ナス 半身萎凋病

今年はナスの生育が順調です。 9月上中旬?まで収穫できそうです。 30年以上の家庭菜園歴でナスを数回植えました。しかし、いずれの年も病気にかかりました。 その理由は、7月の中旬から葉がしおれてくる半身萎凋病に罹ることです。

以下は、令和2年(2020年)にナスの半身萎凋病対策として、殺菌剤のベンレートを土壌濯注したときの経緯を書いています。

ナス  半身萎凋病(ベンレート)

⇒ ナス  半身萎凋病(ベンレート)(その2)

⇒ ナス  半身萎凋病(その3)

しかし、今夏は大丈夫のようです。 2024.7.24
7月下旬になっても、半身萎凋病の病徴は全く現れていません。 ナス特有の大きな葉を拡げて育っていて、以前の苗に比べると草勢は確実に良いようです。

今までは園芸店でナスのポット苗を買っていました。 当初は接ぎ木をしていない単価の安い苗を買っていたのですが、それが✕だったので接ぎ木苗に変えてみました。 それでもやはり✕だったのです。

今回は、園芸店ではなく種苗店でナスの苗を購入しました。 その店主に今までの我家のナスの育ち具合を説明すると、
「ホームセンターで売っている接ぎ木苗は必ずしも半身萎凋病に対応している苗を売っているとは限らない。 当店は※トルバム・ビガーという半身萎凋病に最も強い台木を使っている。
この台木は温度が高くなると育ちが良くなる、今売っているポット苗は葉が丸まっていて草勢がないように見えるが、植えてしばらくすると(6月中旬以降寒さも来なくなると)、葉は拡がって元気に育つ」
と教えてくれました。

※トルバム・ビガー:タイ原産のナス科の植物のようです。 半身萎凋病には最強の台木と言われている。

店主からこの話を聞いて、ナスの台木について調べてみました。

ナスには我家の畑で発病する半身萎凋病だけではなく、青枯病や半枯病などの土壌病害があり、それぞれに対応する台木が必要なようです。
以下の表は半身萎凋病などの土壌病害とそれに対応する代表的な台木です。

台木の種類
(品種)
青枯病 半身萎凋病 半枯病    備     考
ミート
耐病VF
台太郎
赤虎
赤ナス
トルバム・ビガー 接ぎ木までの生育は遅いので注意
トナシム

タキイ種苗より

青枯病・半枯病は半身萎凋病と同じ土壌病害で、病原菌が茎の維管束を侵すので、その菌に侵された茎の上部の葉は萎れ、最後は枯れる。

家庭菜園でナスを植えても7月に入ると葉が萎れて、最後は枯れてしまったという経験のある方は、上記トルバム・ビガー若しくトナシムという台木で接いだポット苗かどうかを確認して購入することをお勧めします。 それは、園芸店ではなく、種苗店で購入することです。

 

 

カシワバアジサイ

2024.7.19
豊平公園にカシワバアジサイが満開になっています。 株高は2m弱。
植えてある場所は、現在の緑のセンターではなく、以前あった緑のセンターの跡地。
2024.7.19
1つの花房は長さ20cmほど。
カシワバアジサイの花は最初は淡いグリーンで、満開時期は写真のように白く、日が経つにつれてピンクに代わり、夏の終わりから初秋ごろになると濃い桃紅色になります。

⇒ カシワバアジサイ

 

 

 

 

 

ヤブレガサ 破れ傘

豊平公園の野草園に植えられているヤブレガサの花が咲き始めました。
2017.7.18
ヤブレガサは地際から掌状の根出葉を出し、その中から1~1.5mくらいの細長い花茎を伸ばします。
2024,7.6
その先に、白い花を咲かせます。
ヤブレガサはキク科ヤブレガサ属で、本州、四国、九州の雑木林に生えてます。 北海道には自生していません。
ヤブレガサは大きな花や色鮮やかな色の花を咲かせる訳でもなく、道路の傍らに生い茂っている雑草の花と変わらない見栄えのしないもので、わざわざ立ち止まって見入るほどの魅力的な花ではありません。 もし誉め言葉でいうなら、自然の趣のある素朴な花を咲かせる植物 というところでしょうか。

しかし、この植物の魅力は早春に顔を出す幼葉にあります。 白い綿毛に被われたその姿は何とも言えないユーモラスがあって、どこかのアニメに出てきそうな愛らしい草姿をしています。
2024.4.19
名前のとおり、垂れ下がった葉は破れた傘のように見えます。 そして、それは成長するにつれ垂れ下がっていた葉を傘を開けるように持ち上げて横に広げていきます。
2024.4.262019.5.14
早春に芽を出して約1ヵ月後の葉姿です。 この頃になると葉の形状も はっきりと分かるようになり、葉は7~9個の深い切込みの裂片葉になります。 各裂片はしばし
ば2~3中裂します。
2024.5.19
ヤブレガサは葉が開き始める新芽を収穫して、おひたしやあえもの、てんぷらなど山菜料理として利用されているようです。  北海道でいうギョウジャニンニクやタラの芽のような存在でしょうか?

 

ブドウ 摘房と ジベレリン処理(2回目)

引用

〇 ジベレリン処理1回目と摘心・整房
ブドウ(品種;バッファロー)のジベレリン処理(1回目)を行いました。 その目的はタネ無し化です。 ジベレリン処理をする日の目安は満開14日前後前なので、満開日を6月20~25日と推定して、6月11日に行いました。
今年の開花始め(気づいた日)は6月16日で、ジベレリン処理の5日後でした。ブドウの花には花弁がなく白い雄しべが2本ちょこんと出ているだけなので、花房全体の花がいつ咲いたのか?判別が難しいのです。 下の写真は令和2(2020年)に撮ったものですが、
おそらく、これぐらい咲いている状態が満開期ではないか?と思っています。
2020.6.26
今年の開花に気づいたのが6月16日なので、満開期は6月22日前後ではないか?と推定しました、 このブドウ品種バッファローを植えて4年目になるのですが、過去3年間のブドウの開花を見ていると、我家ではおおよそ6月20日過ぎのようです。

ジベレリン処理前日の6月10日に摘心(新梢の展葉枚数が10枚前後)と、果房の整理(長すぎる房を短くしたり、大きすぎる肩房を切除)をしています。

1回目のジベレリン処理ではジベラ錠を4個使って、200ccの液剤をつくりました。 1回目の処理時のブドウ房は8cmほどでそれほど大きくないので、細目のコップに入れて浸漬しました。

1回目ジベレリン処理  ⇒  ブドウ 摘心・整房とジベレリン処理

 

〇  2回目のジベレリン処理
下の写真は、ジベレリン処理2回目(7月2日)のときのブドウつるの繁
茂状況です。
2024.7.2
1枚1枚の葉が大きくなり、ブドウ柵をほぼ被うようになっています。新梢から出る副梢も伸びて、随時展葉2~4枚で摘心しています。 2024.7.2
新梢の展葉10枚前後のときに摘心をしているので、花ぶるいはそれほどではなかったようです。 この果房の実のつき方なら、まあまあの房、スーパーで売っているような実の詰まった房に少しは近づけそうです。 2024.7.2
〇 ジベレリン処理2回目
2回目処理の目的は、熟期促進と果粒の肥大化です。バッファローの収穫適期は9月上旬からですが、ジベレリン処理をすることで、熟期を8月下旬に早めることができます。
2回目のジベレリン処理は満開10日後と言われているので、7月2日(推定満開日から11日後)に行いました。
この時期になると果房も15~20cmと大きくなり、果房を浸漬するのに大きな容器が必要となるので、30~35果房?に200ccのジベレリン液を霧吹きで噴霧しました。

〇 摘房
バッファロー等の中粒種は、一つの新梢に1.5房(一つの新梢に1房若しくは2房)に整理摘房するのですが、この時期になるとツルは伸び、1枚1枚の葉は大きくなるので、一つの新梢にどのような房がついてるのか?(実付きの良い房なのか、花ぶるいしている房なのか)の確認に手間取るというか、やっかいなのです。
それと、たくさん実らせたいという誘惑と、こちらの新梢には1果房残す、あちらの新梢は2果房残すという手間のかかる確認と面倒な選択が相まって、どうしても摘房が甘くなってしまう、果房を多く残してしまうのです。

さて、ジベレリン処理を終えました。 後2か月弱の8月下旬に収穫適期を迎えます。甘くておいしいブドウができているか ?,、タネ無しになっているか? 楽しみです。

<追記>
〇 ジベレリン処理は何回も出来ないので、その効果を高めるためには、生育の旺盛な、また、出遅れている新芽などを芽かきして新梢の生育をそろえることが重要になります。

〇 摘房時期については、品種によって異なりますが、開花前と開花後に行う二通りがあるようです。 開花前に摘房する理由は、樹木への負担を少なくするためですが、当ブログでは開花後にしています。その理由は開花後の花ぶるいを確認して、実つきの良い房を残すためです。 我家のフドウは垣根仕立てなので、上述したように葉が繁茂して果房の良否の確認が厄介なので、開花前に1新梢3房を1房切除するのも有りかなと思っています。

 

我家の過去のジベレリン処理日

月日 令和4年(2022)
植付け2年目
令和5年(2023)
3年目
令和6年(2024)
4年目
6月8日 ジベレリン処理
6月9日 ジベレリン処理
6月10日 摘芯
6月11日 ジベレリン処理
7月2日 ジベレリン処理
7月4日 ジベレリン処理 ジベレリン処理
タネ無し化 不成功 成功 今年度は?

 

 

 

シソ(その3)  

6月上旬にシソに花が咲いていることに気づき、それからしばらくすると、花穂の先から葉が出てきました。この思いもよらない現象?展開?を以下の投稿で照会しました。

シソ 6月上旬開花

シソ(その2) 開花その後

それでは、花穂の先端から葉を出したシソは、その後、どのようになったのでしようか?
2024.6.28
シソの株の茎と葉の付け根から出てきたのは花穂(花芽)ではなく葉でした。 今春のシソの予想外の開花は、やはり、低温によるストレスだったようです。