エゾエノキ(その3):冬芽

エゾエノキ:冬芽
1-050 エゾエノキ2012.11.24
冬芽は二列互生する。 側芽は長卵形ないし円錐形で、先がとがり、偏平し、長さ3~7mmあって、しばしば※平行予備芽を持つ。仮頂芽は上位の側芽と同じ大きさである。 芽鱗は赤褐色をし、ほぼ無毛で、5~6枚が重なる。花芽は側生して、卵形で、やや扁平し、長さ4~5mmあり、明褐色である。(落葉広葉樹図譜)
※平行予備芽:側芽の基部に丸い玉?つぶ?のようなものが見えます。それが平行予備芽のようです。
1-064 エゾエノキ2011.3.13
エゾエノキの枝の伸び方。 冬芽の付いているところを基点に枝がジグザクに伸びています。 このジグザグの枝は、冬芽(葉)の付き方が※二列互生であることをあらわしています。 エゾエノキと同じケヤキのニレ科やシラカバなどのカバノキ科も二列互生でジググザクなのですが、、それが目立つのは、やはりヤマグワ(クワ科)のように思います。 この樹は、比較的小振りで枝を横に伸ばす性質があることと、道路脇やその横の林に入ると幼木があっちこっちに生えていて、ヤマグワの枝に出会う機会が多いからだと思います。
※:二列互生
1-012.jpg
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エゴノキ(その2):冬芽

033 エゴノキ201.3.21 013 エゴノキ2011.3.17
冬芽はらせん生ないし二列互生し、裸出で毛が生え、きわめて小さく、長卵形をし、扁平で、長さ1~3mm、1~2個の予備芽を持つ(落葉広葉図譜より)
※二列互生の冬芽:冬芽が枝上に180°ずつずれて交互につくものをいい、枝は節を屈折点にしてジグザグに伸長する。これは、1/2のらせん生の枝といえる。
031 エゴノキ2013.3.17
普段見かけるエゴノキは、比較的新しい住宅街の庭で、樹高は2~3m、幹径も5cm前後の最近植えられた庭木です。しかし、このエゴノキ(森林総合研究所)は、樹高は4mくらいですが、地際の2本出ている幹の太さは30cmくらいはありそうです。樹齢を感じます。100年位は経っているのでしょうか?北海道樹木図鑑によると、道南では樹高が10mくらいになると記載されていますが、札幌のように雪の多い地域では、上に伸びられないのでしょうかね?
010 エゴノキ2013.5.18
種子が落ちたあとの実殻。
011 エゴノキ  2013.11.15
11月に入ると、このように地面にたくさんの種子が落ちているのに気づきます。
科名:エゴノキ科
属名:エゴノキ属
学名:Styrax japonica(スティラクス ジャポニカ)※カタカナ読み:園芸植物大辞典参照
花期:6月中旬~下旬
分布:日本、沖縄、朝鮮など 本道は南部

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エゴノキ:名前に似合わずかわいい花

ハクウンボクが満開の花を咲かせたのが6月半ばです。それから2週間程過ぎます。いま、住宅街の植込みには、ハクウンボクと同属のエゴノキの花が咲いているのを見かけます。
1-051 エゴノキ(赤字)2012.7.1
比較的新しいお宅の庭にこのエゴノキを見かけます。
1-006 エゴノキ(赤字)2012.6.30
これは、ご近所の庭に植えられているエゴノキです。このお宅も数年前に家を建替えて庭もきれいにしています。そのときにエゴノキが植えられたようです。このお宅のエゴノキは枝振りが暴れるタイプなのか、樹形はいまいちです。
1-003 エゴノキ(赤字)2013.6.26
道路際に植えられているので、見上げると、このように見えます。エゴノキの白い花がかわいいです。
1-011 エゴノキ 柏ヶ丘(赤字)2012.8.11 真駒内
玄関前の添景木として植えられています。エゴノキのすっきした樹形が立派なお宅の玄関にぴったりとマッチしています。
真駒内など昭和40年代に建てられた住宅の庭は、一区画の面積が広いこともあって、イボタの垣根に、高木ではマツやモミジが、中低木ではツツジやシャクナゲなどが多く植えられていいます。しかし、最近の住宅は昔と違って1区画が60坪ほどと狭くなっているために、ナツツバキ、ジューンベリー(アメリカザイフリボク)、そして、このエゴノキなどの樹種をときたま見かけるようになっています。これらの木の共通する点は、比較的成長が遅くてそれほど大きくならない、剪定などの手間のかからない、そして豪華ではないけれど花が見られる、実が食べられるといった、オールマイティで少し欲張った、比較的狭い庭に適するといった特徴を持っているようです。
1-089 エゴノキ(赤字)2012.5.14
5月中旬、芽吹き始めます。この葉裏の茶褐色のつぶつぶは何でしょう?
調べてみると、
若い葉の裏面や伸び出たばかりの枝には淡褐色の星状毛が目立つ 「樹に咲く花」より
※星状毛:星型をした腺毛、新芽の乾燥を防ぐためと言われている。
1-074 エゴノキ(赤字)2012.5.30
5月下旬、蕾が膨らんできています。写真を見て、一瞬、エゴノキの果実と思いました。そのように見えます。
1-081 エゴノキ(赤字)2012.7.3
5枚の花弁と黄色の葯、花だけを見ると、同属のハクウンボクとそっくりです。
1-076 エゴノキ(赤字)2012.6.23
しかし、花の付き方は枝に沿いながら蕾や花がぶら下がっているように見えます。良く見ると、葉脇ごとにそれが数個ついています。
<余談>
エゴノキは、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来するそうですが、“エゴ”という語感の悪さとその言葉の意味から連想する悪いイメージで、小さくてかわいい花が咲くのに、その名前でえらく損をしている樹のように思えるのです。そう思いませんか。

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