イトバハルシャギク

毎年5月下旬~6月上旬に、市内の街路樹桝にペチュニア、ベゴニア、サルビアなど色鮮やかな1年草が地元町内会の方によって植えられます。 道路沿いには赤やピンクなどの花が目立つ中で、7月のこの時期、街路樹桝に鮮やかな黄色の花が咲いているのを見つけました。
2017.7.8
南区真駒内五輪通
イトバハルシャギクです。 最近、この花をよく見かけるようになりました。
草丈は30~50cmほどで、歩道を歩いていて圧迫感のない、街路樹枡に植える草花として程よいものです 。開花期も7月一杯はきれいに咲いているようで、ペチュニアなどの1年草に比較して短いですが、写真のようにびっしり咲いて1ヶ月持てば、宿根草としては良しとすべしで す。
2016.7.25
写真は我家の近くの農家さんがボーダー植栽として植えています。 毎年、このようにきれ
いに咲きます。
2011.7.7
イトバハルシャギクは、宿根コスモスともいわれています。 花や葉の形状はコスモス似ていて、キバナコスモスという名前を付けてもいいくらいです。
2011.7.24
イトバハルシャギクはハルシャギク属(コレオプシス)で、その仲間にハルシャギクやオオキンケイギクなどがあります。 ハルシャギクは花の中心部と花弁が赤褐色(別名ジャノメソウ)をした1年草で、繁殖力が旺盛なことから本州では半野生化しているそうです。
オオキンケイギクは北米原産の多年草でこの種も生育が旺盛で、道路の法面緑化などに利用されていました。 しかし、その成長が良すぎるために在来の野草の生育場所など周辺の環境を脅かすために、平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定されています。 ニセアカシアなどの法的規制がない要注意外来生物ではなく、生きたままの運搬や栽培、譲渡などが原則として禁止される、特定外来生物に指定されています。

このハルシャギクは、街路樹桝のような厳しい環境でも良好に生育してくれるので花壇花としては打ってつけのよう見えます。 しかし、ハルシャギクやオオキンケイギクが属するハルシャギク属(コレオプシス)の仲間は繁殖力が強すぎるようで、イトバハルシャギクもこの点が懸念材料で、今後、注意深く観察していく必要がありそうです。
2011.7.7