イボタノキ  冬芽

インボタノキは6月に少し青臭いような甘い 香りのする白い花を咲かせます。 また、ライラックの台木として使われます。
2016.11.14
冬芽は、対生し、いくらか開出し、枝先の仮頂芽は発達せず、上位の側芽も枯れやすい。 中~下位の側芽は、卵形ないし、球形で、先がいくらかとがり、やや扁平し、長さ2~3mmある。 芽鱗は葉柄起源で、褐色ないし黄褐色をし、短軟毛およびおよび緑毛がはえ、3~4対が重なる。 (落葉広葉図譜)

細い1年生枝には短い毛が蜜に生えています。 そして、対で葉がついている先の枝は枯れています。

→  ライラックの台木:イボタノキ

 

 

ライラックの台木:イボタノキ

001 イボタ 石山2012.7.1
今、イボタの白い花が株一杯に咲いています。イボタは今春延びた枝先に、2~4㎝の房状(総状花序)に花を咲かせます。
003 イボタ 2012.7.1
拡大写真です。1個の花は、花弁が4枚ではなく、先が4裂する細長い花(筒状漏斗形)をつけます。よく見ると、雄しべは2本と少ないです。
025 イボタ 真駒内聖母幼稚園2012.7.1
これは、南区真駒内地区のとある幼稚園の生垣です。イボタは、単木で植えられることはほとんどなく、生垣で使われることが多いようです。南区真駒内南町の広い敷地を持つ住宅街では、高さ1m前後に刈り込まれたイボタの生垣が、道路沿いに何軒も続けて植えられています。この時期、この住宅街を通ると、イボタ特有の青臭ささの残る花の香りが漂ってきます。
イボタは、山野の林縁に普通に見られて、高さが2~4mになると樹木図鑑に記載されていますが、山野で見たことはなく、見かけるのはもっぱら生垣か、生垣が放置されて大きくなったものぐらいです。
040 イボタ 真駒内2012.7.1
この写真は、珍しくイボタを単木で植えたものと思って撮ったものです。カメラに収めてから再度その木を見ると、樹冠中央に色の濃い、一回り大きい葉が何枚かあるのです。よく見るとライラックなのです。やはり、イボタが単木で植えられることはないようです。台木として使われたイボタがライラックを駆逐しかかっているところです。我家に植えてから20年以上経つライラックがあるのですが、植えてからしばらく(10年くらい?)イボタのひこばえを取っていました。ここしばらく放っておいたら、直径が3㎝前後あるイボタが地際から出ていました。
この写真のライラックは植えた当初からほとんどイボタのひこばえを取らなかったのでしょうね。
002 イボタ2012.5.5
イボタの実です。大きさは1cm弱で、写真のような暗紺色をしています。イボタは秋(10月頃)に成熟して、5月の新葉が展開する時期まで実をつけています。その後、確認はしていませんが、いつ頃まで実をつけているのでしょうかね? 以前に、シロヤマブキの実が新葉の展開する時期になっても実をつけていたことや、プラタナスが新葉展開後しばらくして種子が舞い降りてきたことを紹介しましたが、植物の種子は、秋に成熟して冬が来るまでに地面に落ちて春の芽出しを待つというイメージを私たちは持っていますが、イボタやシロヤマブキのように、春暖かくなってから地面に落ちる種類も案外あるのかも知れません。

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