シロヤナギ(その2):豊平川に黄色く花咲く

051 シロヤナギ2014.5.4
写真中央右に黄色く染まった樹が見えます。シロヤナギです。満開の最盛期は少し過ぎているようです。
場所は真駒内川沿いを走るサイクリングロード横です。
左側にエゾヤマザクラが開花しています。その右横はカツラ、その右横の新芽(新緑)が吹いている樹は、ドロノキ。シロヤナギの右横の樹はイタヤカエデのようです。
028 シロヤナギ 護国神社前2014.4.29
護国神社前(鴨々川横)のシロヤナギ 黄色い花が満開のようです。
014 シロヤナギ2013.5.15
シロヤナギの雄花
016 ヤナギ 豊平川2014.5.2
豊平川の河川に生えているヤナギ類です。今、ちょうど新葉が開き、緑がだんだん豊かになってきています。黄色の樹冠はシロヤナギではないでしょうか?ミュンヘン大橋上流左岸で、ミュンヘン大橋と藻岩橋の中間辺りから撮影しています。

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シロヤナギ

今年の札幌の冬はとんでもない寒さが長く続いたため、例年なら2月に入るとヤナギの白い花序が膨らんでくるのですが、今年は相当遅れていて、3月に入ってやっとそれらを見ることができるようになった感じです。白い花序から黄色の花が出てくるまでにはあと1ヶ月の時間が必要です。
1-005 シロヤナギ2013.3.27
シロヤナギの開花です。3月20日に近くの河川敷から採ってきました。1週間で開花です。ヤナギは雌雄異株で、これは雄株のようです。黄色のポッチは雄しべの先につく葯のようです。
ヤナギは種類が多く、当地でもエゾヤナギ、オノエヤナギ、エゾノキヌヤナギ、エゾノカワヤナギなど多くの種類が自生しています。それらの葉は同じような形をしています。しかも、自然交雑で種間雑種ができやすいために、種の特定が非常に難しい仲間なのだそうです。そんなことで、ヤナギを見ても「このヤナギはなんという種類?」などとは考えず、ヤナギの仲間であるだろうということにしています。
その中で比較的見分けやすいのが、このシロヤナギです。他のヤナギに比べて葉の長さが短く5~8cmくらいで、花(雄花)も長さ3cm前後で花序に黄色い葯をつけるため、近くに行って見ればシロヤナギだとおおよその検討がつけられます
シロヤナギは豊平川、真駒内川、精進川などの川沿いに普通に見られますが、この樹の特徴はほかのヤナギに比べて大樹になるとです。
1-006 シロヤナギ 護国神社2012.3.21
護国神社北側 鴨々川沿いに生えているシロヤナギ。樹高は20mは優に超えています。目通幹径(高さ1.5mの位置)も1m前後あります。
1-068 シロヤナギ 護国神社2012.7.28
1-070 シロヤナギ2012.7.28
護国神社北側 荒々しい樹肌が特徴。
1-182.jpg2012.5.15
真駒内公園の園路沿いで、豊平川に近いところに生えています。このシロヤナギも樹高は20mを超えています。幹径も1m前後あります。ヤナギは成長の早い種類なのでそれほど年数はたっていないと思うのですが、樹齢はどれぐらいなのでしょうか?60~70年は過ぎているのでしょうか?
1-026 シロヤナギ 川沿公園2011.5.8
南区の豊平公園沿いにある川沿公園のシロヤナギです。 このシロヤナギは樹高が25mを超えていそうです。ちょうど芽吹き時期で、黄色っぽく見えるのは、花(雄花)が咲いているのでしょうか?
このようにシロヤナギの大樹は、豊平川、真駒内川、精進川などの川沿いに普通にみられます。ヤナギはどこにでもあって、花が美しいわけでもなく他に際立った特徴のある樹ではなのですが、これぐらい大きくなるとそれなりの価値が出てくるというか、大樹の貫禄が出てくるものです。
冬芽 ~ 新葉
1-046 シロヤナギ
冬芽は褐色で、大きさは5mm前後で卵形をしています。写真を見てわかったのですが、冬芽には細かい毛が密生しているようです。
1-026 シロヤナギ 真駒内公園2012.4.28
5月上旬 新葉の展開と同時に花が咲きます。この写真でも分かるように、ほとんどが花芽ですので、上の写真の冬芽は葉芽ではなく、花芽のようです。
1-047 シロヤナギ2012.4.29
雄花の開花。黄色いのが葯です。
1-013 シロヤナギ2012.5.5
雌花です。大きさ(長さ)は雄花より少し大きめで、3~4cmくらいあります。
名前の由来
シロヤナギの名前の由来についての記事が見当たらないのですが、樹の特徴として、芽出し時期に新葉が白い毛に覆われることや枝にも白い毛があることで、樹全体が白っぽく見えることから、シロヤナギ(白柳)の名前がついたようです。
Data
・科名 ヤナギ科
・属名 ヤナギ属
・学名 Salix.jessoensis 小種名 jessoensisは、“北海道に産する”という意味。おそらく、このシロヤナギは北海道に大きな樹が見られるのでしょうね。
・花期 5月上旬
・分布 北海道 本州東北部

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