキュウリの果実が育ちます。 キュウリの株が小さいうちに果実を大きくさせると株の負担となり、その後の成長を阻害するからです。
2023.6.17
ニンニク
キュウリの右横がニンニク。
・令和4年9月30日;鱗茎植付け
今ちょうど花茎(ニンニクの芽)が上がってきています。
ニンニクの収穫は1ヵ月後の7月中下旬になります。

エダマメ
2023.6.17
1回目
・5月14日;は種(セルトレイ)
・6月 2日;定植
2回目
・6月 2日;は種(直播)
3回目
・6月12日;は種(直播)
写真上部の小さな苗が、6月2日に直播したもの。 本葉が出ています。
写真下部の白いものは不織布。 6月12日は種。 芽出し時期にカラス、ハト、スズメからの食害防止のため。

チマサンチュ(苗購入)
・5月14日;定植
2023.6.17

食・5月27日;定植
用ホオズキ(購入苗)
2023.6.17
ナスと同じ仲間。
6月上旬は例年に比べて気温が低かったので、食用ホオズキには寒かったのでしょうか?、植えてからしばらくは、鉄やマグネシュウムなどの微量要素が不足していると思わせる症状、葉の葉脈部分に沿っては緑色なのですが、それ以外の葉色が黄緑色になっていました。 しかし、6月中旬になって気温が上がってくると、葉色も緑が濃くなって草勢も回復してきたようです。

<余談>
食用ホオズキって、どんな味?
今から60年くらい前の、私がまだ小学生のころ、夏休み(お盆のころ)にホオズキの笛をつくったことを思い出します。 何回も失敗しながらやっとできたホオズキ笛を鳴らそうとするのですが、鳴らし方?吹き方?がわからないので、ブッブッとおならのような音が出るだけだったように記憶しています。
作り方は、先ず最初にホオズキを揉んで中身を柔らかくしてから、ホオズキのへその部分(茎とつながる部分)を爪楊枝で穴を空け、中に入っている種や液を取り出すのですが、口も使って中身を吸い出すのです。 そのときに口の中に拡がる味覚は甘さはなくただ酸っぱいだけだったように記憶しています。 今夏採れる食用ホオズキは心地よい甘酸っぱさのあるものなのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

ジャガイモ 芽かき 

2023.6.2
ジャガイモの種芋を5月1日に植えつけました。3週間後の5月下旬から新芽が出始めました。
2023.6.2
草丈は、株が大きいもので15cm、小さいものは芽がやっと出たところです。 種芋の植える深さや覆土の高さ?深さ?により、この違いが出るようです。
2023.6.2
新芽が5本出ています。10cm程伸びたものが4本と左側にやっと芽を出したものが1本見えます。 これを3本にします。 2023.6.2
1本づつ引っこ抜くのですが、地際で茎を引っ張ると途中(土の中で)で切れて種芋の基部からきちんととれないので、指で少し土を掘ってから、もう片方の手で他の茎を抑えながら引き抜きます。
新芽は1個の種芋から3~6本出るので、1個づつ確認して丈夫そうな太い茎を残して芽かきします。
2023.6.2
芽かきが終わったら土寄せをします。
この作業はしゃがんでするので腰にきます。 4~5個?を終えるたびに立ち上がって腰をたたきながらやっています。 種芋は30個(1.5kg)なので30分ほどで終わるのですが、あまりしたくない作業です。

<ジャガイモは根?>
サツマイモは根の一部が太くなったものですが、ジャガイモは地下の部分にある茎からストロンという細い茎を伸ばしてその先にできます。 なので、サツマイモは根、ジャガイモは茎、なのでだそうです。

<なぜ芽かきをするのか?>
芽かきをしないと立ち上がる茎の本数が多くなります。 面積当たりの収量はおおよそ決まっているので、茎が多いほどストロンの数も多くなり=イモの数も多くなるので、小さいイモの割合が増えることになります。

<北海道の家庭菜園の参考図書には、ジャガイモの「芽かき」という項目がない?>
「『野菜づくりで発見』楽しく育てておいしく食べよう」という冊子を持っているのですが、これはトマトやキュウリなどの野菜の育て方を初心者向けにわかりやすく解説したものです。国の外郭団体?である野菜供給安定基金というところが作成したもので、全国を対象にしているものです。 この冊子にはジャガイモの芽かきについてきちんと説明しているのですが、道内の家庭菜園向き参考図書にはそれがないのです。ちょっと古いですが、札幌市の農務部が作成した「野菜・花の栽培 ー菜園づくりの手引きー」や、北海道新聞社が出している「よくわかる北海道の家庭菜園」や「ステップアップ 北の家庭菜園」には「芽かき」の項目がないのです。
芽かきをしなくても、本州に比べて適当な大きさのジャガイモが穫れるからなのでしょうか? それとも、家庭菜園は別にして、北海道では農家の 栽培面積が広いので、「そんなことやってられない」という意識が農業関係者にあって、それが家庭菜園に影響しているのでしょうか?

 

 

 

ワサビ 大王わさび農場

信州松本に行ってきました。

2023.5.15
日本には当時の姿を残し現存するお城は12 城で、その内五層の天守閣を持つものは姫路城と松本城だけなのだそうです。 その松本城を見たとき、端正というか品があるというか、その均整のとれた姿に一瞬見入りましtた。

信州安曇野のわさび
松本市の北、安曇野にある大王わさび農場に行ってきました。
松本駅で大糸線に乗り、穂高駅で下車。そこから大王わさび農場までは距離にして約2.5km、徒歩で約30分なので、歩いて行くことにしました。

写真は大王わさび農園へ行く途中の景色。穂高駅前の町中を通り過ぎると田園風景が拡がっています。 ちょうと田植えが終わった頃のようで、小さな苗の植わった水田が拡がっています。 昭和40年代までは日本の至る所で見られた懐かしい風景で、どこかホッとするというか、穏やかな気分になれる景色です。 背後にある山々のその奥に見える残雪に覆われた山々は3,000M級の山がそびえる北アルプスです。

ウィキペディアによると、大王わさび農場は面積15haを有する日本一のわさび園です。 そこを訪れる観光客は土産店やレストランなどの施設近くにあるほんの一部のわさび畑を見るのですが、同農場に入って最初に見たわさび畑が下の写真です。
2023.5.16
事前に調べて思い描いていたわさび園は、
                         ウィキペディアより
このように清流にわさびの葉が拡がるものなのですが、そこで見たものは、収穫が終わった後のビニールマルチ?が残っているだけの畑でした。
それで、同農場関係の方に話を聞くと、
「あいにくここは畑を休ませているところです。北アルプスの山々から湧き上がってくる水は、冷たくてきれいなのですが養分が少なく、数年続けて栽培するとわさびの出来が悪くなるので、順繰りに畑を休ませているのです。」との返事が返ってきました。
「わさびの栽培期間はどれぐらいですか?」と尋ねると、
「タネをまいて苗をつくります。その苗を植えて収穫まで約1年半かかり
ます。」とのこと。
2023.5.16
他の場所には現在栽培中の畑があり、写真のように清流全体(畑全体)が遮光されていました。


2023.5.16
遮光資材は遮光率50%?程度のものが使われているようです。
この遮光についても尋ねてみました。
「遮光はいつごろからするのですか?」
「わさびは暑さに弱いので、夏の間(5月~8月?)しています。」
とのこと。
なので、わさびの葉が見える畑を見たいなら、春3~4月と気温が下がってくる9月以降のようです。
また、説明をしてくれた当農場の方は、
「わさびの花が3月に咲くのですが、その花を湯通しして食べるとおいしいのです。 湯通しするよりも少し苦みが出ますが生でも食べられます。」とのこと。

大王わさび農場HPより
農場内の売店では、生わさびが販売されています。 10~12cm前後のものが1000円/本と思いのほか高いので買うのをやめました。 しかし、この大きさまで育てるのに1年半かかることと、水の中での植付や収穫、遮光資材の設置等の作業を思い巡らすと、そんなものなのか?と半分納得しました。
2023.5.16
松本から東京に向かうあずさ30号の車窓から見た富士山です。山梨県側から見る富士山は初めてです。絵葉書や東海道新幹線の車窓から見る裾野の長い雄大な富士山を見慣れていいる者にとっては、反対側の甲府駅前後で見る富士山は近くの山並みからニョキっと白いものが突き出している感じで多少違和感があります。
帰札後の写真で見る富士山は、車窓から見たものより意外に、思いのほか小さく写っています。おそらく、初めて見る甲府側の富士山に見入って、周りの景色はほとんど目に入ってなかったのでしょう、自分の脳は富士山だけを記憶したのでしょう。 そう考えると、やはり、富士山はどこから見ても人を引き付ける山なのです。

<追記>
ワサビ;アブラナ科ワサビ属、日本原産。 山地の渓流や湿地で生育し、春に4弁の白い小花を咲かせる。
インターネットのニュースで、「安曇野の陸わさび栽培本格化」という記事が載っていました。収穫量の減少に対応するためとのことですが、栽培期間が1年半と長い水栽培より、春に植えてその年の秋に収穫できる陸ワサビの方が低コストで、しかも作業が楽なのでしょうね。

 

 

フキノトウ 雄花 雌花(その2)

フキノトウの雄花と雌花を観察したのが4月25日です。 それから約2週間が経ちますす。
2023.5.8
写真に何本かの縦に伸びる線のようなもの、水平に小さな葉をつけた茎が見えます。 高さは50cm~1mになります。 それが雌株で、茎の先にタンポポの綿毛と同じよいうなタネが熟し、綿毛(冠毛)が風に吹かれてふわふわと飛んでいきます。 2023.5.8
フキの葉の下に茶褐色のものが見えます。 それが雄花です。 草丈は4月25日写真を撮ったときとほとんど変わりません。 雄花の下に白っぽいものが見えます。 これは雄株の葉でほとんど枯れかかっています。 雄株は花粉ができて受精が終わると枯れてしまうんですね。♂の運命ははかないです。

 

 

フキノトウ  雄花と雌花 

キク科植物は、ヒマワリのように花の外側に大きな花弁をもつ舌状花と内側に筒状花が集合体となって一つの花を形成しているものや、キクやタンポポなど舌状花のみで一つの花を形作っているものなどがあります。しかし、花の形態は違っていても共通していることは一つの花弁に雄しべと雌しべがあり、それがたくさん集まって一つの花(頭花)を造っていることです。

そのような花を咲かせるのがキク科植物の花だと思っていたのですが、フキノトウは雄株と雌株があり、雄花と雌花が別々に咲くようなのです。

それでその時期になったので、我が家の近くでフキトウが生えているところに出かけ、観察と写真を撮ってきました。2023.4.25
フキノトウを漫然と見ているとただのフキノトウなのですが、近くでじっくり観察すると、株により花の咲き方が違うものがあること分かります。 雄花らしきものと雌花らしきものを見つけました。

2023.4.25
1個1個の花を拡大すると、

2023.4.25
花の形態の違いは区別できますが、どちらが雄花か?雌花か?判りません。 それで花を割ってみました。

2023.4.25
これでもどちらが雄花?か、雌花?か判らないので、園芸植物大辞典で調べると、フキ属の花について以下のような説明がありました。

フキノトウは花茎に平衡脈を持つ苞を互生し、頭花(頭状花序)を円錐状につける。 雌性小花の花冠は糸状で切頭または舌状。 雄性小花は、筒状で5歯あり、葯の基部は鈍形またはやじり形。花柱は雌性小花では糸状で先は先が短く2裂し、雄性小花は棍棒状で先が短く2裂するが裂片が直立する。

この説明から推測すると、写真上の左側が雄花で右側が雌花のようです。 それでもいまいち確信にまでに至らないので、1個の花を分解して写真を撮りました。

2023.4.25
再度、園芸植物大辞典の記述を載せます。
雌性小花の花冠は糸状で切頭または舌状。 雄性小花は、筒状で5歯あり、葯の基部は鈍形またはやじり形。花柱は雌性小花では糸状で先は短く2裂し、雄性小花は棍棒状で先が短く2裂するが裂片が直立する。

写真左側が雄花で中央が雌花のようです。右端は多数の雌花の中に数本混じっていたのですが、雄花の可能性があります。 雌花雄花ともに花柱の基部から白くて細い糸状のものが拡がっていますが、これは冠毛と呼ばれるもので、がくが変形したものだそうです。

<追記>
1週間ほど前にフキノトウを採取して水につけて置いたら、写真のようにタンポポと同じように綿毛のタネを付けました。 白っぽいのが雌花です。 白い産毛のような塊は上述の冠毛です。雌花の下に茶色の垂れ下がっているものが見えます。それが雄花です。ほとんど枯れています。花瓶の周りのテーブルを手で触るとザラザラします。 花粉が落ちたのでしょうか。
2023.4.28

今回の観察でもう一つ気づいたことは、フキノトウの生えている一帯は、雄株と雌株が入り混じって生えているのではなく、集団をつくるというか、この一帯のフキノトウは雄株、その向こうは雌株といったふうに、別れて生えているようです。 ので、フキはタネで生息域を広げると同時に、地下茎でも増えるようです。