樹まぐれ日記

ドウダンツツジ(その2) スズランに似た花

ヤマツツジ、カバレンゲツツジ、キレンゲツツジ、ヨドガワツツジ、リュウキュウツツジ、オオムラサキ、ヒノデ(クルメツツジ)などなど、都心のビルディングの外構植栽に、公園で、個人の庭で、札幌はツツジが満開です。
今回採り上げるのはドウダンツツジです。 このツツジ、ツツジという名前を付けてもらっていますが、一般のツツジの花とは全く異なり、スズランに似た白いかわいい花を咲かせます。 ツツジ科の中では最も原始的な種類だそうで、サツキなどの大きな花を咲かせるツツジ類とは同じ科といっても遺伝的にはかなり離れた関係にあるよ
うです。
ドウダンツツジ 2016.5.24
花の大きさは、1cmくらいで、枝先に釣鐘状の花を数個下垂して咲かせます。 2012.5.26

2011.7.3
森林総合研究所
樹高は3~3.5 mくらい。 普段見るドウダンツツジは丸く刈り込んだ株物か生垣なので、改めて自分の背丈より高い成木を見ると、「このようになるんだ」と思ってしまいます。


2016.5.24  南区真駒内 ドウダンツツジの生垣

<余談>
札幌市では、昭和40年代後半から、サツキ、レンゲツツジ、リュウキュウツツジ、ヨドガワツツジなど多くの種類のツツジ類が公園造成時に植えられました。 しかし、現在サツキは公園で見ることは出来ません。 全て枯れてしまいました。 カバレンゲ・キレンゲツツジの多くも枯れてしまいました。 現在残っているのは、土壌表面が乾燥しないなどレンゲツツジが生き残れる条件に適したところだけのようです。 それに反して、このドウダンツツジは、土質を選ばす植えられた環境に適応する能力が高いようで、公園造成時植えられたものが比較的多く残っているようです。

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