センニンソウ:センニンソウは木か草か?

追記(その2):12月2日(日)
10月に花を咲かせたセンニンソウが11月中旬に未成熟の種子をつけていました。そして、その種子の先につけるブラシ状の羽毛はまだ出てきていませんでした。もう11月中旬で、夜温がマイナスになる札幌郊外の気候ではそれは出てこないだろうと思っていたのですが、
1-006 センニンソウ2012.12.2
今日、たまたま、そのお宅の前を通ったとき、綿毛状の種子をたくさんつけているセンニンソウを見つけた?というより思いもかけずに出会ったのです。
1-008 センニンソウ2012.12.2
へぇっー!! この寒い時期になっても、ちゃんと一人前の種子になるんだ!!
それは私の勝手な思い込みだったのです。植物はしっかりと先を読んで?事を進めているのです。わざわざ貴重なエネルギーを使って種子をつくるのですから、想定外の気象条件(10月上旬までの暖かさと11月中旬以降の思わぬ寒さ)も想定内で、しっかりと一人前の種子をつくれるように計算して?花を咲かせ、実をつくるのですね。脱帽です。
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追記:11月14日(水)
センニンソウの花が8月下旬?から咲き始め、10月上中旬まで約2ヶ月弱咲き続けていました。
1-001 センニンソウ2012.11.13
それから1ヶ月が過ぎ、11月中旬になっています。例年ならとっくに雪が降っていてもいい季節なのですが、今年は、今日も雨がぱらつく天気です。
それでも今週末には北から寒気が入ってきて、週間天気予報では、来週から雪だるまのマークが並ぶようになっています。話をセンニンソウに戻します。
花はすっかり終わっています。細長くて白っぽく見えるのは雌しべで、その基部に赤っぽいものと緑色のものが見えます。種子のようです。
1-002 センニンソウ2012.11.13
拡大して撮っています。雌しべと種子の形態がはっきり分かります。そして、札幌でももう少し暖かい日が続くと
senninsou22.jpg
グーグル画像より
このようになるようです。今は11月中旬です。例年ならとっくに雪が降っていてもいい時期です。10月上旬に咲く花では、透明な細い毛が長く伸びて芸術的な種子をつくるには温度が足りないようです。残念ながら。
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10月8日ブログ
1-035 ハテナ2011.10.8
この白い花が咲いているのに気づくのは、いつも9月に入ってからで、おそらく、8月上旬から?、お盆の頃には咲いているのでしょう。ただ、気づかないだけなのです。
センニンソウは、日本全土に分布していて、北海道でも野生のものを見ることができるらしいのですが、私が見るのは、専ら個人宅のフェンスに絡み付いてるものや、ブロック塀を覆っているセンニンソウです。
1-060 センニンソウ2012.9.2
花の咲き方は、葉柄基部ごとに円錐花序の花を咲かせますが、最盛期には株全体が真っ白い花で覆われます。
1-001 センニンソウ2012.10.3
このセンニンソウは、花色が白で、開花期間も夏~秋にかけて長い間咲き続けるところから、ナツユキカズラと似ています。ナツユキカズラのほうが咲き始めが1ヶ月くらい早いようですが。
1-059 センニンソウ2012.9.2
6~7月にかけてピンクや紫の大輪の花を咲かせるクレマチスを個人の庭で良く見かけますが、このクレマチスもセンニンソウ属(Clematis属)で、センニンソウと同じ仲間です。センニンソウはソウ(草)と付くので草花の仲間と思われていますが、歴っきとした木本類なのです。しかし、調べてみると、「木本といえるほど幹が太く成らないので、草本に入れてもいいのではないか」という意見もあり、木と草の中間ぐらいの植物というところでしょうか。
1-061 センインソウ2012.9.2
花は、3~4㎝の大きさで、十文字に開いている白いものは花弁ではなく、がく弁とのこと。退化した小さな花弁が残っているのではなく、雄しべと、雌しべのみであるらしいのです。植物の花の色や形は千差万別ですが、花の形態もいろいろなパターンがあって、植物の世界、いや生物の世界は「何でもありの世界」で面白いですね。

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