樹まぐれ日記

カツラ(その7):山を赤く染める

札幌はゴールデンウィーク中に爽やかな空とまぶしい太陽に一度もお目にかかれずに終わりそうです。ゴールデンウィーク初めの天気予報では、5月4,5日は晴れのマークがついていたのですが、オホーツク海沖の低気圧の影響?で5月5日まで雨まじりの曇の日が続くようです。気温も上がって10℃くらいで4月上旬の気候です。いやはや、いつまでこの天気が続くのでしょうか。
調べ物をするために中央図書館に行き,そのついでにコーチャンフォーにも寄ってきました。その道すがら見つけたのがこれです。
1-RIMG0043.jpg2013.5.4
中央区南29条西8丁目山鼻川沿いから撮っています。山肌には緑の気配はなく、斜面には今冬?最後の雪が残っています。しかし、山裾にもやぁっと赤味を帯びた樹木がところどころ見えます。カツラが開花しているようです。
2013.5.4
もう少し近づいて撮ってみました。
2012.4.29 雄花
2013.3.22 雌花 枝を採取してきて、室内で開花させたものです。
山肌をもやぁっと赤く染めるのは、この雄しべと雌しべの赤色のようです。
カツラは、中生代の白亜紀(約1億年前)からほとんど進化をせずに、その当時と同じ姿で生きている希少な種だそうで、花も花弁のない雄しべと雌しべだけの原始的な形態で、花とも思えないちんちくりんの花を咲かせます。もし、カツラの花に小さくてもとりあえず花弁があれば、藻岩山の春の景色はもっと彩り豊かになっていると思うのですが・・・・。
2012.4.29
これは、真駒内公園の中を流れる真駒内川沿いに生えているカツラです。樹高19m、胸高幹径109cm、樹齢270年


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