イワガラミ(その2)

6月中旬?~8月にかけて車で郊外の道路を走ると、ときたま樹上に白い花が咲いているのを見かけます。ツルアジサかイワガラミイのどちらかです。ツルアジサイとイワガラミは属は違いますが同じ科で、花の咲き方(白い花弁に見えるものは花弁ではなく、がく弁で装飾花という)は、ツルアジサイは装飾花が3~4枚に対し、イワガラミは1枚で、その違いは一目でわかります。しかし、車で遠くから見るとわからないこともあります。
1-001 イワガラミ 精進川沿2012.8.4
これは、8月上旬、精進川沿いで見かけたイワガラミです。
1-005 イワガラミ2012.7.21
ツルアジサイとは違い、ガク弁(装飾花)は1枚です。
1-074 ツルアジサイ2012.7.15
これは、北海道農業研究センター(羊ヶ丘にある旧農業試験場)内にある30mに達するようなカラマツに絡み付きながら這い登っている、イワガラミかツルアジサイ、または他のツル性植物です。この研究センターにはカラマツ
林が園路沿いに続くのですが、このように多くのカラマツにツル性植物が絡み付いています。
①冬芽
1-004 イワガラミ(赤字)2012.12.22
・冬芽 芽鱗に毛が生えているのがわかります。この冬芽は側芽がたくさん付いていますが、側芽のない頂芽がだけの冬芽もあります。
・葉痕 葉痕は三角形らしき形をしています。葉痕の中にゴマのような粒が見えますが、これは維管束痕なのでしょうか?写真では2個写っていますが、右奥にもう1個あるのでしょうね。
1-005 イワガラミ2012.12.22
ハルニレ?にへばりついているイワガラミです。
1-001 イワガラミ2012.12.22
枯れ花(花殻、種子、がく弁<装飾花>)。イワガラミの葉の付き方は、対生です。
②名前の由来
幹や枝から気根を出して高木や岩崖などに付着し 絡みながら這い登ることから来ています。
牧野新日本植物図鑑 気根で岩にからみつくところからつけられたもの
1-031 イワガラミ2011.7.15
樹にへばりついているイワガラミ、そこから細い気根らしきものが出ています。ツルアジサイの幹からたくさんの気根を出しているファイルはあるのですが、イワガラミはこの写真しかないのです。岩に張り付くと言われているのですから、ツルアジサイと気根の出方がすこし違うのかも知れません。再度、確認が必要です。
③Data
科名 ユキノシタ科
属名 イワガラミ属 ツルアジサイはユキノシタ科アジサイ属
学名 Schizophragma hydrangeoides 小種名のhydrangeoides はアジサイ属に似た という意味 属名 Schzohragmaは、schizo(切れる、裂ける)+ phragma隔壁、壁)で、果実が熟すると壁の肋と肋との間で割れて、裂ける という意味。

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