イタチハギ:少し不気味で見慣れない花

この花はなんでしょう? ご存知の方は少ないと思います。公園や個人の庭には植えられていません。街中では見かけない種類です。それに花の色が黒っぽくて目立たないので、たとえどこかで見ていても見過ごしているのではないでしょうか。
1-R0010893(赤字)2013.6.29
イタチハギです。南区真駒内の警察学校横の道路脇に生えています。
1-R0010895(赤字)2013.6.29
紫色を帯びた黒っぽい色は少し不気味な感じがします。大きさはちょうど人の背丈くらいで、1.5~2mです。
1-R0010899(赤字)2013.6.13
このイタチハギは、真駒内川のサイクリングロード横(南区役所に近いところ)に生えています。自転車で走っているとほとんど見過ごしてしまします。昨年、このイタチハギを偶然見つけて、今回、写真を撮るために、サイクリンゴロードをゆっくり走って、注意深く観察しながら見つけています。
イタチハギは北米・メキシコ原産でマメ科の落葉低木です。日本には野生で生えていません。
ニセアカシアなどマメ科の植物は根に根粒菌を持っているために、痩せ地でも生育がよいことから、治山事業や道路工事で発生した法面(のりめん)などの緑化に使われています。
この真駒内で見つけたイタチハギは、真駒内川上流の道路工事でできた法面保護のために植えられたものか?、それとも治山事業で植えられたものなのか?、おそらく、上流から流れてきた種がここで発芽生育したのでしょうね。このパターンはニセアカシアと同じです。現在、治山事業や法面緑化にイタチハギが利用されているかどうかは知りませんが、豊平川の河川敷に生えているニセアカシの多さを見ていると、同じマメ科のイタチハギの今後が少々心配になってきます。
1-001 イタチハギ(赤字)
5月下旬頃のイタチハギです。ニセアカシアと同じように、芽出しとともに花芽も大きくなっています。
1-072 イタチハギ(赤字)
花穂(総状花序)は10~20cmで、枝先からピンと立って花を咲かせます。小さな花から黄色いものが出ていますが、これは雄しべの葯(やく)のようです。

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