ショウガ

今年は6月に入ってから気温が低く、晴れた日も少なかったように思います。 そして、7月に入ったら少しは良くなるだろうと思っていたのですが、やはり6月同じで、ぱっとしない眩しい太陽にお目にかかれない日が続いています。 昨年は、7月4日にキュウリを初収穫しているのですが、今年は7月16日です。 2週間も遅いのです。 やはり、今年の6月は寒かったようです。

我家の家庭菜園で、初めてショウガを植えてみました。 冷奴、焼魚、ラーメンなどの薬味として季節に関係なく1年中料理に使う、食卓の必須アイテムです。
3月末に、ビバホーム平岸店で種ショウガ(500入り:品種:お多福)を購入しました。 とりあえず、ガレージに保管しておいて、5月上旬から芽だしを行うため、500gの種ショウガを100g/1個に切り分け、それを、発泡スチロールの箱に入れて室内の窓際に置きました。 発芽を促すため、発泡スチロールの箱の中が乾燥しないように新聞で被い、その上から毎日霧吹きで水をかけていました。
約2~3週間が経った頃(5月下旬)、種ショウガに芽らしきものが出始めました。 しかし、その成長は遅々としたもので、見た目はほとんど成長しない、芽が動かないのです。 5月下旬に少し芽が膨らんできたかなと思っっていたら、いくつか出ている芽の、小さいながらも一番大きく膨らんだ芽の先が黒ずんでいるのです。 温度が低いのか、何が原因でそうなったのか全く分かりません。
それで、発泡スチロール内の環境が悪いと思い、畑に下ろす(定植する)するには少々早いかなと思いながらも5月30日に、保温のためのビニールマルチで覆って定植しました。
ところが、6月下旬になっても全く芽が出てくる気配がありません。 それで、マルチを剥がして種ショウガを掘り起こして見ると、種ショウガにほんの少し大きくなった芽がありました。
「まだこれだけしか大きくなってないの?」と思いながらも、とりあえず生きているので、元通りに埋め直しました。
ところがところが、7月中旬になっても全く芽が出てくる気配がないのです。 札幌のこの時期に芽が出なければ何時成長できるのか?と思い、再度、ビニールマルチを剥がして、種ショウガを掘り起こしてみました。
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種ショウガ5個の内、4個が腐っていました。 ショウガの皮の内側がどろどろにとけて腐っていました。 写真、右側の種ショウガから白い細長いものが伸びています。 これは5個の内の1個で、生きている部分から少し伸びた芽です。7月下旬でこの大きさでは、これから一夏畑に植えておいても、元の重さにまで成長するかどうか?、ほとんど無理のようです。

初めての試み、ショウガの植付けは完全に失敗に終わりました。

それで、今年の6月は平年に比べるとかなり涼しい、寒い感じがしたので、今年の6月がどれくらい気温が低かったのかを調べてみました。 気象庁(札幌管区気象台)によれば、1981年~2010年までの過去30年間の6月の平均気温は16.7℃で、今年(2015年)の6月は、16.7℃と過去30年間の6月の平均温度と全く同じなのです。 今年の6月はかなり涼しいイメージはあったのですが、意外にも平年並みの温度だったのです。 反対に、ここ数年の6月が平年以上に暖かかったようです。

以上の結果、ショウガへの再度の挑戦は止めることにしました。 それに、準備(発泡スチロール箱での発芽)に1ヶ月もかかることと、もし、その年が暖かい夏で、ショウガが順調に育ったとしても、秋口に収穫できるショウガが植えた種ショウガと大して変わらない重さである可能性が高いようですから。
ちなみに、ショウガの原産地は熱帯アジア(インド=マレーシアの原産と考えられている)なのだそうです。