ヤマハハコ

2017.8.19
写真は、南九条大橋と幌平橋の中間の、精進川が豊平川に注ぎ込む辺りから豊平川の中州を撮っています。 対岸奥に見えるのは中島公園近辺に面するマンション群。
その中洲に雑草に混じってところどころ白い部分が見えます。 最初、ヒメジョオンかな?と思って見ていたのですが 、どうも違うようです。 目が良くないのではっきりしません。 それで、再度、双眼鏡で確認しました。 どうもヤマハハコのようです。
2017.8.18
草丈は50~60cmくらいなのでしょうか。 葉も白っぽく見えます。
参考図書で調べると、ヤマハハコの類似のカワラハハコというヤマハハコの亜種があったので、一瞬、これかな?と思ったのですが、この種は葉幅は1~3mmと非常に細くヤマハハコとは容易に区別がつくので、ここのものとは別種のようです。 豊平川の河原に生えていてもヤマハハコのようです。

2017.8.21
これは、南区の十五島公園で撮った写真。
 ヒマラヤか中国、日本を経て北アメリカに分布するが、日本では石川~長野県以北に見られるのみで、西南日本にはない。 日当たりのよい山地の草原に生える雌雄異株の多年草。 茎は高さ30~70cmで、狭披針形の葉を互生する。 葉は3脈あり、灰白色の綿毛を密生する。(園芸植物大辞典)
葉裏は綿毛が密生していて白色ですが、葉表は綿毛の密生度が低く、白っぽい緑色をしています。
2017.8.23

茎先に白色の花びらのように見えるものが※総苞片というもので、中央に薄黄色の花を多数咲かせます。 写真は、左側の花は外側にリング状に咲き始めています。 右側の橙色したものは中央まで咲いて最盛期のようです。

<余談 ヤマハハコの雌雄異株について>
参考図書には、雌雄異株と書いているので調べてみました。 ヤマハハコの一つの塊(群落)しか見ていないのですが、全て同じ花に見えて区別がつきませんでした。 自分に区別する能力がないのか?と思ったりしたのですが、ウェブページで調べてみると、「一塊(群落)ごとに雌雄が別れる」と書かれていたので、一塊(群落)だけでは判断できないようです。

<ヤマハハコを含めてキク科の花の特徴>
キク、タンポポのように小さな花(小花)がたくさん集まり、さらにそれが一個の花に見える点が形態上の主な特徴である。このような花の形状を頭状花序(とうじょうかじょ、略して頭花)という。また、その基部の、ガク(萼)のように見える部分を総苞片(そうほうへん)と称す。頭状花序(頭花)をつくる小花には、筒状花(管状花)と舌状花の二種類がある。ヤマハハコは前者のみで花ができており、タンポポは後者のみで構成される。ヒマワリの花では、周囲を舌状花、中央を筒状花が占める。普通、花が筒状花のみまたは周囲に舌状花を持つキク亜科と、舌状花のみからなり茎葉に乳液を含むタンポポ亜科とに分類される。(ウィキペディアより)

上文を丁寧に読むと、キク科の花の全体像が少し見えてきます。 「少し見えて、それがどうした?」と笑点メンバーの一人、三遊亭小遊三さんに言われそうです。