ノニレの花が咲く

016 ノニレ
この写真は、北1条西9丁目の北西角の歩道上にあるノニレ(マンシュウニレ)です。
樹高は約15m、目通り径が1m前後ある大木です。
ノニレは、朝鮮、中国北部、シベリア東部などの原産地で、高さ20mになる落葉樹と北海道樹木図鑑に書かれています。明治時代に中国から移入されており、この樹は、種からか苗木で植えられたものか分かりませんが、現在の大きさからすると、その当時植えられたものなのでしょう。樹齢も100年は超えているのでしょうか
樹冠全体が茶褐色に見えますが、これは、小さな花が枝にびっしり付いているためです。近づいてみると、これらの小さな花の花色はもう少し黒っぽい色をしています。
018 ノニレ
花の咲いている枝が4~5mの高さにあるため、拡大写真は取れませんでした。下から撮っているため、黒っぽく映ってしまいました。それでもとりあえず、小さな花が多数集まっているのが確認できます。
nonire3d.jpg
この花の写真はグーグルの画像から引っ張ってきました。撮影者の説明によると、このノニレの花は盛りを過ぎているとのことです。
ノニレのこのような花の咲き方を、束生集散花序というそうです。わかり易く言えば、両性花(雌しべと雄しべが揃っている)が多数集まって咲く咲き方のことです。
 
ノニレとその近縁種のハルニレの開花時期の違いを確認するために、大通公園のハルニレを見に行きました。まだ、花は咲いていませんでした。原産地が中国北部からシベリアに及ぶノニレは、ハルニレより高緯度に分布しているために、開花に必要とする温度がハルニレより低くてもいいのかもしれません。ちなみに、ノニレの英名をシベリアン エルムといいます。
この樹は、紫褐色の小さな花を咲かせて目立たないのですが、樹木の中では、ヤナギとともに春先最も早く開花する樹種のひとつです。
追記:
中央図書館のハルニレの花が咲いていました。(2012.4.24 17:00) おそらく、大通のハルニレも咲いていると思います。ノニレとハルニレの開花時期の差は、2~3日の違いなんですね。 
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