都会の中で人知れず咲いている花

073 クサツゲ2011.7.2
札幌中心部を歩くと、店先のちょっとした植え込みや、ビルの前庭に群植してグランドカバーとして利用されているクサツゲをよく見かけます。クサツゲは、他の樹木では得られない黄緑色の葉が柔らかい印象を与えます。そして、春から秋までその色合いを保ち続けます。また、普通の木の枝のように硬くないので、触っても手肌を傷つけることはありません。都心部の人通りの多い通(とおり)にはうってつけの植栽材料です。名前のとおり草のように柔らかいツゲなのです。
022 クサツゲ2012.4.22
このように、街路樹桝の植込みにも使われています。成長が遅いので、枝がぴょんぴょん伸びることはなく、剪定もほとんどする必要がありません。世話をする側にとって手間のかからない維持管理のしやすい植物なのです。
クサツゲは、年中変わらず緑色の葉をしているだけの植物、という印象しかないのですが、そんなクサツゲにも花は咲きます。ほとんど目立ちませんが、写真のようにかわいい花を咲かせます。葉腋に淡い黄緑色の小さな花をつけます。花序の中央に三つに割れた雌しべと、その回りに数本から十数本の雄しべが取り囲んでいます。
021 クサツゲ2012.4.22
今、ちょうど咲いています。
もし、街でクサツゲを見かけたら、近づいて、花を見てやってください。かわいく咲いています。
クサツゲ(ヒメツゲ): 北海道樹木図鑑より
高さ50cmほどの常緑樹、枝は密生し、ときに伏生状、半球状になる。全体に無毛、
自生品はない。葉は無柄、対生
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