ミョウガ(その5) 芽だし 

 
ミョウガの芽が出てきてホットしています。
というのは、
一昨年、園芸店で購入した苗がだめになったからです。 掘り上げると根は黒く腐っていました。 その経緯については → ミョウガ(その3)参照  

下の写真のミョウガは、昨年7月に知人からいただいたものです。 一冬越して、5月20日ころから芽吹いてきました。
ミョウガ2015.6,5
今年は、5月の気温が例年になく高く、5月中旬にはサクラの花も終り、樹木や草花も順調に芽吹いてきていたのですが、、ミョウガについては、5月上旬から毎朝観察しているにもかかわらず、一向に芽吹いてこないのです。 購入苗と同じように腐ってしまったかと心配だったのです。 しかし、ちゃんと芽は出てくれました。 これで一安心です。

6月5日現在で、18芽でています。 昨年6株植えたので、1株から平均3芽出たとになります。 その内の1芽は、昨年植えた株から50cmほど離れたところに出てきています。 来年以降、拡がりすぎるのを心配しなければならないかもしれません。
それにしても、ミョウガの芽だしは遅いです。 調べると、ミョウガはショウガと同じ属で、その仲間は熱帯に50種ほど分布しているのだそうです。  それでは仕方ありません。

 

〇 ミョウガ
学名:Zingiber.mioga(ジンギベル ミオガ)
分布:本州~九州
ジンギベル属はショウガ科で、熱帯を中心に約50種分布する多年草。(園芸植物大辞典)
ミョウガ
2015.6.5

 

 

ミョウガ(その4)

札幌は突然秋になってしまいました。吹く風がさわやかというより、少し肌寒い感じがします。空はすっきりと晴れて清々しいのですが、太陽の輝きに夏のような強烈な陽射しはありません。空には、うろこ雲が広がっているわけでもなく、いつもの雲の様子と変わりないのですが、このように突然すずしい気候になると、なんだかこれも秋の雲と思ってしまいます。
今日(8月26日)の最高気温が21℃で、明日の明け方は14℃まで下がるようです。郊外にある我家では、10℃付近まで下がるのではないでしょうか。札幌は短い秋にスイッチ オンです。
7月15日のブログで、久しぶりに会った知人からミョウガを分けてもらった話をしました。あれから40日余が過ぎます。それを株分けして植えつけたのが真夏だったので、“今年はミョウガの蕾(花芽)は出てこないだろう” とほとんどあきらめていたのです。ところが、8月20日頃に、地面を乾かさないようにと敷き詰めた落ち葉の中から蕾が出ているのです。その周りの落ち葉を掻き分けると、3本、 丸く膨らんだかわいい蕾が土から顔を出していました。
1-001 ミョウガ2014.8.25
ミョウガの花の寿命は短いようで、気づいたときには、萎れていました。
夕食に冷奴が出てきました。その薬味のなかには、当然にその日に採れたミョウガが入っていました。スーパーで買ってくるミョウガには、口の中で広がるミョウガ特有の味?香り?が薄いのですが、我家で採れたミョウガにはあの独特の香り?臭さ?が強く、子供の頃いやいやながら仕方なく食べたことを懐かしく思い出しながら、冷奴を味わいました。
<追記 2014.8.27>
1-004 ミョウガ2014.8.27
今日、咲いたばかりの花のようです。
地下茎は細い円柱状で多くの節があり、浅く地中を横に走っている。7~9月ころ、地下茎の先に長さ5~7cmの長楕円形の花序をつくる。花序には多数の紅緑色の苞(ほう)があり、苞腋に淡黄色の花をつける。花は1日でしぼむ。がくは短筒状。花弁は3個。稔性雄ずいは1個。仮雄ずいが花弁状に発達して唇弁をつくる。(園芸植物大辞典)
<余談>
昨年、園芸店で購入したミョウガは、知人に分けてもらった株の大きさの半分で、まだ30cmくらいです。おそらく、来年の今頃も、この大きさにしかならないような気がします。
この二つは全く別もの、種類が違うのではないでしょうか。
教訓:ミョウガは園芸店で買うな! 地元で育っている株を分けてもらえ!

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ミョウガ(その3)

昨年5月末、ミュンヘン大橋近くにあるビバホームで、5株のミョウガ苗を購入しました。その年は順調に生育して、草丈50cmほどになりました。翌年、雪が解けて5月には他の草花と同じように新芽を出すと思っていたのですが、まったくその気配がありません。我慢できなくて6月上旬に土を掘り返して見たのです。そうすると、5株の内4株はほとんど枯死状態で、残りの1株だけ地下茎から白い芽が伸びだしているのです。それをもう少し陽が当る別の場所に植替えました。ここまでが、ミョウガ(その3)の話です。
014 ミョウガ2014.6.18
これは、6月上旬に掘り起こした地下茎を植え替えてから約2週間過ぎたところです。葉っぱがやっと1枚開いています。6月中旬にこの状態です。
それから約1ヶ月が過ぎて、
006-001.jpg2014.7.15
同じ地下茎から3つの芽が出てきています。 一番大きい株の草丈で、15cm弱です。7月中旬でこれですから、今シーズンの成長は推して知るべしです。今年はもちろん来年もこのような状態なら、ミョウガを食することができるのか大いに心配です。
先週の木曜日(7月10日)に、たまたま、我家の玄関先で、昔同じ職場で働いていた方に、ばったり出会ったのです。25年?30年?ぶりです。なぜ、ここにいるのか?を尋ねると、お嫁に行った娘さんの家(我家の近く)を訪ねて来たのだが、暇があって、ちょっと我家の庭を見に来たとのこと。この方も庭いじりが好きで、いろんなものを栽培されているので、我家のミョウガを見てもらって、
「この時期にこの大きさなんだけど、どうだろうか?」と尋ねると、
「うぅ~ん、これなら、今年は採れないね。」
いつごろ採れるのか?、収穫時期について尋ねると
「兄のところのミョウガは8月、9月?と、案外長い期間採れているようだよ」という話。
さらに話が進んで
「それなら、それを持ってきてあげる」と言うのです。
土曜日の朝、玄関のチャイムが鳴るので出てみると、その方の娘さんがミョウガをわざわざ届けてくださったのです。ありがたいことに。翌日、早速植え付けました。
005.jpg2014.7.15
これがいただいたミョウガです。草丈は50~60cmはあります。一塊になった株を分けて植えなおしました。それぞれの株を竹で結わえているのは、株分けしたために地上部の葉に比べて地下部の茎根が小さく、風で倒れそうになると思って、それを防止するためにです。また、土壌の乾燥防止のために落葉を敷きつめました。来年が楽しみです。
それにしても、我家のミョウガといただいたものの大きさの違いはなんなんでしょうか? 基本的に何かが違うようです。今のところ思いつくのは収穫時期の違いです。ミョウガには7~9月に収穫できる夏タイプと9~11月に収穫できる秋タイプがあるようです。 インターネット等で調べてみると、タイプの違いと耐寒性に関連する記載がないので、その違いがあるのかどうかもわかりません。
北海道で現在元気に育っているミョウガは、収穫時期が8月が中心なので、おそらく夏タイプなのでしょう。開拓時代以降いつ頃か分りませんが、この地に持ち込まれ、私が購入した苗のように冬が越せなくて枯れあがったものも多かったかもしれません。そこから生き残った、北海道にあったミョウガが、受け継がれてきたのでしょうか?  私がいただいた苗もその一つなのでしょうか? そんな大げさな話ではなく、ただ、植え場所が悪かっただけかもしれません。もし、このことについて、私と同じような経験のある方、なにかこのことについてご存知の方がいらしたら、教えていただければありがたいです。

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ミョウガ(その2)

昨年の5月、ミョウガ苗(5本)を購入して、庭の片隅に植えました。植付前にウェブサイトなどで調べてみると、“ミョウガは乾燥に弱いので、植える場所は半日蔭でよい”という趣旨の書き方が多く、また、自分でも“ミョウガは丈夫そうだから” と勝手に思い込んでいたので、ほとんど陽の当らないところに植え付けました。
昨年の生育状況は、5月下旬に植え付け夏場には新芽が数本出てきて、それらの草丈も40~50cmになって少々小さめですが順調に生育していると思っていました。その頃は、来年の夏は採れたての ミョウガが食べられると確信していました。
雪が解け、畑起こしをするころから、“いつ芽がでるかな?”といつも楽しみにしながら眺めていました。しかし、樹木の新芽も出そろう5月中旬になっても一向に芽が出てきません。
“おかしい?”思っている中に5月下旬になり、5月29日には30℃を越す異常な暑さが札幌を襲い、その暑さが1週間ほど続きました。それでも、ミョウガの新芽は出てこないのです。我慢できなくなって園芸用の小さなスコップで掘り上げてみました。
一株目を掘り上げようとしたのですが、抵抗感なくスコップが土に入っていきます。その周りを掘ってみたのですが、ミョウガの地下茎がないのです。腐ってしまったようです。二株目の根の塊( 地下茎)は残っていましたが、そこから出てくるはずの新芽は一つもなく、根の塊(地下茎)を割ってみると薄黒褐色で生きている兆しは全くありません。5株掘り上げて、生きているのは、根の塊(地下茎)から3㎝弱程の白い芽が1本伸びている株が一つだけでした。
6月上旬でこの状態なので、ほとんど陽が当たらない地温の低い場所ではだめだと思い、、直射日光が当っても、地温が上がる場所に植替えました。それがちょうど6月上旬の真夏並みの気温のときで、植替え時期としては好ましくなかったのですが、とりあえず、無理矢理植え替えてしまいました。現在、その芽がちょこっと土から顔を出しています。これが生き延びてくれるかどうかわかりません。
ミョウガは日本にも野生種はありますが、もともと東アジア原産で、古い時代に日本に持ち込まれてきたもののようです。また、ショウガと同じ仲間で暖かいところに育つ作物です。花ミョウガの生産地は高知県が圧倒的に多いのですが施設栽培で、露地物では東北地方の秋田県や青森県で栽培されています。
家庭菜園で植えるミョウガ苗が札幌の園芸店で見かけないのは、、ミョウガ(その1)でも少し触れたように、
①販売したもののなじみがなく、マイナーは作物なので売れない
②植えてみたけれど枯らしてしまう(腐ってしまう)ことが多い
③収穫するタイミングがわからないので収穫できない
④収穫量がすくない、ほとんどない
などの理由が考えられますが、私のように植えてみたものの、春になっても芽が出てこない(株が腐ってしまう)という経験をした方も多いのかもしれれません。しかし、札幌でも人にお裾分けするくらいたくさん作っていいる人もいるのです。
また、ミョウガには、6~9月に花蕾が出てくる(本州の場合)早生タイプの夏ミョウガと、9~11月の晩生タイプの秋ミョウガがあるそうです。 私が購入した株はおそらく早生タイプと思うのですが、これが株の腐れとは関係ないと思っています。
越冬できなくて腐ってしまう原因は、冬の寒さ、特に雪が積もる前の急激な気温の低下による凍害と雪解け時の過湿と考えられます。その対策として、秋口の落葉によるマルチングや少し土を盛って高畝にして排水をよくすること、また、札幌の場合本州に比べて夏場の気温が低いので、半日陰ではなく十分に陽が当たる場所に植え、土壌の乾燥には落葉などマルチングで対処し、夏場に十分生育させて丈夫な株に仕上げることで、ミョウガの越冬と毎年の花蕾形成は可能と思っています。 ので、今秋か来春、苗を買って再度 試してみようと思っています。
もし、北海道で、“毎年、たくさん収穫しているよ”という方がいらしたら、ご連絡ください。お待ちしています。
<余談:品種及び栽培>
・栽培品種 : 花の生じる時期により、夏ミョウガ、秋ミョウガの2系統に分類されている。夏ミョウガは早生品種で6~9月に花蕾が発生する。この花蕾を「花ミョウガ」または「ミョウガの子」といい収穫して食べる。秋ミョウガは、中生、晩生品種で9~11月に花ミョウガを収穫し、収量も多い。
・栽   培 : 乾燥する畑は生育もよくないので、適度に水分のある畑がよい。花ミョウガには、半日陰の畑でもよいが、ミョウガタケの親株の養成には日当たりのよい畑を選ぶ。また、連作すると病気が多発するので、今までにミョウガをつくったことのない新しい畑に植え付ける。(園芸植物大辞典)

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ミョウガ

子供の頃(高校生まで?)、食事にミョウガ出ると、それが漬物であろうと、何かの薬味であろうと、料理にミョウガが入っているとそれが直ぐに分り、あの奇妙な味(独特の風味)がいやでいやで、それを食べるのに苦労した記憶が今でも残っています。それから何年ぐらいでしょうか、相当長い期間、ミョウガを口にすることはなかったように思います。結婚して、暑い夏の夕食に冷やっこが出るようになり、その薬味にミョウガを食べるようになりました。食べ始めは、子供の頃のミョウガの記憶が蘇ってきたものの、それほど抵抗感なく食べられたように思います。歳なんでしょうね。それでも、ミョウガが美味しいと思うことはなかったのです。それが毎年夏にミョウガの入った冷やっこや、ソバなどの薬味として食べていると、慣れというか習慣というか、ミョウガがないと、あの奇妙な味が口に拡がらないと、なくとなく物足りなさを感じるようになっているのです。
数年前、たくさん取れたからといってミョウガをいただいたことがあります。そのときまで、ミョウガが北海道で育つとは思ってもいなかったのです。
そんなことがあって、ミョウガを育ててみたい、スーパーで買う小さな食品トレイの中に入っているミョウガではなく、採れたてのミョウガを食べてみたいと思うようになって、今年の春に園芸店で苗を購入した次第です。
102 ミョウガ(赤字)(赤字)2013.5.26
園芸店に注文していた苗が、5月末に手に入りました。9cm?のポリポットに入っています。5株で1000円弱でした。
031 ミョウガ(赤字)2013.7.6
苗を庭に植えてから約40日過ぎたミョウガです。植付時2枚だった葉が6枚になっています。しかし、さほど大きくなった(成長した)ようには見えません。
016 ミョウガ(アカジ)2013.8.25
ところが、8月末(植付けから90日)になると、草丈は30~40cmでそれほど大きくなってないのですが、元の茎の周りから何本も新しい茎が伸びてきています。来年の夏は、この地際からかわいいミョウガのつぼみが出てくるのでしょうね。ちょっと心配なことは、ミョウガの新しい茎の出方です。地下茎が伸びてそこから出てくるようですが、今も細い予備軍があちこちに出てきています。この増え方だと2~3年で藪のようになってしまいそうです。その心配は横に置いておいて、来年は、美味しい冷奴が食べられそうです。
<余談:ミョウガの植付場所>
書物やインターネットのウェブサイトによると、「ミョウガは日陰で育つ。乾燥に弱い」、「強い直射日光が当たる所や乾燥が強いところは避けたほうが良い。日差しが強いと葉が枯れることがある」などと書かれています。ので、ほとんど陽が当たらないところに植えました。具体的には、5月下旬~7月下旬までのお昼時2~3時間だけしか陽が当たらない場所に植えたのです。8月以降雨が降ると、地表面はなかなかほとんど乾かなくなります。そんな場所に植えています。さてどうなりますか。

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