ラベンダー:ラベンダー栽培のルーツ札幌

ラベンダーと言えば富良野が有名ですが、札幌にも身近なところでラベンダーを楽しめる場所があります。札幌の見頃は例年7月20日前後です。それで、東海大学(南区南沢)のラベンダーを見に行って来ました。
1-013 ラベンダー(赤字)2013.7.21
ラベンダーの花は、紫という比較的暗めの色合いのためか、曇天のときはその美しさが萎んでしまうというか、半減してしまいます。やはり、ラベンダーは太陽のまぶしい日差しを受けて、その鮮やかさを増すように思います。
ラベンダーの見頃(開花期間)は比較的長めです。が、最盛期を過ぎると花色が褪せてしまって、ボケたような、くすんだ紫色になってしまいす。その意味で、今回は、最も美しい時期のラベンダーを見ることができたようです。
大学で作成されたパンフレットによると、
ラベンダー畑の面積は約2300㎡で、そこに約3,640株のラベンダーが植えられています。
http://www.u-tokai.ac.jp/lavender/
1-010 ラベンダー 東海大学(赤字)2013.7.21
当日は、地元町内会と大学の共催?による「南沢ラベンダー祭」の日(7月20~21日)で、オープンカフェや綿菓子のコーナーなどの出店が設けられていました。
<余談その1> 札幌はラベンダー栽培のルーツ
ラベンダーの日本への移入は意外に古く、1810年ごろ(江戸時代後期)のようです。冷涼な気候を好むラベンダーにとっては日本の夏は暑すぎたのでしょう。再び登場するのが、昭和の時代です。香油(ラベンダーオイル)と採るために、昭和12年(1937年)にフランスより種を移入して、全国各地で栽培されたようです。その栽培地の一つが現在の札幌市南区南沢地区です。最初に日本に移入されてから130年近く経っても、やはり、ラベンダーにとっては日本の夏は暑かったのでしょう。北海道が最も栽培に適する場所だったのです。
1-020 ラベンダー 南沢神社(赤字)2013.7.21
南沢神社(札幌市南区南沢)の道路沿いの一角にラベンダーの植込みがあります。その中央にステンレス製の比較的真新しい碑が建てられています。その碑には「ラベンダー発祥の地」と刻まれています。
1-021 ラベンダー (赤字)2013.7.21
往時は、現在の富良野で見るような景色が、この札幌の地に拡がっていたのでしょうか?
1-019 ラベンダー 南の沢エイト公園前2013.7.21
南沢地区の幹線道路の植樹帯には、ラベンダーが紫の花を咲かせています。
<余談その2> ラベンダーは草か木か?
園芸店で売っているポット苗のラベンダーは草にしか見えないのです。しかし、それを庭に植えて、花が終わった後に刈りこみ、お礼肥を毎年施して数年(10年近く?)すると、地際に直径が2~3㎝前後の木質化した幹ができています。ラベンダーはシソ科の小低木です。

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