キバナシャクナゲ

この時期、住宅街を自転車で走ると、垣根越しに濃緑の照葉の上にピンクの蕾と淡桃色の花をつけている庭木をときおり見かけます。 アズマシャクナゲのようです。 しかし、同じ仲間のシャクナゲでも、このシャクナゲは、ちょっと失礼なんですが、個人の庭を覗き込むようにしっかり見ないと見過ごしてしまいます。
キバナシャクナゲ 2016.5.3
キバナシャクナゲです。  写真の株は直径30~40cm、高さ10~15cmでコンパクトにまとまっています。
“キバナ” という名前がつくので、花色はもっと濃い目の黄色を想像します。 しかし、今から40年前?、一番最初この白地に多少黄色味帯びている程度の花を見たとき、これがキバナシャクナゲ?と 拍子抜け?期待はずれ だったことを記憶しています。
それでも、春先の寒さが残るこの時期に、小っさくて淡い黄色花を毎年見ていると、鮮明な黄色ではなく、この淡さがなんともしっとりしていて雰囲気があるように思えてくるのです。 キバナシャクナゲの黄色はこの色なんだと思うようになるのです。
キバナシャクナゲ 2016.5.3
花の大きさは、径3cm程で、一つの蕾に数個の花をつけます。 葉は枝先につけ、長さ4~5cm、幅は2cm程。 葉は、分厚く硬めで革質。

キバナシャクナゲ 2016.4.27
豊平公園
写真を撮ったのが4月下旬で花数は少ない。 株は地面を這うようにマット状に拡がる。