星置緑地  ミズバショウ

先週の土曜日、4月28日に星置緑地に行ってきました。
JR星置駅を降りて、線路沿いを西に500mほど歩くと星置緑地につきます。 当緑地は、一辺が100mくらいの四角い公園(緑地)で、面積は約11,000㎡です。 公園全体が湿地なので、園内には八つ橋風の木道が四方に伸びています。  2018.4.28
木道沿いにミズバショウやエゾノリュウキンカ、エンレイソウなどの花を身近に見ることができます。

ミズバショウ       エゾノリュウキンカ    キクザキイチゲ
2018.4.28

ミズバショウは、萎れて水に浮かぶ花も見られますが、でも見頃ではないでしょうか。 この白い花弁のように見えるは包(ほう)と呼ばれるもので、雄しべや雌しべは包の中心にある黄色の花序にあります。
当緑地のミズバショウの花は尾瀬などに生えているものに比べて(写真で見るかぎり)小さいような感じを受けます。 地域差によるものなのでしょうかね?

エゾノリュウキンカ、エンレイソウ、キクザキイチゲも今が最盛期のようできれいに咲いていました。 特に、エゾノリュウキンカがきれいでした。

園内の樹木はほとんどがヤチダモで、その細くてすらっとした立姿が横に延びる木道と対比をなして、繊細で落ち着いた雰囲気は景観としてもまあまあではないか と思ってしまいました。

<余談>
星置緑地周辺一帯は、新興住宅地として開発される前は湿地帯でした。 その原因は、当緑地の南側にJRの鉄道が走っているのですが、その後方(南側)に20m前後の崖が直立しています。 その上に国道5号線が走っています。 さらにその南側後方に手稲山中心とした山並みが小樽方面まで続いています。
この山並みに浸み込んだ雨が地下水となって、それがちょうど星置緑地近辺低地に浸み出してきて、この一帯を湿地化したようです。  
写真左の大きな管は崖からしみ出した地下水を公園側に入れる取水口です。 この時期は雪解け水がしみ出すのですが、現在はほどんど流れがなく、その量は減って来ているのでしょう。 国道5号線南側の道路や住宅地等の開発で雨水が下水管へ流れてしまい、地下水になる量が減っているのでしょう。

当公園が整備される約30年前、実際にこの公園を見ているのですが、その頃も乾燥化が進んでいて公園西側にササ(クマイザサ)が生えてました。 それが今では公園周辺だけではなく、中央部まではびこり始めています。
ミズバショウなど湿地性の植物を守るために、園内には地下水をくみ上げ、井桁を組んでそこから湧き水が出るように工夫されていますが、それでも30年の間に少しづつゆっくりと乾燥が進行しているようです。
この原因は、公園周辺に住宅地や道路が整備され、雨水を下水管に流すことと、上述の崖の上の開発が進んだことによる地下水の減少よるもの思われます。