ホザキナナカマド(その2) 冬芽

3月下旬は暖かい日が続きました。 そのためか、今年は芽の動き出しが例年より少し早いようで、近所のお宅にあるアジサイの冬芽も細長く伸びてきており(葉芽)、我家のライラックもふっくらと膨らんできています。 もう “冬芽” ではなく、“蕾” と呼んだほうがよさそうです。 エゾムラサキツツジの花が咲くまであと3~4週間ほどでしょうか? 春本番はそこまで来ています。

ホザキナナカマド : 冬芽
ホザキナナカマド2015.3.26
ホザキナナカマド2015.3.26
冬芽は、1/3のらせん生であり、やや開出し、卵形で、長さ5~9mmあって、しばしば予備芽を伴う。 芽鱗は無毛で、5~8枚みえ、外側のものは小さく、暗褐色をし、内側のものは大きく、帯褐黄緑色をし、ゆるく重なる。

葉痕は、やや隆起し、大きく、長さ4~7mmあり、三角形、菱形、腎形、円形などで、中央が凹む。維管束痕は3個ある。(落葉広葉樹図譜)ホザキナナカマド2015.3.26
3月下旬になると、ホザキナナカマドの芽も動き出すようです。

2013年7月13日ブログ → ホザキナナカマド

 

 

ホザキナナカマド

1-004 ホザキナナカマド2013.7.14
南区郊外石山の国道230号沿いに生えているホザキナナカマドです。毎年、この時期に花を咲かせます。この花を見ると、どういう訳かススキを連想してしまうのです。花と葉の形態がススキに似ている訳でもないのですが、なぜかそう思ってしまいます。おそらく、花や葉ではなく、全体の雰囲気、こんもりした株から白い花が立ち上がっているところが、なんとなく似ているのでしょうか?
もう一つ思うことは、どうしてこの国道沿いに生えているのか ということです。身近にある自然林や公園、個人の庭でも見かけることは見かけますが、でもそれほど見かける樹木ではなく、札幌のどこでも見る、出会うものではないからです。それとも道路緑化に使われているのでしょうか?
1-023 ホザキナナカマド 真駒内川南町 警察学校グランド(赤字)2012.7.14
この写真は、真駒内川の土手沿いに生えているホザキナナカマドです。場所は南区真駒内南町警察学校に近いところです。おそらく、これは自然に生えてきた(野生)のものではないでしょうか。
1-007 ホザキナナカマド 南14・5?西12?(赤字)2012.7.8
これは、都心部に近い住宅地の個人の庭に植えられているホザキナナカマドです。
1-051 ホザキナナカマド(赤字)2011.7.23
札幌での咲き始めは7月上旬と思うのですが、気付くのは中旬になってからです。
枝先に20cmをこす円錐花序の大きな花を咲かせます。その中の1個1個の花は、白い花弁より数が多くて長い雄しべが目立ちます。
1-045 ホザキナナカマド(akaji )2013.7.14
1-005ホザキナナカマド(赤字)2012.7.29
7月下旬になると白い花穂は茶花色に変身します。
1-034 ホザキナナカマド(赤字)2012.5.13
個人の庭で、幹が1本のホザキナナカマドを見たことがありますが、街中でたまに?まれに?見かけるのは株立状のものです。
写真は、北大植物園で、5月中旬、芽出し直後のホザキナナカマドを撮ったものです。株の周りの地面から雑草が生え出すように多くの芽が噴出しています。ニセアカシアの樹を伐採すると、翌春、その周辺から無数の根萌芽が出てきますが、ホザキナナカマドもこれに似た性質があるようです。
一番上の写真のホザキナナカマドは、おそらく、斜面を定期的に刈られて、上に伸びられないホザキナナカマドが横に拡がって、あのように道路法面を覆うようになったのではないでしょうか?
ホザキナナカマドの良いところは、ニセアカシアと違って、株高が2~3mでこんもりと株状になり、何も手をかけなくても修景的におさまるところです。

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