サワグルミ(その2):冬芽

026 サワグルミ(赤字)2013.4.29
緑色がかった小枝に、多数の小さくて白い皮目が目につきます。
冬芽は、紡錘形ないし長楕円状円錐形で、淡褐色、細かい毛につつまれている。落葉時には薄い芽鱗につつまれているが、冬には裸出する(落葉広葉樹図譜)
014 サワグルミ(赤字)2013.3.24
淡褐色の葉芽の間に少し緑色がかった三角形のようなものが見えますが、これは花芽なのでしょうか?
026 サワグルミ(赤字)2013.3.17  円山公園
サワグルミは、まっすぐ伸びる幹が特徴です。

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サワグルミ:クルミの実をつけないクルミ

クルミといえばオニグルミとカシグルミを直ぐに思い浮かべます。
オニグルミは、私の住んでいる南区では、郊外の道路沿い、川沿いの斜面、ちょとした住宅横の空地にといたるところで見かけます。カシグルミも庭の片隅で遠慮しながらも枝を大きく拡げている樹を見かけます。どちらも大きくなる樹で、特にオニグルミは成長が早く、樹高20m、幹径1.0m弱程になります。そして、ちょうどこの時期に、どちらの樹も枝に大きな実を付けているのを見ることができます。
しかし、“クルミ”という名前が付いていてもクルミらしい実をつけないクルミがあります。街中でも公園や自然林でも普段見かけない樹なのですが、その実が面白い形をしていますので取り上げてみました。
085 サワグルミ(赤字)2013.8.11
サワグルミの種子です。種子の長さは30cmくらいあり、それが幾筋も枝先から垂れているのです。
026 サワグルミ(赤字)2013.8.11
細長い果穂は長さが30~40cmもあり、その果穂に蝶々が羽を拡げたような形をしている果実(堅果)が20~30個付きます。この果実は食べられないようです。
044 サワグルミ(あかじ)2011.9.11
9月中旬には、このように褐色なって熟します。
012 サワグルミ 円山公園-001(あかじ)
2013.8.11 円山公園坂下野球場西側
円山にあるサワグルミは、樹高が20m以上はあり、地際から直径が60~80cmの真っすぐ伸びる幹が4本?立っていて、近づくと上を見上げたくなるような立派な樹です。、
031 サワグルミ 豊平公園(赤字)
2013.8.11 豊平公園米里行啓通南東角
サワグルミは本州、四国、九州に分布しており、北海道では渡島地方の南部のみで、札幌には元々自生していない樹のようです。私が実際に公園で見たのは、円山公園坂下野球場西側樹林地と豊平公園にあるサワグルミのみで、通常、公園には見られない樹です。坂下野球場周辺は元々養樹園(現在の林業試験場的な役割を担った施設)があったところで、明治13年に設置されています。ので、その当時植えられた樹なら、樹齢は100年を十分に超えています。また、豊平公園も現在豊平区西岡にある森林総合研究所(元の国立林業試験場)のあったところで、おそらく試験目的乃至は見本樹として植えられたものと思います。
<サワグルミの生育地>
・サワグルミは北海道では道南地方に分布する樹木で,渓畔林の代表的な構成種の一つである。先駆的な性質を待ち,氾濫などで上層の木が倒れて明るくなった場所で更新する。(北海道林業試験場 “樹木だより”より抜粋。
・山地の川沿いの砂礫地に生育。渓畔林構成種のひとつでトチノキ、カツラ、オヒョウ、シオジなどと混生する。成長が非常に早く、渓畔林構成種のなかではパイオニア的な種類である。寿命はせいぜい150年くらい。“樹に咲く花”より

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