樹まぐれ日記

オニグルミ

1-RIMG0002-001(黒字)2013.2.25
野の沢川という小さな川の河床に生えているオニグルミです。おそらく、上流から流れてきたオニグルミの実がここで発芽したのでしょう。高さは7~8m前後です。樹齢は12~15年くらいでしょうか?
2011.2.11
道路沿いの斜面に生えている、幸運にも伐採を免れた老齢樹のオニグルミです。
2012.5.6
エドウィン・ダン記念公園に元から生えている?植えられた?オニグルミです。
上の写真ファイル3枚は幼樹から壮齢樹にかけては枝を斜め上に伸ばし、老齢樹になってると横に広げるオニグルミの樹姿(枝の伸ばし方)よく表しています。
1 冬芽 ~ 新葉
2011.3.6
冬芽は、裸芽(らが:芽鱗で覆われていない)で、形は少し角ばった円錐形をしています。冬芽には褐色の短毛が密生しています。円筒形をしたものがいくつか見えますが、雄花(雄花序)です。
2013.1.22
葉痕です。これに似た写真はよく見かけますが、何に似ていると思いますか?
羊の顔です。3個の維管束痕が、左右の目と鼻になります。枝は先まで太く、褐色の毛が密生しています。
2011.5.15
5月中旬、新芽が展がり始めています。
2012.5.22
葉が大きくなるのと一緒に、円筒形をした雄花も長くなってきています。
2012.5.30
2011.6.5
雄花がこれくらい長くなる = 開花 = 花粉が飛ぶ頃で、雌花も咲く頃です。
2011.6.19
雌花の花軸が伸びてきています。
2011.6.12
この花軸の長さは5~7cmくらいだったとおもいます。赤い部分は花弁? 長さは5mm弱で、その下の丸い部分は子房?草花の花の形態とは相当違います。
牧野博士は、「めばなの穂は新枝の先に直立し、5~10個の花をまばらにつけ、花は筒状の苞に包まれ、4列したがく、子房1個、紅色の花柱が2個ある。」と仰っています。
ということで、赤い部分は花弁ではなく、柱頭(花粉がつくところ)だったのです。この写真からは4列のがく弁は確認できません。
2011.7.1
オニグルミの夏姿。真駒内わかば公園 1,300㎡の街区公園(旧児童公園)にこの大きな樹が1本。おそらく、もともと生えていたオニグルミを残して公園がつくられたようです。
2011.7.7 真駒内公園
一つの樹のように見えますが、左がオニグルミ、右がキタコブシです。枝先は芝生に触れるくらいに垂れ下がっています。樹高は10m強ほどですが、2本の樹が重なっているため、樹幅は20m以上ありそうです。
2 名前の由来
牧野新日本植物図鑑によれば、
鬼グルミは、核面(たね)のなめらかなヒメグルミに対して、凹凸があって醜いからである。
※ ヒメグルミとは、西洋グルミ(カシグルミ)のことではなく、日本にもともとある栽培品種のことらしいです。
3 Data
・科名 クルミ科
・属名 クルミ属
・学名 Juglans ailanthifolia Carr.(ユグランス.アイランティフォリア)
・花期 6月上旬
・分布 日本、サハリン


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