樹まぐれ日記

堆肥(2) 市販されている牛糞堆肥の中身

DCMホーマックで2種類の堆肥が販売されています。
I 堆肥 その1
2025.11.10
上の写真は、堆肥の入っているビニール袋の裏面右下に記載されている内容

〇 肥料の名称 ;醗酵牛糞堆肥
〇 肥料の種類 ;堆肥
〇 製造販売会社;森産業(株)
・北海道河東郡士幌町(帯広市の北側)
・森産業(株)は群馬県に本社があり、キノコ菌の分野で国内トップシェアを誇る企業。
・士幌町にも工場があり、バーク堆肥や園芸用土を製造販売
〇 正味重量;16kg(充填時40リットル)
〇 原料  ;牛糞、おがくず、樹皮、もみ殻
〇 主要な成分の含有量等
・窒素全量 ;0.9%
・リン酸全量;1.0%
・カリ全量 ;1.2%
炭素窒素比;21
※この牛糞堆肥の肥料成分は1%前後で、当然ですが、化成肥料(8-8-8)に比べて1/8。
〇炭素窒素比(C/N比)
・堆肥の品質を見るうえで、最も重要な指標(数値)
・有機物(植物体や動物のフンや遺体)に含まれる炭素と窒素の質量比(割合)。
・炭素窒素比(C/N比)は堆肥の成熟度を表す数値で、農林水産省の「土づくりのための堆肥利用指針」の中で、炭素窒素比(C/N比)は目安として20~30程度が望ましいとされている。

II  堆肥 その2 2025.11.10
〇 肥料の名称 ;土いきかえる堆肥
〇 肥料の種類 ;堆肥
〇 製造販売会社;森産業(株)
・I 堆肥その1 の醗酵堆肥と同じ会社
〇 正味重量  ;17kg(40リットル)
〇 原料   ;牛糞、おがくず、樹皮、もみ殻、ココヤシビート
〇  主要な成分の含有量等
・窒素全量 ;1.1%
・リン酸全量;1.1%
・カリ全量 ;1.2%
炭素窒素比;24

◎2種類の堆肥の違い
上の2種類の堆肥を比較すると
・肥料成分は両者とも1%前後で大した違いはない
・炭素窒素比(CN率)も農林水産省の目安(20~30)の範囲内である
・2種類ともに牛糞・おがくず・樹皮・もみ殻が入っている
しかし、「土いきかえる堆肥」には「※ココヤシビート」が付け加えられている。
・二つの価格は、「醗酵牛糞堆肥」が514円/40L袋で、「土いきかえる堆肥」が848円/40L。
・この価格差334円/袋、6割も高いのは、ココヤシビートの有無によるものか?
・肥料分がほぼ同じで、CN率は「土いきかえる堆肥」がやや高めながら目安範囲内に収まっている。2種類の堆肥として品質は多少の違いはあるがほぼ同等と思われるので、実用面では価格の低い「醗酵堆肥」で十分である。

※ココヤシビート
・ココヤシ(ココナッツ)の殻を粉砕・発酵させて作られる天然の有機培土、土壌改良剤。主にインドやスリランカで生産
・多孔質構造で、保水性、通気性、排水性が良い
・pHは弱酸性(5.5~6.0)

次回は、堆肥の品質基準であるCN率について深堀します。

 

 

モバイルバージョンを終了