サンザシの実

月に1回程度、北大植物園に行くのですが、これは、北大植物園西側で国道230号線沿いの歩道で見つけたサンザシです。
1-019 オオミサンザシ?2012.9.2
枝がフェンス越しに伸びだしていて、歩道にこのサンザシの実が落ちています。それで、失敬して樹についている実を食べてみました。何しろ交通量の多い道路が横を走っているので、とりあえずサンザシの実をきれいに拭いて食べてみました。初めて食べます。かじると舌に種のつぶつぶを感じます。野趣のある?、控えめな甘さ?、柔らかい甘み?が口の中に広がります。最初に思い浮かんだのは、昔食べたザクロの味です。ザクロほどの甘酸っぱさはないにしても、それに近い甘さはあります。
自分なりにこの実を評価すると 何も手をかけずに放っておいて食べられる実になるのですですから、「まあまあ」 ではなく、「いいんじゃないの」というところでしょうか。
1-022 オオミサンザシ2012.9.2
1-044 オオミサンザシ2011.10.26
オオミサンザシ(Crataegus pinnatifida)だと思います。果実の大きさは、1cm前後で、写真のように数個が房になって生ります。9月初めには赤く熟し、10月末でも十分食べられそうです。
高さが4~6mなる落葉広葉樹です。公園などにあって良さそうな樹です。
1-028 クロミサンザシ2011.9.11
サンザシには、ヨーロッパ原産のアカバナサンザシ(八重なのでほとんど実をつけない)や北海道に自生しているクロミサンザシやエゾサンザシがあります。写真はクロミサンザシですが、エゾサンザシもこれと同じように黒い実をつけます。その違いは毛の有無で、エゾサンザシは葉や花序に蜜毛が、クロミサンザシは若葉には毛があるがすぐになるなるところにあるようです。
そのエゾサンザシの学名は、Crataegusu jozana ですが、小種名のjozana は、定山渓のサンザシを意味します。自分の住んでいるところからそう遠くないところの定山渓が学名になっているのを知って、野生ではまだ見たこともないエゾサンザシに、今までと違った思いを少し抱くものです。
注:北海道樹木図鑑では、Crataegusu jozana を学名としていますが、樹に咲く花では、クロミサンザシ(Crataegusu chlorosarca)の同種(別名)として扱っています。

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