4年前に植えたブドウ(品種;バッファロー)が昨年の夏に突然枯れてしまいました。
以下の➀~③は、ブドウの枯れた年の春から夏までの経緯
①新芽がでてきたので、5月中旬に芽かき、
②6月上旬から新しく伸びてくるツルの間隔を適正に保つための誘因もして、
③7月上旬にはタネ無し化のためのジベレリン処理もしました。
異変に気づいたのは、③のジベレリン処理をする少し前、6月下旬ごろでしょうか?
葉の色が例年に比べて薄い、新梢の伸びが良くないと思っていました。 それでもブドウの粒は直径5mmに、房の長さも10cm前後にはなってきていたのです。
確実におかしい、変だと思い始めたのが7月中旬頃。ツルは全く伸びず、葉色はだんだんと薄くなっていきました。このころになると例年なら葉腋(葉の付け根;)から脇芽が伸びてきているのですが、それが全くなかったのです。そして、8月中旬を過ぎると葉は褐色に、果実は7月上旬からほとんど大きくならなかったのです。
ブドウが枯れた原因についてネットなどで調べてみたのですが、それらしき答えは見つかりませんでした。一つ「それかな?}と思い当たる節がありました。 それは、果樹全般に言えることですが、
「苗木を植えて実を成らせるのは3~4年経ってから」
と言います。
その理由は、幼木若しくは若木に実を成らせると木に負担がかかり樹勢を弱らせ、寒さ(耐寒性)や病気に対する抵抗性が低下するためです。 しかも、我が家のブドウ(バッファロー)には植えて2年目、翌年からタネ無し化と果実の肥大化のためのベレリン処理を毎年2回行っていました。 この処理は、ブドウ木の生理バランスを変える作用があったり、果実の肥大化は当然に樹勢を弱めます。
以上の事柄がブドウが枯れた、ではなく、枯らした原因ではないか と推測していました。
雪も解けて庭の土も乾いてきたので、家の周囲や庭の片づけを始めました。昨年ブドウが枯れたので、同じ場所にキウイを植えようとその場所を掘り返しました。
2026.4.13 そのときに撮った写真;ブドウの根と地際の幹
根と接する10cm弱の幹の細い部分から本来の幹の太さになっています。 この細い部分はネズミ(ヤチネズミ?)が食害したようです。幹を一周きれいに食われています。
おそらく、ブドウが枯れる前年の冬にネズミにやられたようです。
「有限会社ユニテックス大阪・有限会社ユニテックス HP 油脂・油化事業の会社」さんの画像をお借りしました。
🔵 ブドウがネズミに食害された詳細
上図の樹木の断面図を見てください。樹皮、形成層、辺材、心材という単語があります。樹皮の内側に形成層があって、そのまた内側に辺材、心材と中心に向かいます。それぞれ幹を一周しています。
食害されたブドウ(写真)は、おそらく、樹皮、形成層、辺材の部分まで食害されて、残ったのは一部の辺材と心材だけのようです。
毎年、形成層を境に外側に師部(葉で作られた養分を幹や根に運ぶ管)と木部(根から枝葉に水分と養分を運ぶ管)を作るのですが、師部は樹皮となって剝がれていき、木部は辺材に、最後は心材にとなって蓄積されます。木部のうち「まだ水を運んでいる部分」が辺材で、機能を失い貯蔵・支持に特化した部分が心材です。
心材は死んだ組織で根からの水分や養分を全く通すことはありません。辺材も樹皮に近い部分は水を通しますが、年数を経た心材に近い内側の辺材はほとんど水を通さなくなっているようです。
今回、ネズミに食害されたブドウは、とりあえず、6月中下旬?までツルを伸ばし、果実も小さいながらも付けました。そのころまでは根から水は上がってきたようです。 このことは辺材の一部は残っていたことになります。 夏が来るまでは少ない水分でかろうじて生きてきたものの、夏に向かうに従って葉の枚数・面積も多くなり、果実も小さいながらも付けていて、夏の暑さと水分不足で持ちこたえきれなくなったのでしょう。
ブドウの枯死の原因は、私が思い描いていた幼木時からの実の付け過ぎではなく、ネズミの食害によるものでした。
この4月にブドウの植えてあったところにキウイを植えました。 今冬はネズミ対策として、地際の樹皮を保護するもの、例えば50cmほどの円筒状の筒か、金網を巻くなどの対策をする必要がありそうです。
⇒ この樹はどのようにして生きているのか?