樹まぐれ日記

イタヤカエデ(その2)

1-008 イタヤカエデ 石山大橋付近2012.6.16
国道230号線(川沿石山大橋付近)沿いに生えているイタヤカエデです。国道沿いに流れる豊平川の河床近くにはヤナギの仲間やニセアカシアが繁茂していますが、道路と川との間の法面にはイタヤカエデが実に多いです。写真の黄緑色の葉はすべてイタヤカデです。
5月のゴールデンウィークを少し過ぎたころ、国道230号線を定山渓に向かって走り、石山、藤野の住宅街を通り過ぎて民家も少なくなり、豊平川沿いの山々が連なって見える辺りから道路沿いに生えている樹々のなかに、黄緑色の花をつけたイタヤカエデを見ることができます。イタヤカエデの花はエゾヤマザクラと同じ時期に咲くために、サクラに目を引かれ見過ごすことが多いのですが、車の窓からよく見るとイタヤカエデの花が何本も珠繋ぎに咲いているのを見かけます。
2011.3.16
冬の真駒内公園を散策していると、広い雪原の中に数人が集まってiいるのが見えます。その横にはカメラが脚立に設置してあり、なにかな?と思ってその集団に近づいて話を聞くと、「向こうの太い樹を見なさい」とのこと。双眼鏡を覗いてみると、そこから50m以上離れているところ立っている古木の“うろ”に白いものが見えます。ふくろうです。じっとしていて動きません。このような光景を見るのは初めてです。
2011.3.16
笑っているような怒っているようなフクロウ独特の顔が見えます。うろの大きさはどれくらいでしょうか?フクロウの大きさを50cmとすると、うろの穴はたて60~70cm、横幅30~40cmになります。
2011.3.16
この樹の樹種を確認したのはその年の夏です。
樹種:イタヤカエデ 樹高:13m、目通幹径:1.4m(幹周440cm)、樹齢:390年(真駒内公園HPより)
フクロウは、古木の中程より上の辺り、幹径80cm部分のうろの中にいたのです。
2011.6.29
真駒内南町、真駒内川沿いに走る道路の歩道上にあるイタヤカエデです。おそらく、道路造成時に大きくて立派な樹のために伐採を免れたのです。幹が二股に分かれる部分で1.5m近くあるのでしょうか。
2012.8.25
このイタヤカエデに近接して住宅はないのですが、道路管理上何らかの理由で強めの剪定がされています。大きくて立派な樹がその姿のままで存在できる場所は、人が生活する都会の中ではそう多くはないようです。
2012.6.16
円山公園には、アカナラ、ハンノキ、アサダ、ヤチダモなどの大きくて重量感のある樹が多く生えています。このイタヤカエデもそのうちの1本です。高さは優に20mは超え、幹径は1.0×1.5の楕円形をしており、地上1.8m程のところで6本の幹に分かれています。樹冠の拡がりはイタヤカエデのイメージを通り越しています。
2011.10.9
樹齢はどれくらいなのでしょうね?
強いて言うなら、根張りがないのが残念です。公園として整備されるときに根張りの上に盛り土されたのでしょうか?
2011.8.9
東区の大覚寺というお寺に生えているイタヤカエデです。見上げて見ているので高さは定かではありませんが、20m前後はありそうです。目通幹径も1mはありそうです。
大覚寺は明治時代に創建された札幌では古刹になります。その境内には、法律に基づいて指定された保存樹(イチョウ3本、シダレヤナギ2本、ヤチダモ1本)があります。しかし、不思議なことに、このイタヤカエデはその対象から外れています。確かに、立派な山門や本堂のある表側に生えている?植えられた?樹は保存樹になっているのですが、このイタヤカエデはお寺の裏側にあるので、見過ごされたのでしょうか?
2011.8.9


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