2020.6.5
写真は真駒内公園内を流れる真駒内川。 その川辺の草原(くさはら)に黄色の花が群生して咲いています。 草と混生しているために、草丈は40?~60?cmとひょろ長いのですが、この種は地下茎で拡がるタイプのようです。
2011.6.12
セイヨウミヤコグサのようです。 ミヤコグサは日本の自生種で、セイヨウミヤコグサは外来種。 ユーラシア大陸とアフリカに自生し、日本には牧草として移入されたようです。
両者の違いは茎先に咲く花数で、ミヤコグサは1~2個、セイヨウミヤコグサは3~7個で、それが一番の見分けるポイントのようです。 上の 写真の花数も6~7個あるので、セイヨウミヤコグサのようです。
2011.6.12
国道230号線の道路脇に生えていました。 花数は5~7個はありそうで、形状も輪生して咲いているのでセイヨウミヤコグサのようです。 ピンクの花はナデシコの
仲間。
2011.6.12
webサイトを調べると、ミヤコグサの茎葉は無毛で、セイヨウミヤコグサは有毛とあるので、写真のミヤコグサはセイヨウミヤコグサのようです。
2020.6.21
ところが、草姿を写真に残そうと茎を切ってみると空洞です。 「北海道の花」によるとミヤコグサとセイヨウミヤコグサの茎は空洞ではなく詰まっているようなので、これはセイヨウミヤコグサではないようです。
それで、ミヤコグサ、セイヨウミヤコグサ、ネビキミヤコグサについて調べてみると
名称 | ミヤコグサ | セイヨウミヤコグサ | ネビキミヤコグサ |
原産地 | 日本 | ユーラシア、アフリカ | ヨーロッパ、北アフリカ |
花(枝先に) | 1~2個 | 3~7個 | セイヨウミヤコグサと同じくらい? |
葉 | 葉は3小葉、基部に托葉があり、5葉に見える |
葉は5枚の小葉をもつ奇数羽状複葉で、基部の1対が小さく托葉状になるため、3出複葉にみえる。
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葉は3小葉、基部に托葉があり、5葉に見える(現場採取のもの) |
茎 | 茎中は詰まる | 茎中は詰まる | 茎は中空 |
毛(葉・茎) | ほとんど無毛 | 有毛 | ? |
新北海道の花、evergreen植物図鑑(webサイト)
ネビキミヤコグサについてはあまり細かい情報は載っていないのではっきりしたことは分かりませんが、真駒内川と国道230号で見つけたミヤコグサ(花が輪生に咲き、花数は5~7個あって、茎は中空で、葉は3小葉、基部に托葉があり、5葉に見える)は、セイヨウミヤコグサに当てはまらないので、おそらく、ネビキミヤコグサではないか?と思っています。
ネビキミヤコグサもセイヨウミヤコグサと同じように帰化植物ですが、ネビキミヤコグサは法面緑化用の植物資材として導入されたようです。 名前のネビキ=根引き?は茎を引っ張って引き抜こうとすると、根がずるずると茎についてくるからなのでしょうか? これなら確かに法面緑化用資材として役割を果たせそうです。