エゾイソツツジ(その1)

九州が梅雨に入ったと気象庁が発表しました。こちら札幌は、6月3日(火曜日)のこの時期にしては異常な暑さが続いています。先週の金曜日からでしょうか?、4~5日こんな天気が続くと夏になったと錯覚してしまいます。でも、先週の土曜日に小学校の運動会があって、我が子の運動会のことを思い出し、その思い出が寒い中で観戦した記憶が多いために、「まだそんな時期なんだ」と改めて頭の中を整理しなおしています。
今日は、エゾイソツツジです。“ツツジ”の名前がつく種類としてはマイナーな部類に属し、ロックガーデンなどで見かけます。
022 エゾイソツツジ2014.4.23
常緑性のツツジです。これは我家のエゾイソツツジです。4月半ばになって約4ヶ月間降り積もった雪からやっと開放されて、厳しい冬に耐えた葉はまだ赤っぽく、垂れ下がったままです。
023 エゾイソツツジ2014.4.23
中央に白っぽい丸い蕾と昨年咲いた花の実殻が見えます。
017 エゾイソツツジ2014.5.23
それから1ヶ月が過ぎてつぼみが大きく膨らんできています。
002 エゾイソツツジ2014.6.1
例年なら6月に入らないと開花しないのですが、今年(平成26年)は5月下旬で、他の樹木と同じように開花はかなり早いようです。
003 エゾイソツツジ2014.6.1
花の咲き方はツツジの仲間というより、ナナカマドやアズキナシの花をイメージしてしまいます。雄しべが花弁より長く、外に飛び出しているのが特徴です
<余談 エゾイソツツジの大群落(北海道川上郡屈斜路町)>
道東の摩周湖と屈斜路湖の中間に川湯温泉があります。そのすぐ東側に硫黄山(アサトヌプリ:標高512m:アイヌ語で裸山)とマクワンチサップ(標高:574m)と呼ばれる山あり、この山は近くに行くと硫黄の臭いがしてくる常時ガスが噴出している活火山です。エゾイソツツジは、この近辺の他の植物が生育することができないような特殊な環境に生息していて、この一帯約100haに日本一の群落を形成しています。
写真を掲載できないのが残念ですが、辺り一面がエゾイソツツジの白い花で覆われている景色を一度見てみたいものです。興味のある方は、以下のホームページへ。
http://www3.famille.ne.jp/~ochi/iouyama-2.html
<余談その2:エゾイソツツジの分類について>
エゾイソツツジはツツジ科に属しますが、、ヤマツツジ、サツキなどの一般にいうツツジやハクサンシャクナゲ、アズマシャクナゲなどのシャクナゲが属するツツジ属(Rhododendoron属)でなく、、イソツツジ属(Ledum属)入ります。それで、とりあえず、画面右側のカテゴリーでは、“ツツジ類”に入れずに、エゾイソツツジ、単独の名前で載せました。