ピラカンサ 初めての出会い

南区藤野の住宅街で見つけました。
これは何だろう? ナナカマドの刈り込んだもの? 葉の形状が違う。 ベニシタン? 果実が小さくつき方も違う、 ガマズミ? 全然違う。
ピラカンサ  2015.11.21
これはもしかしてピラカンサ?
今から30年程前、私が勤めていた札幌市農業センターでは、その当時、ピラカンサを鉢花でつくっていて、冬季間は加温したビニールハウス(マイナスにならない程度)に入れていたように記憶しています。 それで、ピラカンサは露地では育たない、札幌では越冬しないという先入観念があったのです。
ピラカンサ 2015.11.21
それにしても、外に植えてあるピラカンサを見るのは初めてです。 ピラカンサの樹高は、本州では2~3mになるようですが、札幌ではそこまで大きくすると枯上がるので、このようにこじんまりとコンパクトな樹形にして、冬季間は雪の中にすっぽり埋まるようにして越冬させているようです。

農業センターで育てられていたピラカンサは、写真のピラカンサの葉と形状が違い、もっと細長かったような気がします。
ピラカンサ(Pyracantha属:トキワサンザシ属)は、ヨーロッパ東南部からアジアにかけて6種が分布し、日本ではタチバナモドキ、ヒマラヤトキワサンザシ、トキワサンザシなどが植栽されている。(樹に咲く花)

タチバナモドキ(P.angustifolia:ピラカンサ アングスティフォリア)
中国原産。 果実の形や色がミカン科のタチバナに似ているのでこの名がつけられた。 葉は長さ5~6cmの狭長楕円形。 葉裏に毛が密生するのが特徴。 葉裏に灰白色の毛が密生するのが特徴。

ヒマラヤトキワサンザシ(P.crenulata:ピラカンサ クレヌラタ)
ヒマラヤ原産。 葉は無毛で長さ2~5cmの長楕円形~披針形トキワサンザシより幅が狭い。

トキワサンザシ(p.coccinea:ピラカンサ コッキネア)
西アジア原産。 葉は幅が広く、長さ2~4cmの倒披針形~狭倒卵形で、両面とも無毛。
(樹に咲く花)

以上の説明からすると、写真のピラカンサはヒマラヤトキワサンザシトキワサンザシのようです。