樹まぐれ日記

シラカバ(シラカンバ)その2

1-032 シラカバ2012.3.6
真駒内公園
シラカバがシラカバらしいのは冬の白い樹肌と春の芽出しです。夏のシラカバは白い樹肌が目に入っても、緑の葉に負けて普通の樹になってしまいます。しかし、冬のシラカバは、特に整然と立ち並ぶシラカバは、全て真っ白な世界の中でも、なぜかあの黒いまだら模様を持つ白い幹が厳しい冬の景色に合うのです。
シラカバの夏姿をここに載せようと探したのですが、1枚もないのです。季節の移り変わりに、その時々の樹姿を撮るのですが、なぜか夏のシラカバが見当たりません。北海道ではあまりにもありふれていて印象に残らないようです。
2011.2.10
シラカバの幹のまだら模様は、枝の付根にできる枝痕?です。その形は山に見えたり、八の字形の口ひげに見えたりもします。
2012.3.10
豊平公園
3月中旬に、このような青空をバックにシラカバを見上げると、もう少しすると春がやってくると思うのです。
冬芽 ~ 新葉
2012.12.29
シラカバの冬芽です。シラカバは1本の樹に雄花と雌花を付けます。冬芽の葉芽と雌花は芽鱗に包まれています。一方、雄花は細長い形をした裸芽です。写真の冬芽は、葉芽か雌花になります。どちらなのでしょうか?
※シラカバ、ハシバミ、アサダなどカバノキ科はこのような花の付き方をします。
冬芽事典によると、「1年生の枝には白い樹脂を分泌する腺点がある」と書かれています。写真の白い粒々はこれにあたるのでしょうね。シラカバの白い樹肌とこの白い樹脂を分泌する腺点と関係があるのでしょうか?今度、1年生枝、2年生枝、3年生枝がどのように変化しているのか確認する必要があります。
2012.5.2
シラカバの一番美しい時期です。新葉が展開しています。雄花がぶら下がっています。
2012.5.17
夕日に赤く染まったシラカバ林。
2012.5.5
2012.5.6
石山緑地
新葉が展がり始める5月のシラカバが一番美しい。
2012.5.6
石山緑地
名前の由来
牧野新日本植物図鑑によると、
カンバはこの類の古名のカニハからの転訛で、カバは略称である。
また、インターネットで調べると、
金田一京助博士によると、カバの名はウダイカンバやオオヤマザクラを意味するアイヌ語Karimpa(カリンパ)による。おそらくKarimpaが奈良時代以前に使われていた日本語「かにく」となり転じて「カバ」となったものであろうとされている。
というのもあります。
Data
・科名 カバノキ科
・属名 カバノキ属
・学名 Betula platyphylla var.japonia
・花期 5月
・分布 北海道、本州中部以北、アジア東北部
・英名 Japanese white birch


にほんブログ村

モバイルバージョンを終了