ミニトマト は種〜定植(その5)定植

昨日、5月29日にミニトマトを定植しました。 快晴で最高気温が23.6℃まで上がり、苗の植付けには最高の日和となりました。 ついでに、キョウリ、ピーマン、シシトウ、ナス(購入苗)も植付けました。 これで、エダマメとサツマイモ以外は全て植付完了。

トマトのタネをまいたのが4月3日ですので、定植までの育苗期間は57日。
・4月  3日 は種     セルトレイ
・4月 23日 1回目鉢上げ 6cmポリポット
・5月  5日 2回目鉢上げ 9cmポリポット
・5月 18日 3回目鉢上げ 12cmポリポット
※12cmのポリポットに鉢上げするつもりはなかったのですが、5月18日の時点で長期予報で5月下旬は低温が続くと言っていることと、鉢内の根の状態を見ると定植するのにいい状態だったので、これをこのまま後10日以上持たせるのは無理と判断し、12cmに鉢上げすることにしたのです。 9cmポット〜12cmポットに鉢上げして定植までの期間が少し短いかな?と心配したのですが、結果的には、この判断は正しかったようで、定植時の苗の大きさは30cm以上、葉数も8枚、花が咲いている株も6鉢ほどありました。 鉢内の根の状態は、鉢底から少し根が出るくらいで定植するのにちょうどいい塩梅でした。

5月10日?過ぎからしっかりした苗をつくるために屋内から外に出したのですが、風が強いときと夜は気温が低くなるのでガレージに入れていました。 この出し入れとポットに潅水するのが5月後半の朝の定例作業でした。 これが毎日となると楽しみというより少々負担になるのです。

2020.5.29
定植作業は暖かい午前中に行います。 先ず、ポットに潅水。 床(トマトを植えるところ、読み:とこ)を再度起こし直して整地(事前に床は作ってあるのですが)。
そして、定植。 根曲がり竹で4本1組の支柱を立てて、トマト苗が風で痛められないように紐で固定。 これで完了。 一昨日にしっかりした雨が降り、地面は湿っていたので潅水はなし。 これで完了。 2020.5.29

 

<余談:苗え選びの目安> 2020.5.22
※ 写真右下:「✖ 脇芽が伸びている」➝ 「✖ 脇芽が大きく伸びている」に訂正

 

 

 

 

ミニトマト  は種〜定植(その4) 2回目の移植・鉢上げ

〇 ミニトマト
・は種     4月 3日  セルトレイ
・1回目鉢上げ 4月23日  セルトレイ → 6cmポリポット
・2回目鉢上げ 5月 5日  6cmポリポット → 9cmポリポット
・鉢上げ用土は、畑土:ピートモス:赤玉土(大粒)=5:4:1くらい。

4月3日にセルトレイにタネをまいて、20日後の4月23日に6cmのポリポットに鉢上げ。 それから12日後の5月5日に9cmのポリポットの再度鉢上げ。
2020.5.5
写真は2回目(5月5日)の鉢上げ時の苗。 鉢上げ時の根の状態は、ポットから抜いても根鉢は崩れず適度に根が回っていたので、鉢上げ時期は問題ないようである。 苗の大きさは、本葉が4枚で草丈は15cmほど。 ホームセンターで売っているものに比べ、苗はひょろ長く茎の太さは半分以下。 割箸など何かで支えがないと倒れそうな状態。

苗が軟弱に育つのは日光不足。 一般家庭の室内でタネをまくと、どうしてもこのようになり、これは致し方ないことのようである。

2020.5.5
鉢上げ後窓際に。 潅水時にはジョウロの口からの水の出方を少なくして、土にしみ込ませるように丁寧に。 そうしないと表面の土がえぐれ、苗が倒れそうになる。

〇 トマトの育苗方式(は種〜育苗)
家庭でトマトをタネから育てる場合には、いくつかのパターンが考えられるが、大きく分けると、セルトレイにまくかポットにまくか の2通りになる。
Ⓐ セルトレイにタネをまく ➝ ① 6cmp ➝ 9cmp ➝ 定植
␣             → ② 7.5cmp → 定植
Ⓑ 6cmPにタネうをまく → ③ 9cmp ➝ 定植
␣             → ④ 10.5cmp
上記4つのパターンにも長短はあるが、短所をあげると、
・Ⓐー①の方式は 、鉢上げが1回多くなる
・Ⓐー②は、7.5cmpで定植までの期間(40日程度)持たせるのはきつい。 鉢に根が回り、老化苗になる。
・Ⓑー④は、6p→10.5pになるので、少ない個数なら良いが、少し多くなると、ポットに入れる土もそれだけ必要となる。

以上の点から、Ⓑー③の6cmポットにタネをまき、9cmポットに鉢上げするのがおすすめ。

〇 鉢上げ後の管理
今年は鉢上げ後に好天が続いたので、その後2日目には屋外へ。 5月の太陽と風に当たって茎は堅くしっかりしだす。 週間天気予報を見ると、今月中旬の気温は高めに推移するようなので、昼間は外に出し夜は玄関に入れて管理する予定。

ミニトマトにとって札幌のこの時期(5月上旬)の気温は、暖かい日中は屋外に出してしっかり光に当てることは必須トマトは光に対し敏感な作物で、照度が強いと葉数・葉面積の増加が大きく葉肉は厚く、茎葉量/草丈比の大きな強剛で充実した苗に生育する。 タキイ種苗 トマト) しかし、曇りや雨の日は少し寒く、また、夜間はどうしても低い夜温から保護してやる必要がある。 それで、この時期はトマト苗を外に出すか?屋内に入れたままにするか?の判断に迷うことがある。

 

毎朝、玄関から外に苗を出して、苗1個1個に潅水しながら、茎が硬く太くなってくるのや葉の枚数が増えてきて6枚の苗があるなど、大きくなってくるのを見るのは楽しみなのですが、出し入れと潅水が少々面倒なので、畑に定植できるまで後何日?と思いながら世話をしています。

 

ミニトマト は種~定植(その3) 移植・鉢上げ


4月3日にタネをまいて19日目。 セルトレイにまいたミニトマトの苗を6cmのポリポットに移植。 この後、5月中旬にもう一度9cmポットに鉢上げして、5月末〜6月上旬に畑に定植。
タネまきの方法は、直接6cmのポリポットにタネをまいて、本葉が2〜3枚になったころ9cmに鉢上げして定植することも可。 その方が一つ手間が省ける。 移植適期は苗の葉が触れ重なるようになった頃。 移植前の潅水は要。

窓際に置いて努めて太陽に当てるようにしているが、写真のとおり、間延びのした苗になる。 施設のない屋内で育苗するとどうしてもこのようになる。 これはあきらめるしかない?

セルトレイから苗を抜き出したところ。 苗の長さ?高さ?は大きいもので8cm、
小さいもので6cm。

写真は移植時の状況。
手前の白いバットに培養土。 その奥に苗の入ったセルトレイ。 左上の白いバットには鉢上げした苗。
培養土は、畑の土:ピートモス:赤玉土=5:4:1くらいの割合(適当)。 本当は赤玉土ではなく、火山礫を使いたかったが、あいにく手元になかったので、赤玉土を使っただけ。

〇 セルトレイから苗と土を上手に抜く方法
セルトレイの各々底に穴が開いているので、下から割箸などで突くとスポッとセルトレイから土が抜ける。 細根の多くはセルトレイの底近くにあるので、穴から土を押し上げることによって、細根を切らずにい移植できる。
〇 培養土の詰め方
最初にポットの底に少し培養土を入れてから、苗の周りに丁寧に土を入れる。 入れ終わったら右手でポットの上の部分をつかんで持ち上げ、左の手のひらにポンポンと2〜3回落とす。 これでポットの中の培養土の締め具合はOK.。 手で土を押し込むのはNG。

鉢上げ完了。

バットに苗をおさめて窓際に。 そして潅水。 水やりは丁寧に、一鉢毎にゆっくり少しずつ。 苗がひょろ長いのと土が柔らかいので、少しでも多め注ぐと苗が倒れる。 移植直後に写真を撮っているので、苗が少々萎れているように見えるが、翌日には茎も葉もピンとなる。
少しでも丈夫でしっかりとした苗をつくろうと、これから5月20頃まで、午前中は南側、晴れた日の午後は西側へところころ移動します。 5月中旬以降の暖かい日には、外に出してやります。 この移動と出し入れが一番の手間。
3種類のタネをまいたので、品種の区別が分かるように、一つの品種には爪楊枝を2本立て、二つ目の品種には1本、三つ目の品種には無。
これでとりあえず区別をするが、9cmのポリポットの鉢上げ時に爪楊枝を挿し忘れて元の木阿弥に。

 

 

 

ミニトマト は種~定植(その2) 発芽

ミニトマトのタネを4月3日にまきました。 4日後の4月7日にタネから白い根が出始めました。 下の写真はその翌日撮ったものです。 子葉が開き始めています。
2020.4.8
その2日後にはだいたい発芽がそろいます。
タネから白い根が出始めて子葉が出る頃からバットの上を被っていた新聞紙の広告を取り外します。 新聞紙をかけたままにしておくと、ヒョロヒョロの苗になってしまうからです。 良く晴れた日には土の表面が乾燥にないように1日2〜3回スプレーで
霧をかけています。
2020.4.10
タネをまいてから約1週間で発芽がそろいます。

室内でタネをまくと、光が弱く足りないためにひょろ長い弱々しい苗になります。 我家では、太陽が一杯当たるようにと苗を南に面する窓際に置くのですが、太陽に当たるのは午前8時から2時過ぎまでです。 それで、午後2時過ぎから真西に面する窓にトマト苗を移し替えて太陽に当てています。 それでもやはりトマト苗は細めで園芸店に売っているような太い茎の苗にはなりません。
それで今では、苗が育てられる施設・環境が違うので農家の方が作る苗と同じようなものを作ろうとすること自体が間違いなんだと思って育てています。

5月下旬の定植時には購入苗に比べると見劣りするのですが、それでも収穫できる7月半ばになると購入苗と同じように茎葉ともに丈夫に育っています。 しかし、購入苗は定植時には第1花が咲いているのですが、我家のものはたまに咲く株が出てくるくらいで、ほとんどは花を持っていません。 その意味では、購入苗に比べると、株は同じ大きさになっても、最初の収穫は少し遅れます。

< 室内で野菜苗を育てることと紫外線カットガラスを使った窓の関係 >

最近の住宅の窓には、紫外線がカットされたガラスが使われていることが多く、そのことが室内で野菜苗を育てるときに徒長の原因になると言われることがあります。
それで調べてみました。

紫外線には、①UV-A(315〜400nm)・②UV-B(290〜315nm)・③UV-C(波長280nm未満)の3つあり、動物では概ね波長が短い(③が一番短い)ほど有害とされています。その理由は、③のUV-Cの光は細胞のDNAにダメージを与えるために、細胞が死んだり、突然変異を起こすと考えられているからだそうです(これは植物にも当てはまる)。それと合わせて、紫外線には、活性酸素など有害物質を分解する作用があるアントシアンの合成や花芽形成を促進、茎の徒長を抑制する働きがあるので、植物にとって紫外線そのものすべてが有害であるわけではないようです。

以上のことを踏まえて、室内で育てる野菜苗に影響があるかどうか?についてですが、日本植物生理学会の「みんなの広場」によると以下のように説明しています。

室内の植物や観葉植物に影響があるかどうかを考えるときには、細胞にダメージを与えるかどうかということと、成長を阻害するかどうか(または徒長を抑えられるかどうか)を考える必要があるでしょう。一般的には、ある程度のUV-Aに相当する光があったほうが、葉の伸展(葉がイキイキと広がること)や徒長抑制(しっかりした株に育つ)には有効であるといわれています。ただし、①UV-Aがカットされても、より長い波長域の青色光が十分な強度であれば、多くの植物では正常に成長が調節されること多いので、かならずUV-AあるいはUV-Bの光がなければ植物は正常に成長しないということではないと思います。

ということで、一般家庭の室内で育てる野菜苗がひょろひょろになる原因は、紫外線カットガラスの影響もあるかもしれないですがその影響は少なく、そのほとんどは絶対的な光不足によるもののようです。

 

 

 

ミニトマト は種~定植(その1)タネまき

ミニトマトのタネを4月3日にまきました。 トマトの育苗期間(タネをまいてから畑に定植するまで)は約2か月弱です。 定植は5月下旬〜6月上旬。

準備するものは、
〇 バット(セルトレイを入れるもの)
〇 は種用土(ピートモス・パーライト・火山礫、ホーマックで購入)
〇 セルトレイ(セルトレイ<6×12=72穴>をハサミで切って30穴(6×5穴>に。バットに納まるように。
〇 種子
・アイコ(サカタのタネ) 果実は長卵形で、実割れが少ない。
・フルティカ:中玉(タキイ種苗)
・プレミアムルビー(アタリア農園)
この3種ですが、アイコは17粒で525円、フルティカは18粒で547円。 1粒約30円。 プレミアムルビーは60粒で316円。 1粒約5円。
有名どころ?大手のサカタのタネとタキイ種苗とアタリア農園の種子単価に6倍の差があります。 それにしてもなぜこんなに差が出るのでしょうかね? アタリア農園のプレミアムルビーの味が他の2社とそんなに違いがあるとは思えないのですがねぇ。 味にこだわりがない場合は、アタリア農園の種子で十分、お勧めです。

は種用土は、ピートモスやバーミキュライト、小粒赤玉土などを使い、新しい清潔なものを使用します。 畑などの野菜が植えてあった土は、病気の原因となる細菌などが含まれているので使用不可(ただし、土を焼くなどして土壌消毒した場合は使用可)
また、は種用土には肥料を入れません。 理由は、種には発根・発芽するまでの養分を種の中に蓄えられていることと、少量のは種用土に肥料を入れると、少ないつもりでも多く入る場合があり、濃度障害が発生する場合があるからです。
トマトのタネの大きさ
赤く大きいタネはスウィートコーン、その右隣がダイコン、右端と下のタネがミニト
マト。 トマトのタネは小さいです。
 
セルトレイに用土を入れます。 そして それを白いバットに入れた後、バットに水を注ぎ、セルトレイの底に空いている穴から水を染み込ませます。 時間は20分くらい。 用土が水を含むと土の表面の色が変わるので、それを確認してからタネをまく。 バット内に余った水は捨てる。
写真右は、セルトレイの用土に白いミニトマトのタネを置いたところ。爪楊枝の先に白いタネがあります。 この爪楊枝でタネを2〜3mm用土の中に押し込みます。
タネをまき終わったら、用土の表面が乾かないように新聞紙などで被います。 この時期の我家の居間の室温は明け方が19〜20℃、晴れた日の日中で23〜24℃になります。 この温度で1週間〜10日で発芽が揃います。 用土の表面が乾かないように毎朝チェックして、時折り霧吹きで用土の表面を濡らしています。
※トマトの発芽温度:昼間21〜26℃、夜間:12〜15℃
(ステップアップの北の家庭菜園)