ミニトマト 茎が食害される

2025.6.27
1週間?程前、ミニトマトの芽かきをしていたら、葉に水気のない萎れた株があるのに気づきました。病気に罹ったのかな?と思いつつ、その日はとりあえず様子を見ることにしました。 翌日に再度見たのですが、相変わらす新葉は垂れさがています。それで、その株を上から下へと見ていくと、2025.6.27
地際の茎が全周食害されていました。おそらく、犯人はヨトウムシなどの昆虫の幼虫なのでしょう。根元周りをほじくったのですが、犯人は見つかりませんでした。
害虫による食害を見つけてから1週間程経っても、その株は何とか生きているのです。そして、食害された部分の上部の茎から根が伸びだしそうな小さな塊、こぶのようなものが出ています。
2025.6.27
それで、写真のように2リットルのペットボトルを筒状に切って、茎の部分を土で包んでやりました。おそらく、2~3日もすれば若葉の萎れも無くなり、1週間後には元気に成長しだすと思っています。

<余談>
前回n投稿「アカエゾマツを枯らす」で、形成層(維管束部;導管と師管が通っている部分)の話で、それを切断しても木部の辺材が水を通すので、何とか2年くらいは生き延びる話をしましたが、今回は樹木ではなく草本です。
トマトの維管束部が食害されて、中心の髄と呼ばれる部分だけになったのです。当然、根から吸い上げた水分は茎葉に行けないのですが、それでも1週間程生きています。 おそらく、髄の部分が最低限の水分と養分を通していたのでしょう。
この当たりの仕組みは樹木も草本も同じのようです。
調べてみると、維管束部を食害された草本が生きていられる期間は1~2日、長くて1週間程度と書かれています。
我家の食害されたミニトマトは、下葉はしっかりしていて、まだしばらく、1週間以上、それ以上生き延びそうです。、しかし、食害されて残った髄も褐色に変色し、縦に割れているので、現在は根からの水分は完全に断ち切られているようです。ペットボトルで茎の周りに土を入れてやらなければ、その内枯れていくのでしょう。 それにしても、トマトは水分が無くてもしぶとく生きる植物のようです。

<追記>
〇ミニトマト
・は種;4月4日
・定植;5月26日?
・現在の草丈80~120cm
・花房の花は1~3段目が開花中
●食害されたミニトマト
・草丈 50~60cm(写真の右端株)

 

 

アカエゾマツ  枯らす

2025.6.10
写真中央に丸く刈り込んで褐色になった樹木があります。 樹高が約3.0m程の枯れたアカエゾマツです。 植えて35年程たちますが、毎年刈り込んでいるので、この形状を保っています。毎年刈り込んでいても少しづつ大きくなるので、最近は樹冠上部の刈込が難しくなってきました。
それで、アカエゾマツには可哀そうなことをしますが、これを枯らしてクレマチスでも這わせようかと考え、アカエゾマツの地際近くの幹周をノコギリで1cm弱?切り込みました。 それが一昨年の夏です。
昨年はまだ生きていました。 新芽が出たかどうか自分でははっきりしないのですが、おそらく出ていない、しかし、葉は緑で元気そうに見えました。 さすがに夏を過ぎると、来年には枯れてしまうだろうと思わせるほど、葉に精気が無くなっていきました。
そして、今春アカエゾマツの葉は褐色になり、,完全に枯れました。。
2025.6.10
これは、アカエゾマツの幹周りをノコギリで切り込んだ写真です。 切込みを入れたところから樹液(ヤニ)が滲み出ています。

〇 樹木の幹を一回り切り込むとなぜ樹木は枯れるのか?

画像は「白谷工房」さんの画像をお借りしました。
→ https://shiroitani-koubou.com/news/%E6%A8%B9%E7%9A%AE/

上図は樹木の切断面です。図に形成層という文字があり、断面図には緑色で樹木を一回りしています。この部分は細胞の層で、維管束(導管と師管)を形成する役割を持っています。 導管は形成層の内側に、師管は外側に毎年新しく形成されます。 導管は根で吸い上げた水分や窒素〈N〉リン酸(P)や鉄(Fe)やマグネシュウム(Mg)などの微量要素を葉に運ぶ管です。 師管は葉で行われる光合成でできたデンプンを幹や根に運ぶ管です。
樹木の幹が太くなるのは、形成層で毎年できる導管が増えることによって太ります。それでは導管と同じように毎年形成される師管はどうなるのでしょうか? マツの樹皮が剥がれるのは役目を終えた師管の残骸なのです。師管は形成層の外側にできるので、古いものから順次剥がれていくのです。
次に、上図の樹木断面図に辺材と心材という単語があります。 これは毎年できる導管の古いものです。辺材はまだ生きていて水や養分を通すことができますが、心材は導管の中に樹脂類が詰まって死んだ部分です。 心材は堅いので家屋の柱として利用されますが、辺材は心材よりも柔らかく含水率が高いため、乾燥すると収縮が大きくなり、板材では反りが発生しやすくなります。
以上は樹木内部の説明です。話をアカエゾマツの樹皮切込みに戻します。我家のアカエゾマツは樹皮表面から1cm程切り込んだだけなので、おそらく辺材の一部だけです。このことは、辺材は生きているので根が吸い上げた水分は葉に送られるのですが、葉でつくられた養分(デンプン)は師管部が切断されているので幹や根に送れません。 根にも太いものから細いものまでいろいろありますが、水分や養分を吸収できる部分は細い根から出ている根毛で、その寿命は数日~1週間程度と言われており、非常に短命なので、アカエゾマツは常に新しい根を出し続けなければなりません。新根を出していくということは、どこからか養分をもらわないと出し続けられません。
師管部が切断されて葉でつくられた養分が途絶えるので、アカエゾマツは樹幹や太い根にある養分を受け取る必要がありますが、今回の場合、地際で樹皮が切り込まれているので、樹幹の養分は受け取れません。太い根にためられた養分を使って新根を出し続けます。 このことで、とりあえず一昨年の夏から昨年の夏までアカエゾマツの葉が緑色を保つことができたのです。しかし、夏以降葉に水気が無く葉色が死んだようになったのは、太い根の養分も使い果たし新根も出せなくなったのです。 そして、厳寒期の寒風に晒されて力尽きたのです。
公園などで樹木が野ネズミに地際の幹を一周かじられると、2年くらいは生きていますが、3年目には枯れてしまいます。我家のアカエゾマツもそれと同じような運命をたどりました。
この枯れたアカエゾマツに大輪の花をつけるクレマチスを植えて這わせようと思っています。

 

 

 

ルバーブ  開花

話題として取り上げるには少し遅くなりましたが、ルバーブの花が咲きました。
2024.4.13
「ジャムにするとおいしいよ」と、
昨春、
職場の方からルバーブの根株をいただきました。
「今夏は株を育ててください。 ジャムづくりは来年からです」
と教わりました。
2025.5.上旬
ルバーブの芽出し。ゴールデンウィーク?の頃。
芽出しの葉が赤いです。 チューリップなど球根類、草本や樹木など多くの商物で新芽が成長するとき、この現象を見ることができます。これは植物が太陽が出す紫外線から身を守るために、 葉の細胞中に赤い色素;アントシアニン(ポリフェノールの一種)を生成するからです。
→ 植物の新芽はなぜ赤い?

2025.5.下旬
芽出しからこの株の大きさになるまで20日ほどです。急激に大きくなります。
隣家の人が、
「2~3日前まで気づかなかったのに、今日見たら急に大きくなっていた植物、あれは何ですか?」と聞かれました。
私自身はそんな感覚はないのですが、たまに見る人にとっては、そのように感じられるのでしょう。 確かに、ルバーブは成長が早いです。

葉先の丸くて赤いのがつぼみ。
2025.6月上旬
6月初めに花が咲きました。
ルバーブはタデ科ダイオウ属の仲間なので、花姿は、畑でよく見かけるの雑草;ダイオウとよく似ています。

2025.6上旬

〇 ルバーブジャム
6月中旬以降に脇芽が出てきたら、地際の葉茎の大きなものから順次切り取り、葉を切り取って茎だけを冷凍庫に保管します。ある程度の量になれば、ジャムをつくります。
夏にもう一度、葉を切り取ってジャムがつくれるとのことなので、茎葉を切り取る際には、肥料をやろうと思っています。

 

 

 

ない。

リンゴ 開花

2025.5.16
リンゴ(品種;フジ)がきれいに花を咲かせてくれました。苗木を植えて9年目になりますが、こんなにたくさんの花をつけたのは初めてです。 今年はたくさん収穫できそうです。
苗木を植えてから最初にリンゴが収穫できたのが、4年目で、たったの1個でした。食べようと思ってリンゴを見ると、鳥に、おそらくカラスに突っつかれていました。1個しか実が生らなかった翌年、苗木を植えて5年目には約50個収穫できました。その翌年の6年目は10個と少なかったです。7年目は100個に袋掛けをして70個ほど収穫出来ました。 昨年の8年目はほとんど花が咲かず、実ついたのは5個でした。

リンゴは、摘果時期が遅いと、または着果負担(実をたくさんつける)が大きいと、翌年の花芽の着きが悪くなる、いわゆる隔年結果と呼ばれる状態になる。特に幼木期は、定植後できるだけ早く収量を確保したいため過着果となって生産が不安定になりやすい。(農研機構HPより)

我家のリンゴも上文のとおりで、幼木に実をつけ過ぎたようです。しかし、今年は植えて9年目になるので70~80個実を生らしても、来年以降、隔年結果にはならないだろうと楽観的に思っているのですが・・・・。

〇 余計な話(その1)
一昨年秋、我家のリンゴの枝にぷっくり膨らんだ花芽らしい冬芽が50個くらいあると見込んでいました。しかし、その翌年(昨年)花が咲いたのは5個でした。自分ではリンゴの葉芽と花芽の見分けはできると思っていたのですが、丸く膨らんだ冬芽でも花芽ではなく葉芽でした。 緑のセンターの相談員の方が、その年(我家でリンゴの花が5個しか咲かなかった年)は札幌市内でもリンゴの花が咲かなかった話を聞いていると仰っていたので、隔年結果だけではなく、気候も関係しているようです。
→ リンゴ 冬芽

2025.5.16
リンゴの花
リンゴの花は、1つの蕾に5~8個の花が咲きます。中心の花が最初に咲いて、その後に周りの蕾が開花します。 花が終わって、5月下旬から順次摘果を行うのですが、最初に咲いた真ん中の花は果実も大きく、果軸もしっかりしているので、それを残し、残りをハサミで取り除きます。

余計な話(その2)
上の上の最初の写真で、
① リンゴの下に咲いているのは西洋シャクナゲ
② リンゴの背後にある建物の右側に咲いているピンクの花はヤエザクラ。 我家のリンゴと隣家のヤエザクラはほぼ同じ時期に咲くようです。

小金湯さくらの森公園(2025)

先日の5月8日に小金湯さくらの森公園に行ってきました。エゾヤマザクラ、ソメイヨシノ、チシマザクラが咲いていました。満開ではなく、咲き方は3~8分咲きです。 おそらく、今日(5月11日)あたりが満開になっているのではないでしょうか。
2025.5.8
ソメイヨシノとエゾヤマザクラの開花状況。国道230ぐ号線沿いにあるビジターセンターを後ろにして撮っています。樹の高さは5~8m。
2025.5.8
同公園内の中央、南北に延びる園路沿いに列植されているエゾヤマザクラ。

2025.5.8
同公園東側の開花状況
小金湯さくらの森公園はオープンして10年程経ちます。樹が大きくなって、少し「桜を愛でる、楽しむ」ほどに花が咲くようになりました。 これからサクラの樹が成長するにつれて、ボリューム感のあるサクラを楽しめるようになると思います。
2025.5.8
品種名:アーコレード(八重咲)
英国でオオヤマザクラと小彼岸の交配により育成された品種です。英国での開花期は春とされていますが、日本では環境条件によるものか、秋は9~11月頃開花する二季咲きとなっています。十月桜に比べ、淡紅色、大輪咲の美しい品種です。
(日本さくらの会HPより抜粋)
※当小金湯さくらの森で二季咲きになるかどうかは分かりません

このサクラ品種;アーコレードは、3年前の2022年春に植えています。植栽時の樹高が約1.5m、幹周が6cm、鉛筆を少し太くしたくらいの苗木でした。それが、3年目には樹高2m強、幹周も15cm程?になり、、写真のように咲くようになりました。今後が楽しみです。 植えられている場所は国道沿いの駐車場西側です。
また、同公園には八重咲品種が数多く植えられていますが、それらは5月中旬以降の開花となります。しかし、このアーコレードは八重咲品種にもかかわらず、エゾヤマザクラと同時期に開花します。日本で春と秋に咲く二季咲き性や、八重咲で5月上旬に開花する性質など、面白い特性を持った品種です。