ツタウルシ 住宅地に

2018.6.1
住宅のガレージに這い上っているツタウルシ。 ここの家主は何年も不在のようで、このガレージのシャッターは長らく閉じたままのようです。
それにしてもどうしてツタウルシのような「かぶれ」を引き起こす植物が住宅街に生えているのでしょうか? おそらく、野鳥が運んでくるのでしょう。 住宅地も管理されていないと、危険なものが忍び込んできます。
2018.6.1
3出葉の葉が特徴です。
2018.6.1
最初見たとき、花のボリュームや咲き方がヤマウルシに似ているので戸惑ったのですが、➀ツタであること、➁葉が3出葉 この2点でツタウルシであることを確信しました。 ヤマウルシはニセアカシア、ナナカマド、オニグルミと同じように奇数羽状複葉で長さが30~40cmあります。

2018.6.3
何気なくこの歩道を通り過ぎてしまうと気づかないのですが、歩道脇に這い出しているのは、ツタウルシ。 藻岩山の裾野の福住桑園通歩道沿いに這っています。

⇒ ツタウルシ 紅葉

 

 

ツタウルシ  冬芽

2017.10.28
ツタウルシは気根によって樹木や地面を被う。
冬芽は柄をもち、淡褐色をし、軟毛がはえ、鱗片を欠いて、2枚の未開の葉が裸出する。 頂芽は大きく、長さ4~8mmあり、だ円状円錐形で、副芽をともなう(落葉広葉樹図譜)。
この写真の冬芽は頂芽。 白い丸いものは種子殻。

2017.10.28
藻岩山登山道に通じる道路脇に生えているツタウルシ。

 →  ツタウルシ 紅葉

ツタウルシ  紅葉

札幌周辺の山々の紅葉もほとんど終わり、山肌に残っている褐色の葉は、ミズナラ、カシワ、クリ、コナラなどのブナ科の仲間のみとなりましたが、紅葉がきれいな樹(ツタ)が一つ残っていました。 ツタウルシです。
2011.10.15
写真は、山鼻川沿いの石張擁壁に生えているツタウルシ。
山鼻川に沿って藻岩山スキー場に通じる道路(九万坪線)を歩くと、山鼻川沿いの斜面には、あちこちにこのツタウルシが蔓延っています。 しかし、きれいに紅葉しているところは少ないようで、日当たりの悪いところに生えているものは全く紅葉してません。

2014.10.7
葉は葉柄の先に3枚つく3出複葉で、3枚の葉の形は、卵形または楕円形で、先は短くとがっています。
2011.10.15
ツタウルシの実。 大きさは5mmくらいで、褐色の小さな実をつけます。 2014.10.9
写真は、地下鉄南北線の石積擁壁上の法面に生えているツタウルシ。 背後に窓の付いた白っぽいものは地下鉄南北線。

<余談>
「ウルシの樹の下を通っただけでかぶれる」という話を聞きます。 ウルシはそれくらい強烈なかぶれ作用があるようです。 北海道にはウルシは自生していないので、その心配はないのですが、ウルシ科で同じ仲間のツタウルシは、住宅近くの自然林に普通に生えているので、かぶれる可能性は十分あります。
当方も樹木の写真を撮る際に知らず知らずのうちにツタウルシに接触している可能性はあるのですが、また、二度程、葉の感触を知るために少し触ってしまったことがああります。 幸いにもかぶれの症状が出ませんでした。 かぶれには耐性があるようです。 かぶれやすい人は気をつけてください。

かぶれについて → ツタウルシにかぶれたら : 1口メモ