樹まぐれ日記

小さな公園にも植えたい木:マルバシモツケ 

073 マルバシモツケ2012.6.11
森林総合研究所の樹木展示圃に植えられているマルバシモツケです。高さは1m弱でこんもりとコンパクトにまとまります。自生地は本州中部以北、北海道。高山や山地の岩場に自生(北海道樹木図鑑)。
2011.6.19
真上から撮った写真です。この葉形は、同じ仲間(ユキヤナギ、コデマリ、シモツケなどのシモツケ属(Spiraea属))の葉形より、スグリの仲間(カーランツやグーズベリー)の葉に似ているように思うのですが・・・・。
2011.6.19
花は、ナナカマドと同じような咲き方をします。複散房花序というそうです。
2011.6.11
これは、北大植物園の高山植物園の園路沿いに植えられているマルバシモツケです。
公園や個人の庭には、マルバシモツケと同じ仲間のユキヤナギやコデマリをよく見かけますが、このマルバシモツケはほとんど見かけません。また、公園にはタニウツギやハコネウツギなどウツギの仲間、ユキヤナギやコデマリなどのシモツケの仲間の中低木がよく植えられますが、ある程度の年数が経つと、2~3mの大きさになり、放っておくと枝が暴れて樹形が乱れ、だらしなくなる株をよく見かけます。
また、これらの樹木は、小さな公園では、周辺の視界を遮って公園全体を狭くしたり、防犯上の問題から、強剪定を強いられて美しい花が見られないこともよくあります。
その点、このマルバシモツケは、大きくなっても1m弱で、樹形もコンパクトにまとまり、ほとんどメンテナンスフリーです。シモツケの仲間ですから、ツツジ類のように土壌や周辺環境をそれほど選ぶことはないと思います。
営利栽培する上での問題点や市場の流通性についての知識は持ち合わせていませんのでなんとも言えませんが、マルバシモツケは、札幌などの北国の庭や公園に、もっとあってもよい植物材料と思うのですがいかがでしょうか。


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