「マンサク」カテゴリーアーカイブ
マンサク(その4):アメリカマンサク(その2)
アメリカマンサクの実が気になって、仕事の通りすがりに森林総合研究所へ再度寄ってきました。
2013.11.18
触ってみると実殻はとても固く、今秋に咲いた花の実ではないようです。この実は、おそらく昨秋開花したものが今春になって種子を作るために大きくなり、いつの頃かわかりませんが種子が弾け飛んで?、その後に残った実殻のようです。
2013.11.18
これは、花弁が落ちて萼(がく)だけになったマンサクの花(今秋開花)です。
札幌管区気象台の11月と12月の過去10年間の平均気温は、前者で5.6℃、後者で-0.56℃です。植物が成長できるのは、平均気温が5℃以上ですから、札幌の気候からすると今年の成長はここまでで、実が大きくなるのは来春のようです。原産地のアメリカでもこのような実のつけ方をするのでしょうか?
※ 平均気温:その日の最高気温と最低気温を2で割ったもの、朝9時頃の気温がそれにあたるようです。
<余談>
ウィキペディアで拾ったアメリカマンサクの画像です。
この写真では開花時に葉をつけています。原産地では、札幌よりもう少し早い時期に花を咲かせ、その年の内に実を生らせるのでしょうかね?
みんなの花図鑑(ウェブページ)によると、
原産は北アメリカで、アメリカ東部、カナダ、メキシコに分布しているようです。樹高は5~10m。
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マンサク(その3):アメリカマンサク
お久しぶりです。パソコンが壊れてブログをお休みして2週間が過ぎます。
その間に、札幌周辺の山々、街中の街路樹(ニセアカシアとプラタナスを除いて)、公園の樹々はほとんど葉を落としてしまいました。札幌は冬モードに入りました。週始めの月曜日は、その前の晩の降雪と冷え込みで、翌朝の道路はツルツル。今年一番の渋滞です。これから3月中旬までの4ヶ月間、雪に悩まされそうです。
10日の日曜日、所用のついでに森林総合研究所に立ち寄ってきました。ここの樹木もほとんど葉を落としています。園内を歩くと、オオバアサガラの白い枯れ花、ツルウメモドキの果実(黄色い果皮と赤い実)、ウメモドキの赤い実、ニシキギの鮮紅色の葉を落とした後の赤い実が目に留まった程度で、ほとんどが冬枯れ状態です。
しかし、ひとつだけ花を咲かせている樹があります。
2013.11.10
アメリカマンサクです。
日本原産のマンサクは、春3月下旬に開花しますが、このアメリカマンサクは10月のいつごろからか花を咲かせるようです。
2013.11.10
日本原産のマンサクとアメリカマンサクの違いは、開花時期のほかに、萼(ガク)の色が違うようです。日本産は赤みを帯びた濃い紫ですが、アメリカマンサクは花弁と同じ黄色です。
2013.11.10
それにしても、このアメリカマンサクは、札幌で今頃花を咲かせて実を生らせることができるのでしょうか?
写真を見て気づいたのですが、写真中央に、茶褐色の丸い果実のようなものが見えます。この実は昨年の秋に開花した花の果実なのでしょうかね?それとも、今秋開花した花が結実したのでしょうか?その場で気づいて触ってみれば、最近できた果実か、それとも今年の春にできたもの分かったのですが・・・・。晩秋に花を咲かせるとは面白い習性を持った樹です。再度、現地で調べて、改めて報告します。
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マンサク(その2)
4月入ってからの週末は曇りがちの日が多く、外で写真を撮ってもいまいちきれいな写真が撮れないために、出かけようとするインセンティブが沸きません。それでも、日曜日の用事で出かけたついでに、森林総合研究所に立ち寄ってきました、目的はマンサクの花を見るためです。この時期に札幌で花を咲かせる樹はマンサクしかありません。(今年は、ナニワズは雪の中です)
2013.4.14
開花といえば開花ですが、花弁が丸まっていて、つぼみと開花の中間というところでしょうか?
2011.4.11
一昨年の2011年にこの場所を訪れたときは、4月11日に開花していました。おそらく4月初上旬に開花しているようです。今やっと咲きだすマンサクは、やはり今冬の1月~3月の寒さが原因なのでしょうね。
2011.4.24
<余談>
北大植物園は、冬期間(11月4日~4月28日)は休園(温室は通年可)で、春のオープンは4月29日です。ここ3年程は毎年ゴールデンウィークにここを訪れるのですが、植物園の正門を入って最初に迎えてくれるのがこのマンサクです。花は最盛期を少し過ぎているのかもしれませんが、それでも株全体に淡いクリーム色の花を咲かせています。
2012.4.30
ゴールデンウィークと言っても、咲いている花といえばパンジーやキバナノアマナなどの下草類が主です。樹木ではコブシくらいで、園内のほとんどの樹木は枯れ木同然です。そこで、オープニングに確実に花を咲かせてくれるマンサクを正面入口を入った直ぐ前に植えて来園者を迎えようとしているのです。これは,半年近い長い冬を終えてやっと開園を向かえ、まだ緑豊かなでない植物園を訪問してくださった来園者へ少しでも春を味わってもらいたいと植物園を管理する方の心遣い,今風に言えばを「おもてなしの心」の表れなのでしょうね。
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マンサク:先ず咲く花
先週末北日本を襲った冬台風、テレビのニュースでご存知と思いますが、札幌も凄かったです。ときたま来る超強風のため家がぐらっぐらっと揺れる感じがしました。翌朝の玄関前は雪の吹き溜まりで普段のようにスムーズにドアが開きませんでした。吹き溜まった雪は70㎝は積もっていました。降り続く雪のなかで雪はねをしながら、「春はいつ来るんだろう?」と憂鬱気味に思ったのですが、ここ2~3日程暖かくなってきて、それに太陽のまぶしさが加わると、見るところ全て白一色なのですが、「春は近い、もう直ぐ春がくる」と心も体も雪のない春を待ちわびているのです。
マンサクの枝を先々週の週末(2月20日過ぎ?)にいただいて、花瓶に挿しておきました。
2013.3.8
マンサクだけあって温度には敏感で、1週間も経たないうちに花が2~3個咲きました。この写真の花は見ごろを過ぎています。花弁の色が褪せはじめています。
2011.3.3
頭を垂れているように見える丸いものが冬芽(花芽)です。左上に細長い葉芽(裸芽)が見えます。
2012.4.29
ナニワズと同じ頃?、まだ日陰などに雪が残っている頃、マンサクはどの花よりも早く咲きます。4月上旬に咲き始めます。そして1ヶ月くらい咲き続けるようです。
長さ1cm前後の花弁を4枚つけます。花の基部の暗紫色(あずき色)はがく弁です。
関東以西では、ちょうど今頃が咲き始めなのでしょうか?それとも満開を迎えているのでしょうか?
2012.4.21
森林総合研究所
遠くから見ると、花が咲いているのか?、それともマンサクの幹枝にほかの何かが付いているのか?、樹冠全体がぼやぁと色あせた黄橙色に見えます。
“樹に咲く花”では、マルバマンサク(マンサクではなく)が渡島半島の東側にある奥尻島に自生していると記載していますが、本道にはない樹のようです。公園や個人の庭では見かけません。北海道に住む人間にとって、マンサクは馴染みが薄く、生花をたしなむ人と植物園か樹木園などにある樹木のようです。
名前の由来
牧野新日本植物図鑑より
満作の意味で、満作は豊作と同様、穀物が豊かにみのることをいい、この木が枝いっぱいに花を咲かせるので、このようにいう。またある人は、マンサクを早春にまっ先に咲くの意味にとっている。
Data
・科名 マンサク科
・属名 マンサク属
・学名 Hamamelis japonica
・花期 4月上旬~5月上旬
・分布 本州(主に関東西部以西の太平洋側、四国、九州。日本固有
※マルバマンサクは、北海道(奥尻島)、本州(東北地方~鳥取県の日本海側)
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