樹まぐれ日記

クサギ:臭木 少しかわいそうな名前

クサギの花が咲き始めました。
009 クサギ2012.7.28
場所は、福住桑園通南28条辺りです。藻岩山が道路際まで迫ってきているところです。クサギは歩道の脇に茂っています。手前左側の白い葉はマタタビです。
2012.7.28
近づいて見ると、枝先から多数の花(集散花序)を咲かせます。花弁は5裂の白色で、中心から雄しべを数本伸びだしているのが印象的です。藻岩山のクサギのつぼみは白っぽいので、遠くから見ると。白い花が咲いているように見えます。
2011.6.5
この新葉は6月上旬に撮っています。クサギの芽出しは他の樹木に比べると遅いほうで、5月中下旬になってやっと芽吹くようです。
葉に触るとふわっとした感触があり、葉の両面に細かい毛が密生しています。
2010.8.15
これは、森林総合研究所にあるクサギです。藻岩山のクサギに比べて艶やかというか、全体が赤っぽく見えます。つぼみが赤色です。
○クサギの臭い
森林総合研究所でクサギの写真を撮っているときに、クサギ特有のあの臭いを嗅いだことがあって、クサギの臭木たる所以だなと思ったことがあります。今回、藻岩山のクサギの写真を撮るときも同じような臭いがすると思っていたのですが、意外や意外近づくと甘い香りが漂ってくるのです。確認のために花に近づいて匂いをかぐとやはりその甘い香りがします。ところが花の香りをかぐときに葉にも近づいているのですが、あの臭いがしないのです。全然しないのです。それで、葉柄の部分から葉をちぎって嗅いでみました。臭いはしました。しかし、それほどでもないのです。あまり臭わないので、葉を2回ちぎって嗅いだのですが、やはりそれほどでもないのです。前回、森林研究所で嗅いだときは、花の時期ではなく、若葉のころだったのか、自分自身でも記憶が定かではないのですが、クサギ特有のあの臭いの強弱は、どうも時期や個体の差異によるような気がします。


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