オオデマリ  サンゴジュハムシ?

2017.6.3
花はちょうど満開で見頃なのですが、樹冠の半分を食害されて、かわいそうに無残な姿になっています。 高さ約2.0m強のオオデマリ。 2017.6.3
食害の犯人はサンゴジュハムシのようです。
ハムシ類は、葉脈を残して葉を網状(レース状)にきれいに食べてしまいます。
夏場、樹冠全体が黒っぽく、葉がほとんどないケヤマハンノキを見かけることがあります。
近づいて見ると、葉は葉脈を残してレース状にきれいに食害されている葉を見ることができます。 犯人はハンノキハムシです。 サンゴジュハムシと同じ仲間です。 2017.5.31
北海道 樹木の病気・虫害・獣害で調べると、
今回のオオデマリを食害した幼虫に似た害虫は、イタヤハムシとサンゴジュハムシの2種でした。 解説を読むと、どうもサンゴジュハムシのようです。
加害樹種 : サンゴジュ、ガマズミ、カンボクなど
特徴    : 終齢幼虫は体長10mm。成虫は体長約7mm。成虫、幼虫ともにニレハムシ、イタヤハムシに似るが、加害樹種が異なる。 
生態    : 年1回発生。 卵で越冬。 幼虫は新芽の頃に孵化し、葉に穴をあけて食害する。 5月末~6月中旬頃土中に潜り蛹となる。 2~3週間で孵化し、葉を食害する。 秋に若枝に卵をまとめて産み付ける。
加害樹種にサンゴジュ、ガマズミ、カンボクとありますが、この3種は、オオデマリと同科(スイカズラ科)同属(ガマズミ属;Viburnum属;ウィブルヌム属)になります。
と言うことで、おそらく、サンゴジュハムシと思われます。 2017.6.3
この写真のサンゴジュハムシの頭は上の方の黒い部分。