アメリカキササゲ(その2):冬芽

アメリカキササゲ:冬芽
1-028 アメリカキササゲ2013.3.17
枝先に赤みがかった小さなものが見えます。それがアメリカキササゲの冬芽です。 大きさは2~3mm。
目立つのは、冬芽の基部?、下にある円形の葉痕。 大きさは1cm弱。 楕円状に※維管束痕が見えます。
※:維管束 水分や養分の通り道
1-080 アメリカキササゲ2011.5.30
芽出しは5月末で他の樹木に比べてかなり遅いです。
名前に “ササゲ” とつくので、当然にマメ科と思っていたのですが、調べると、ノウゼンカズラ科であることがわかりました。
1-082 アメリカキササゲ2011.6.11
樹冠がぼんやりと緑っぽくなるのは、6月に入ってからです。
1-115.jpg2012.6.3

アメリカキササゲ(その1)



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アメリカキササゲ(その1)

この2~3年、アメリカキササゲの花がきれいに咲いているところを撮ろうと何回かその場所に足を運ぶのですが、あいにく開花前のつぼみか、咲いていても1~2部咲きで、満開の姿を収めることはできませんでした。今年こそと、先ず最初に6月22日(日)に行ってみました。、残念ながらまだ蕾で花は咲いていませんでした。1週間後の6月29日(日)に行くと、幸運にもちょうど満開を迎えていました。
019 アメリカキササゲ2014.6.29
都心部に近い中央区南8条西12丁目の住宅街にあります。樹高約10m、幹径70~80cm。北アメリカ原産で日本には明治末期に移入されています。
屋根をはるかに越える大きな樹なのですが、その所有者は、樹の横に建っている家屋、“お香”を扱う専門店、松栄堂さんのようなので、この樹について尋ねてみました※1。お店の方の話によると、「この時期、この樹の絵を描きに来る方や写真を撮りに来る方がいる」とのこと。 樹齢については、「松栄堂さんは30年前ここに店を構えたそうで、そのときには既にこの樹があり、それ以前のいつごろ誰が植えたことなど詳しいことはからない」とのこと。樹木の維持管理については、「道路を管理している札幌市中央区と剪定などについて相談しながらおこなっている」とのこと。それにしても、少なく見積もっても50年は経っていそうです。
※1:この樹は、敷地の境界ぎりぎりに植えられたために、、大きくなって民地と歩道をまたぐようになったと思われます。
021 アメリカキササゲ2014.6.29
“お香”専門店、松栄堂さんからそれほど離れていない、石山通(国道230号)を挟んで反対側の南8条西10丁目にも、大きなアメリカキササゲがあります。樹高約15m、幹径は1m弱あります。写真でもわかるとおり、この一帯は低層住宅・アパートが密集しているところで、建物の壁に枝葉がくっつきそうなっています。このような場所にこのような大きな樹がたっているとその存在感は際立ちます。
しかし、花がきれいに咲いてくれるのはありがたいのですが、晩秋になると、落ち葉と“ササゲ”に似た果実の落下で、この樹の近辺に住む方々にとっては、その掃除や後片付けに大変だろうなと想像していしまいます。
014 アメリカキササゲ2014.5.29
アメリカキササゲはニセアカシアやイヌエンジュと同じマメ科の仲間で、それらは比較的芽出しが遅いものが多いのですが、アメリカキササゲも同じで5月下旬になります。細長くぶら下がっているものは果実(朔果)で、煮物などの料理に使う野菜“ささげ”そっくりです。
013 アメリカキササゲ2014.6.22
開花約10日前のつぼみの状態です。花のつき方は円錐花序。
023 アメリカキササゲ2014.6.29
高木で花がきれいに咲く樹は、サクラの仲間、コブシやモクレンなどの仲間を思い思い浮かべますが、それらの樹々の花の咲き方は一斉に開花します。しかし、このアメリカキササゲは下から上へ順次上がって咲くようです。
018 アメリカキササゲ2014.6.29
枝先に大きな円錐花序をだし、白い花を多数つける。 花冠は長さ3cmほどの漏斗形、上部は5裂し、裂片のふちは縮れる。内面には紫色の斑紋がある。(樹に咲く花)
013 アメリカキササゲ2014.6.29
021 リョウブ2013.7.20
7月上旬最盛期を迎えた花も、7月中旬にはこのようにがく弁?を残すのみになってしまいます。

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