アキグミ(その2):冬芽

アキグミ : 冬芽

アキグミ2014.4
冬芽は、2/5らせん生であり、いくらか開出し、卵形ないし広卵形で、やや偏平し、長さ3~5mmあり、裸出して、帯赤褐色をし、ほぼ3枚の未開の葉が重なる。 中~下位の側芽は平行予備芽をともない、いくらか柄があり、小さい葉痕も1~2個ある。頂芽は大きく、卵形で、やや偏平し、、長さ5~7mmある。
この画像では、平行予備芽は確認できない。 平行予備芽:側芽の横に小さな側芽。
アキグミ2014.5.4
アキグミの芽だし。
葉裏にある褐色の点々は何なんでしょうね

鱗状毛  ← ウェブページ “樹の散歩道” に ナワシログミの美しき鱗状毛という題材で詳しく書かれています。

アキグミ:うれしいものを見つけました

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アキグミ:うれしいものを見つけました

先週の日曜日(7月7日)に芸術の森に行ってきました。
この森を簡単に説明しますと、場所は札幌市の南西部、南区常盤に位置し、、支笏湖に通じる国道453号沿にあります。この地域は地形的に小さな山が続いているところで、当芸術の森はその地形を生かして野外美術館を中心に、ガラス・陶・木工房、野外ステージなどその他多くの施設があり、森林の中にそれぞれの施設が散らばって配置されているとう感じです。面積は約40haです。
その施設の一角にこのような樹があります。
1-013 アキグミ 芸術の森(赤字)2013.7.7
樹種はアキグミです。アキグミは葉は銀色を帯び、秋口に小さな赤い実を付けます。樹姿は、枝葉の方向が定まらないというか、枝が乱れるタイプで、庭に植えるには少々だらしなく見える樹なのです。しかし、マメ科植物と同じように空気中の窒素を固定し、土地を選ばずにどこでも元気に育つので、公園などの植栽材料として生垣に使うのに適している、それしか使い道のない樹という、自分としてはそのようなイメージを持っている樹です。
もう一つのアキグミに対するイメージは、
アキグミは雑木(ぞうき)の中の雑木(ざつぼく)の部類に属する樹ではないかと思っています。一般的には、雑木(ぞうき)と雑木(ざつぼく)は同じ意味ですが、私の中の雑木(ぞうき)は、クヌギやコナラのようにまきや炭などにする雑木(ざつぼく)ではなく、「雑木風の庭」のような、ナツツバキ、エゴノキなど庭に植えてもこじんまりと納まる、写真で見るしゃれた庭に植えられている樹というイメージがあるのです。一方、雑木(ざつぼく)は、まきや炭にもできない取るに足らない木=雑木(ざつぼく)というイメージを持ってしまっているのです。私にとってアキグミは、申し訳ないのですが、雑木(ざつぼく)に入ってしまう樹なのです。
1-015 アキグミ (赤字)2013.7.7
アキグミにそんな思いを持っているので、最初にこの樹を見たときに浮んだ考えが、オンコ(イチイ)やマツなど樹齢を重ねた樹形のよい樹ならまだしも、アキグミのような雑木に、しかもそれほど老木でもないこの樹に、ここまでの手当をする必要があるの?、アキグミなら伐採して処分してもいいのでないか、と思ったのです。
1-014(赤字)2013.7.7
この樹は元々地際から3本の幹が立っていて、その内の1本が強風か何かの原因で根元から折れたようです。それが影響して残った2本の幹が倒れるように傾いてきたのでしょうか?それを支えるために、当施設内にあった台形の軟石と園内で間伐された?切株でこの樹を倒れないように支えているのです。
しかし、しばらくこの樹を観ていると、この倒れかかったアキグミが周りの景色に特別違和感を与えているわけでもなく、それはそれなりにその場所に納まっているように見えるのです。
この園を管理している人が、3本の内1本が倒れて、残りの2本が這うように傾いているのを見たとき、伐採しようと考えたと思います。しかし、その人は、「この樹はここに植えられて大きくなった樹だ。まだ残りの2本は生きている。すぐに伐採する必要はない。(たとえアキグミのような雑木でも)生きている間は大事に育ててやろう」と思ったのではないでしょうか?その気持ちが、幹を支えるために石を添えてやることや、幹の落ち着きをよくするために切株に切れ目が入れるという、極め細やかな手当てとなって現れているように思えるのです。そのように自分勝手に想像してうれしくなってきました。

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