トマト は種

昨日(4月1日)にトマトのタネをまきました。
例年、この時期にタネをまくのですが、今年もまたその時期がやってきました。

・3月下旬~4月上旬にセルトレイ(72穴)にタネをまいて、
・4月20日頃に1回目の移植、セルトレイ → 6cmポリポットに
・5月10日頃に2回目の移植、6cmポリポット → 9cmポリポットに
・5月25日以降に畑に定植

このパータンが、トマト苗にとっても自分にとっても、合っているようなのです。
作業ステップを少なくするために、6cmポリポットにタネをまいたり、セルトレイから9cmポリポットに移植をしたこともあるのですが、しっくりこないというか、その後の生育が今一なのです。
なので、今年も例年のやり方でいこうと思ています。

ミニトマト は種~定植(その1)タネまき
ミニトマト は種~定植(その2) 発芽
ミニトマト は種~定植(その3) 移植・鉢上げ
ミニトマト  は種〜定植(その4) 2回目の移植・鉢上げ
ミニトマト は種〜定植(その5)定植

我家の家庭菜園ではミニトマトを作っています。 大玉をつくらないのは、果実の尻の部分が黒くなる尻ぐされ病が出るからです。
尻ぐされ病(病気ではなく生理障害)の原因はカルシウムの不足なのですが、肥料をやり過ぎると葉が過繁茂になり、葉の方にそれが使われて果実に回らない、また、土が乾き過ぎたりすると、土には石灰があっても根から吸収されにくくなるなどが原因で、この現象が出やすいようです。
しかし、今年は大玉を作ってみようと思っています。その理由は、尻ぐされ病を防ぐ資材を見つけたからです。名前は「尻ぐされ予防スプレー」。 使い方は、トマトの花が開いたころに、この予防剤を花にスプレーしてやればOKのようです。 この中には水溶性のカルシウムが入っていて、直接、果実にそれを吸収させようとするもののようです。

大玉トマトに尻ぐされがでないことを願って、今夏は、花が咲き出したら順次、このスプレーを試してみようと思っています。
ミニトマトも良いですが、トマトはやはり丸かじりできる大玉トマトがいいですね。

 

 

トマト

「トマトが赤くなると、医者が青くなる」
「トマトのある家に病人なし」  とかいわれるように、トマトは栄養食品としてはあまりにも有名なばかりでなく、ケチャップ、ソース、ジュースなど、加工食品としても現代人の食生活に欠くことのできない野菜のひとつです。
メキシコ語のtomati 、ペルー語のtomateが語源といわれており、漢字で蕃茄、イギリスではラブ・アップル(愛のリンゴ)というロマンチックな呼び名もあるようです。

ナス科、温帯で1年生ですが熱帯では多年生。 原産地は南アメリカ、アンデス山系の高原地といわれ、有史以前インディアンによって栽培されていたようです。17世紀にヨーロッパに渡り、わが国には中国を経て18世紀に渡来、貝原益軒の「大和本草」が最古の記録とされています。たぶん、南方を経て渡来したものと思いますが、もしやシルクロードかも、なんて空想するのも楽しいものです。

明治になり、開拓使によって再輸入されましたが、特有の臭気と酸味にはなかなか親しむことができず、珍しさからの鑑賞栽培と、特殊用途の域を出なかったようです。 一名アカナス、トウガキ(唐柿)とも言われたように、当初は赤系のもので、小果で肉質もよくなかったことも普及をはばんだ原因。 そこへ、アメリカから大形で食味の良い品種が入り好評を得たのが、たまたま桃色系であったことから、桃色歓迎の風潮がわが国に定着するようになりました。

市場に商品として顔を見せてくれたのは大正末期。 欧米の農法が直接導入された本道では、比較的早く普及されました。手元にある昭和初期の園芸書にも、産地として、東京・名古屋に並んで北海道と記されており、トマト栽培の先進地としての面目を保っています。

原産地が乾燥高原地であることから、光線がよく当たり、空気の乾いた中温(15~25℃)が生育の好適条件。 したがって、本州に比べて夏季冷涼で湿度が少なく、昼夜温の較差の大きい本道で美味しいトマトができるのは当然。 近年は、盛夏の朝もぎトマトが、航空便で府県に送られる、翔んでる野菜のひとつ。

花房は総状花序、通常数個の花をつけますが、栄養や温度条件によって花数は異なります。栽培種のがく弁や花弁は6枚が普通、8枚以上になると子房数も多くなって変形果となります。 温度条件にもよりますが、開花してから着色するまで50日くらい。トマトの色づきは光線に関係なく、温度によって赤くなるのです。
トマト
2015.6.10

北国では、秋になっても、いくつかは色づきしないまま残るのが常。 肥大が終わって緑白色となったものは、室内に運び24~25℃で着色を進行できます。 また、未熟果は、塩、かす、みそ、ピクルスに好適。酒のさかなに絶品であることは、いうまでもありません。

トマトは鮮度が第一。 先年物故された北海道園芸界の大御所、澤田英吉先生(北大名誉教授)は、トマトの味覚を讃えられ、晩年のエッセイに、トマトは自分でつくるに限ると述べられ、毎年苗作りから収穫まで、すべて自身で管理されたということです。
(札幌市農業センター 林 繁)

<トマトの特性>
トマト種子は1,000粒重が約3g、20ml粒数は1,500~1,800ぐらいです(トマトを食べるときはほとんど気にならないのですが、種をまくときは、「小さいな」と改めて思ってしまいます)。 播種後、本葉が2~3枚展開すると主茎の生長点が花芽となり、そこから葉が3枚分化すると再びその頂点に花芽を生じます(本葉が7~8枚目に最初の花芽がつき、その後、3枚ごとに花芽をつける)。 栄養生長から生殖生長への過程が周期的に繰り返されます。 果実は開花後40~60日で収穫可能となりますが、低温期は80日以上を必要とします。根の深さは1m以内で、幅は2.5~3m以内に広がります。

発芽は10~35℃の範囲内で行われますが、最適温度は20~30℃です。

生育適温は、5~40℃の範囲で行われますが、最適温度は昼気温25~30℃、夜気温10~15℃で、果菜類の中では低温性に強い種類です。果実の発育期には10℃程度の昼夜の温度較差が必要です

トマトは光に対し敏感な作物で、照度が強いと葉数・葉面積の増加が大きく葉肉は厚く、茎葉量/草丈比の大きな強剛で充実した生育を示します。
(タキイ種苗HPより)