イヌコリヤナギ  斑入りヤナギの親元

イヌコリヤナギ 2016.7.12
7月20日のブログで斑入りヤナギ(ハクロニシキ)を採り上げましたが、 その親元(原種)がイヌコリヤナギで、斑入りヤナギはイヌコリヤナギの突然変異でできた
ようです。
イヌコリヤナギ 2016.5.1  イヌコリヤナギの芽出し。
 花が咲く直前。  これは雌花?それとも雄花?  図鑑で見てもイマイチはっきりしない。
葉は幅の狭い楕円形で、長さは4~10cm。 若葉は黄緑~紅色。 葉柄は短く、対生ときに互生(互生は見かけない)。(北海道樹木図鑑)イヌコリヤナギ2016.5.30
イヌコリヤナギの綿毛(タネ)

イヌコリヤナギ 2015.7.12
6月以降、枝が盛んに伸びだす頃は、葉先は赤く染まります。 樹冠が少し赤みを帯びます。

<余談>
ヤナギは種類が多く、しかも雄株と雌株があり、さらに、種間交雑が容易に行われるため、専門家でも種(しゅ)の特定が難しい種類なのだそうです。
豊平川の河川敷で、種類を見分けようとヤナギを見て、葉裏が銀白色をしていて葉が細長いからエゾノキヌヤナギ?と思っても、その横に銀白でないけれど、しかし、それとよく似た葉の樹が生えていて、さらに、葉の大きさで比べようとしても、日陰か日向か?、短枝か徒長枝か?などその付く場所によってかなり違うので、「ここの部分を見ればヤナギの種類が分かる」という決定打がないのです。 それで、ヤナギを見ても〇〇〇ヤナギではなく、ただのヤナギになってしまうのです。
しかし、イヌコリヤナギは違います。 葉を見れば直ぐ分かります。 葉が茎に互い違いについ互生ではなく、対でつく対生なのです。
イヌコリヤナギは、樹高が2~3mと低めで、ヤナギの仲間で唯一葉が対生であることで見分けられます。