ノウゼンカズラ  アメリカノウゼンカズラ

国道230号(石山通)を北に向って走っていると、突然ビルの側面から赤い花が目に込んできました。 アメリカノウゼンカズラのようです。

中央区北4条西11丁目 北大植物園西側 札幌国際キリスト教会の建物側面

自転車を降りて、ビルの側面に近づいて見上げると
2017.7.25
赤い花が降ってくるように見えます。
2017.7.25
2017.7.25
付着根を出してしっかり壁に貼りついています。

2017.7.25
ノウゼンカズラについては以前このブログで投稿していますので、以下のパージを参照してください。
ノウゼンカズラ(その1)
ノウゼンカズラそ(その2

ノウゼンカズラ:トロピカルな雰囲気

追記:2013.9.12
ノウゼンカズラは種子をつけづらいといわれていますが、大通2丁目、壁泉上のノウゼンカズラに付いているのを見つけました。1個だけ。形は 何となくマメ科の種子(鞘)に似ています。大きさは5~6cmでしょうか。
006 ノウゼンカズラ(赤字)2013.9.12
糸のように細く垂れ下がっているのが、花が散って残った花軸です。
006(赤字)2013.9.12
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先週、所用で市役所へ行ったときです。大通公園西2丁目の壁泉上に咲いているノウゼンカズラの赤い花が目に留まりました。
013 アメリカノウゼンカズラ(赤字)2013.7.31
右側の高い建物が市役所です。壁泉は高さ1.8m、幅約30~40mくらいでしょうか。その上にノウゼンカズラが咲いています。
011 アメリカノウゼンカズラ(赤字)2013.7.31
毎年、この時期、7月下旬から花を咲かせ、9月上中旬まで咲き続けます。
RIMG0003(赤字)2012.8.14
夏に咲く花を思い浮かべると、先ず、ムクゲが出てきます。そして、サルスベリがあります。ムクゲは、この時期(お盆前後から)、街中のいたるところで、サルスベリ(お盆前後から)も、特に丈がそれほど高くならない1才サルスベリを街中で時々見かけます、しかし、このノウゼンカズラはほとんど見かけません。北大植物園とこの大通西2丁目くらいでしょうか。
ノウゼンカズラの花は筒状(漏斗状)の5~7cm大きさで、色は鮮やかな朱色~黄色の花を次から次と咲かせます。花の少ない夏に赤系の目を引く鮮やかさとトロピカルな雰囲気があるので、もっと見かけても良さそうな樹(花)と思うのですがね。
018(赤字)2012.4.6
これは、上の写真と同じ場所、大通公園西2丁目のノウゼンカズラです。昨年の秋に剪定されたようです。ほとんど丸坊主です。ノウゼンカズラは、バラやムクゲと同じように、当年枝(今年の春に芽をだし伸びた枝)に花芽を付けて、その年に花を咲かせます。ので、これぐらいの剪定をしても、問題はないようです。
006 アメリカノウゼンカズラ 大通西2丁目(赤字)2012.6.4
6月上旬になってやっと新芽が出てきます。
ところが、それからの成長がとても早く、上の写真のように花の咲き始める7月下旬には緑の葉で覆われこんもりとした樹形で納まっています。さらに、これから8月以降、枝先を伸ばしその咲きに花を咲かせますが、その枝が暴れていきます。
033 アメリカノウゼンカズラ(赤字)2012.10.4
ノウゼンカズラはツル性で、近くにある樹や壁に付着根を出して太い幹にしっかり絡みつきます。この写真では、鋼製アーチに付着根は出てないようですが、がっちりと巻き付いています。さらに、花が早く落ちて結実しにくいのだそうです。
ノウゼンカズラはツル性なので、他のものにもたれるかへばりつけばいいので、自分の重みを支えるために細胞組織をしっかりつくる必要はなく、エネルギーを他に回すことができます。、さらに、結実しにくいために、種子を作るために回すエネルギーも他の樹木に比べて少ないのです。この樹は、葉で作った養分を枝葉を伸ばしてその先に花を咲かせるために回せるようです。
ノウゼンカズラは花が大きくて魅力的だけれども、成長の良すぎること=繁茂し過ぎて手に負えなくなることと、ツル性で近くのものに付着根で絡みつくことが庭木に敬遠される理由なのでしょうか? しかし、フジも同じような性質を持っていますが、公園などあちこちで見かけます。
“世界の植物”はその理由をこのように書いています。
今から一千年以上も前の918年ごろの著作と言われている「本草和名」に中国原産のノウゼンカズラの名前がでてくる。これほど早く渡来したわりには広まっていない。これはその姿や色彩が派手で日本庭園にはそぐわなく、また、花の蜜が目に入ると失明するといった伝説が伝えられてきたことなどによると考えられる。
しかし、この本を買ったのが30年以上前ですので、ノウゼンカズラの花が現在でもそれほど街中に見られないという話は、戦後、特に昭和40年以降日本人の生活様式が様変わりし、全国の市長村で多くの公園がつくられたことを考える併せると、この話は全国的に見ればどうなんでしょうね。
<余談>ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラ
ノウゼンカズラは中国原産で、アメリカノウゼンカズラは名前のとおり北アメリカ原産です。
032 アメリカノウゼンカズラ(赤字)2012.8.14ノウゼンカズラ
アメリカノウゼンカズラの花は中国産のウゼンカズラより小ぶりで細長くラッパ状をしていて、花色も濃い赤橙色。
050 アメリカノウゼンカズラ(赤字)2012.9.2 アメリカノウゼンカズラ

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ノウゼンカズラ(その2)

8月4日のブログで取り上げたノウゼンカズラです。そのときに、「夏に咲く花のムクゲやサルスベリに比べると街中であまり見かけない花」と書いたのですが、そのことが頭の片隅にあったのか、街中の樹々を見るとき、ノウゼンカズラを意識的に探していたようです。意外と個人の庭に植えられているのです。
001 ノウゼンカズラ(赤字)2013.8.8
これは、個人宅の玄関前に植えられているノウゼンカズラです。何気なく花が咲いているように見えますが、株の中を覗き込むと何本かの支柱が立てられていて、それにノウゼンカズラの直径が3~4cmくらいある蔦?蔓?が巻きついています。ノウゼンカズラはひと夏で相当蔦?蔓?が伸びるので、毎年、大通公園のノウゼンカズラのようにバッサリと主幹を残すだけの剪定がなされているのでしょうかね? 札幌の雪の多さを考えると、そうせざるを得ないのでしょうね。おそらく。
013 アメリカノウゼンカズラ 国道453号 柏ヶ丘(赤字)2012.8.14
このノウゼンカズラは壁に蔦?蔓?を這わせているようです。花の形からするとアメリカノウゼンカズラでしょうか?
また、別のお宅では、庭の真ん中に鉄製のアーチに絡ませているノウゼンカズラもありました。ので、このツル性花木は園芸好きな方の庭に案外植えられているようです。
011 ノウゼンカズラ (アカジ)2013.8.12 中央区石山通 ハンバーグレストランビックリドンキーの壁面
ノウゼンカズラの付着根です。壁面を這い登っています。写真を撮り損ねたのですが、花の形は細長くアメリカノウゼンカズラのようでした。
R0010602(赤字)2013.6.9 中央区石山通 ビックリドンキー
このレストランの壁面にはフジ、ナツヅタ、ヘデラなどが覆っています。白く見えるのはフジの花です。ノウゼンカズラは黄色い看板の左斜め下辺りを這い登っています。

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