アロニア  収穫全滅

アロニアの果実は皮が厚めなのでジャムにすると、それと同じ小果樹のブルーベリーに比べ舌にざらつきを感じるというか滑らかさに欠けます。 また、生食すると口の中に広がるえぐみが今一なので、現在は干しアロニアしています。 食べ方は、オートミール  グラノーラに混ぜて食べています(当初、干しアロニアを冷蔵庫に入れて置いたらカビが生えてきたので、現在は冷凍庫に保管)。

そのアロニアを毎年9月上旬に収穫しているのですが、今年は天気も良かったので、9月10日に行いました。 アロニアはナナカマドと同じような実のつけ方をするので、1果房をもぎ取るようにして収穫しています。 それを1週間ほど天日干しするのですが、1昨年は洗浄時に水に浸けるとほとんどの果実は沈んで正常なものであること分かりました。 ところが、昨年は半分くらいが浮いたのです。 果実の中に空洞部分ができていて、虫の排泄物のふんのようなものがありました。 シンクイムシにやられたようです。

⇒ アロニア  シンクイムシ?

そしてそして.、今年はほとんどすべてが水に浮いてしましました。 果実を割るとやはり中は空洞で虫の排泄物の糞のようなものが残っていました。

我家にはプルーンの木が1本あります。 これにも以前からシンクイムシがついていたのですが、4年?くらい前からその被害が酷く、お盆の8月中旬前後から9月上旬にかけて果実がポロポロと落ちていました。 一昨年は樹上に残っているっている果実は数えるほどでした。 果実の中を調べると糞は当然ですが、シンクイムシらしき虫の幼虫を見つけました。

こんなに落ちるのでは堪らないのでパソコン等でいろいろ調べてみると、シンクムシの害を防ぐためには6月中下旬~9月上旬まで10日間隔で農薬(殺虫剤)を散布する必要あることが分かりました。 これで行くと1シーズン10回近くかけることになります。 1本の果樹(プルーン)のために10回も薬をかけるのはやってられないので、袋をかけることにしました。 昨年はこのおかげで、落下は数えるほどでした(しかし、今年は袋ごと落下する果実が出てきている。)

アロニアのシンクイムシの害を防ぐために来年以降どうするか?については、①プルーンに準拠して薬を10回かける、または、②袋をかける、どちらかしかないのです。 どちらもやって出来ないことはないとはいえ、生食でもジャムでも今一のアロニアにそこまでするする価値があるのか?と自分で疑問符をつけてしまうと、アロニアには申し訳なく多少迷いはましたが、思い切って伐採することにしました。 来年は、ハスカップ、キイチゴなど色の黒い果実、ポリフェノール(アントシアニン)を多く含んだ小果樹、そして、シンクイムシの入らない小果樹を植えようと考えています。第一候補はブラックベリーです。

 

 

 

アロニア  シンクイムシ?

毎年、アロニアを9月中旬に収穫しています。 それを天日干にして干しアロニアを作っています。  収穫方法は、実のつき方がナナカマドと似ているので、薄手のビニール手袋(100円ショップで購入)をはいて、果実の房をこすり取るようにすると、ぼろぼろとボールの中に落ちてきます。 手袋をはく理由は、アロニアの果汁で手が真っ紫になってしまうためです。 2018.9.20
写真は、アロニアを天日干しているところ

しかし、今年はこすり取っている最中に、他のアロニアの実がポロポロと地面に落ちるのです。
 2018.9.20
地面を見ると、しわしわになったものや一見正常に見える果実が多数落ちています。
2018.9.20
収穫後水洗いをするのですが、写真の果実は水に浮いたもので、それを割った果実内の様子です。 果実をいくつか割ってみたのですが、時期が遅いのか?、犯人(害虫)は見つかりませんでした。
右のアロニア(外見は正常に見える)は、中の果肉が食害されて種子と糞らしきものが残っています。 左のものは、食害されているようには見えません。 ただ、水分が抜けて小さくしわしわになったように見えます。 毎年、オウトウナメクジハバチには葉を食害されていますが、果実がこんなに被害を受けるのは初めてです。
それで、元北海道の試験場にいらした方に尋ねると、以下の資料を送ってくださいました。

北海道病害虫防除所
北海道立総合研究機構
「平成18年度新発生病害虫」
アロニアのモモシンクイガ・リンゴヒメシンクイ(新寄生)

平成17年9月中旬、道内の複数のアロニア産地において、収穫後のアロニア果実から鱗翅目幼虫が脱出する事例が多発した。 加害種を同定したところ、産地によって異なる種類の発生が確認された。
発生加害種は、江別市・富良野市においてはモモシンクイガであり、伊達市大滝ではリンゴヒメシンクイであった。 これらのシンクイムシ類の幼虫は、老齢幼虫でモモシンクイガが体長12mm、リンゴヒメシンクイが体長8mm程度と大きさに違いがあるものの、外見は淡赤色から赤色のイモムシであるという点で互いに類似していた。 ただし、モモシンクイガの幼虫は身体の刺毛基部が褐色の基板となるのに対し、リンゴヒメシンクイ幼虫は刺毛基板が発達していない。 また、モモシンクイガは被害果実から糞粒を排出するのに対し、リンゴヒメシンクイは糞粒がほとんど見られなかった。 リンゴヒメシンクイは年1化
(1年に1回成虫が発生すること)で成虫は7月中・下旬に出現するとされている。 平成18年に実施した薬剤効果試験の結果から、産卵時期は8月上・中旬頃までと推察される。

これを読むと、モモシンクイガは果実の中に糞粒を排出し、リンゴヒメシンクイはないとのことなので、上の写真で、外見は正常な方はモモシンクイガによる被害の確立が高いようです。 右の方は、リンゴヒメシンクイかもしれません。

それにしても、来年からは、プルーンと併せてアロニアも農薬を散布しなければならないようです。 渋くてえぐみのあるアロニアは虫も寄り付かないだろうと思っていたのですが、やはりえぐくても甘味があれば虫は寄ってくるのですね

 

 

 

 

アロニア  冬芽 

2018.1.5
アロニアの冬芽は、長さ1cm前後で、長卵形(披針形?)、色は暗濃紫色で先はとがり、白い毛が生えているものもあり、頂芽は側芽に比べて少し大きい程度であまり変わりません。 同じバラ科のナナカマドの冬芽に似ています。 室内で撮ったためか?、冬芽と枝の色が赤み(紫色)が強く出ているようで、実際はもっと褐色味を帯びます。 2018.1.5
芽鱗の枚数を数えてみました。 6枚でした。 3個数えたのですが、3個とも6枚でした。 一番左は芽鱗の中に包まれていた 芽(花芽)です。
サクラやウメなどの冬芽(花芽)は、開くと中から蕾が出てきて直ぐに開花しますが、ナナカマドやアロニアは、蕾が開いても直ぐには花は咲かず、葉のついてる穂を伸ばした先に花を咲かせます。 ので、一番左の見えているもの、芽鱗をはがして出てきたものは葉です。

 

アロニア

我家から直線距離で約1kmほど離れた住宅街で見つけました。 2017.4.11
12~13株が道路沿いに植えられています。 株高は約2.0mはあるのでしょうか? 白く見えるのは、まだ解け切らない雪です。 2017.4.11
地際から数本の枝に分かれています。 枝の太さは3~5cmくらい。
我家のアロニアは、平成20年に苗木を買って植えたもので今年で9年目なります。 株高は1.5m前後、枝の太さは2~3cmです。 写真のアロニアは我家のものに比べると、二まわりくらい大きいので、おそらく、植えて20年前後経つのではないでしょうか?
アロニアは1989年に、北海道林業試験場がロシアより種子を移入しています。今年はそれから28年目、もしこれらの株が20年前後の樹齢なら、この株の持主は北海道(日本)に種子が移入されてから相当早い時期に手に入れたことになります。 同試験場以外ではなかなか見られない大きさのものです。
北海道林業試験場のアロニア → http://kimagurenikki.sunnyday.jp/aronia9-2/

我家には植えて9年目の株が4株あります。 生食ではあまり食べられないので、ジャムか干しアロニアにして食べているのですが、必要量は3~4kgで十分です。しかし、植えて9年目になると収穫量も多くなり、3~4kg/株?もっと?採れるので、1株で十分です。 残りは隣家におすそ分けしています。 それでも余るので残った果実は下に落としています。
余計なお世話ですが、こんなに株があると、その処理をどうしているのか心配になっ
てしまいます。
2017.5.25
花は満開なのですが、写真の撮る角度が水平なので、いまいち分かりづらいです。それよりも、シバザクラが満開です。 雪解け時は、法面にシバザクラが植えてあることを全く気づ
かなかったです。
2017.5.25
アロニアの花、形状はナナカマドやアズキナシなどと似ています。 雄しべの先につく葯がピンク色なので、開花時には少しピンクがかって見えます。

 

 

アロニア(その9):枝整理

アロニアのポット苗5株を購入し庭に植えて6年目なります。株高も1.5m近くになり、ここ2~3年はたくさんの実を収穫しています。今年は実が生り過ぎて、株がその重みで倒れてしまいました。 今まで剪定などの手当てを何もしていなかったのですが、これを機に枝の整理(剪定もどき)をしました。
我が家にはアロニアが現在4株あります。 1株で2~5kgくらい収穫できるので、全部収穫すると10~15kg程取れます。そんなに要らないのです。 アロニアは生食するには“えぐみ”が強くあまりおいしくないので、、ジャムかシロップが一般的です。我家はジャムと干しアロニアをつくっているのですが、それでも5kgもあれば十分です(今年は使う分以外は収穫時(8月下旬)に全ての実を落としました。)
アロニアの枝につく芽はほとんどと言っていいほど花芽です。 そして、一つの花芽(花房)に数十個の小さな花が咲きます。花の咲き方は同じバラ科のナナカマドと同じです。 その果房に1個が1gほどの実を10個?(7~15個?)くらいつけます。  これが豊産性の所以です(株が倒れるほど実をつける)。
そんなこともあって、枝の整理は強めにしています。 基本は、主枝を3本にして、混んでいる小さな枝を整理するという考え方で行いました。
アロニアの 1個の花房に10個の実をつけると仮定すると、実は1g/個ですから、5kg収穫したい場合、実5000個が必要です。 花芽数にすると500芽です。 我家には4株あるので125芽/株になります。 これに基づいて枝整理をしたわけではありませんが、 そんなことを考えながら枝を切っていました。
1-002 アロニア2014.11.9
枝整理前のアロニア。
1-005 アロニア
2014.11.9
枝整理後のアロニア
白い紐で枝を結わっています。雪による枝折れ防止のためです。 昨年までは、 株が小さいために根曲がり竹で囲っていました。 しかし、数年もして株がもう少し大きくなれば(雪に被さる下枝が少なくなる)、冬囲いも必要なくなると思います。
<余談>
枝の整理をしていると、8月末の収穫時に取り残した実がついてるのを見つけました。 食べてみると、“えぐみ”がほとんど無くなっています。 ジャムjなどを作る場合、前処理として2~3回冷凍と解凍を繰り返すことで“えぐみ”が少なくなるといわれています。 札幌の郊外では、10月下旬から最低気温がマイナスになる日が何回かあり、おそらく自然の冷凍と解凍を数回繰り返したと思われます。
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