ハナズオウ 

ハナズオウ 2014.5.24
森林総合研究所
高さは約1.5m。 写真中央左寄りの株は周りに比べて開花が遅れているようで、固体により寒さに対する感受性や開花時期に少し差があるようです。 これらの株は樹高が大体揃っているので、それ以上伸びる枝は寒さのため枯れ上がるのでしょうか? 右端のハナズオウの高い位置にある細枝は花が咲いていないので枯れているかもしれません。

ハナズオウ
2016.5.17  南36条西11丁目辺り(国道230号沿い)
樹高は約4.0m。 これだけの樹高になるハナズオウは、札幌ではなかなか見かけません。
昨年はほとんど花が咲かなかったので、花芽だけではなく、枝も枯れたかな?と思っていたのですが、今年はこんなにきれいに咲いているので、枯死したのは花芽だけのようです。 しかし、右上に伸びている細枝は枯れているかもしれません。

ハナズオウ 2016.5.19
南区真駒内緑町    樹高約3.5m
写真左側の株立ち状のものと右側の主幹のあるものは根元でつながっていて同じ株です。

ハナズオウ 2016.6.19
根元を見ると、直径が5~10cmある幹が5~6本地際から30cm程の高さで切られています。 切断された幹は、おそらく花付が悪くなってそのうちに枝先が枯れ上がったのではないでしょうか。
庭で畑仕事をしていた、ここのお宅の方に、
「このハナズオウは何年前に植えられたのですか?」と尋ねると、
「もう亡くなったお婆ちゃんが35年ほど前に苗木を頂いて、それを植えています」とのこと。
ということは、昭和50年代残半に植えられたもののようです。

このハナズオウ、右側の太い幹の花付の悪い方は、おそらく何年か先に根元からばっさりと切られる運命にあるのではないでしょうか?

ハナズオウ 2016.5.19
葉が開く前に、前年枝や古い枝に紅紫色の花が束状になって咲く。 花はマメ科特有の形状。 蝶形花で径8mm(北海道樹木図鑑)。 花冠は不完全な蝶形で、竜骨弁(濃いピンクの部分)、が旗弁(薄いピンクの部分)や翼弁(この写真では見えない?)に比べて大きい(園芸植物大辞典)ハナズオウ 2016.5.19
ハナズオウ:Cercis.chinensis(ケルキス キネンシス ハナズオウ属)
中国の中部以北から朝鮮半島にかけて分布する。 日本への渡来年は不明で、記録としては、『花壇地錦抄』1695年が最も古い。 樹高は15mに達するが、通常の植栽品は2~5m。 株元から多くの幹を直立させる。 分枝は少ない。 花芽は7~8月に、主として当年枝の基部の葉腋に、ときに古い枝に形成される。(園芸植物大百科)