樹まぐれ日記

スイカ  実割れ

昨年からスイカを作っています。 今年で2回目です。
園芸店(中村種苗店)から5月中旬に12cm?ポリポット苗2株(小玉スイカ)を購入。 それを18cmポリポットに鉢上げ(植替え)して、6月10日過ぎまで室内で育てます(天候の良い日は外に)。 6月10日以降に天候を見計らって畑に定植します。 路地植えでビニールマルチ。
この作り方で、とりあえず、昨年は8個収穫、今年も10個収穫できました。 昨年は6月下旬から7月にかけて高温が続いたので、花がたくさん咲いて7月中旬に人口受粉ができ、玉も順調に大きくなり8月20日過ぎから8月末にかけて食べることができました。
※ 我家では、スイカを2株しか植えていないので、花の咲き始めは雄花だけが咲いたり、雌花だけ咲いたりで、なかなか都合よく受粉ができません。 30℃前後の気温が続くと雄花雌花ともに順調に咲いてくれるので、人口受粉をしなくても実をつけるようになります。

しかし、今年は7月中旬まで低温が続き、下旬になってやっと30℃前後の日が続いたので受粉(人口、自然)できました。 スイカを食べられるようになったのは9月上旬です。 ※ 小玉スイカは受粉から収穫まで35日~40日
そして、昨年は甘かったのですが、今年は甘味が少なく、味はいまいちでした。

前段が長くなってしましました。 今日のテーマはスイカの実割れです。

昨年は、果実が大きくなって、そろそろ食べようかな?という直前に強い雨が降って3個実割れをしてしまいました。 翌日すぐに収穫して食味をしたのですが、雨が果肉の中に入ったために甘味が変化する、味が変(スイカの甘みではなくなる)で食べられませんでした。
昨年、このような経験をしているので、今年は実が大きく成るにつれて雨が心配になってきます。 それで、とりあえず果実に雨が当たらないように果実をビニールで被ってやりました。
※ ミニトマトが毎年8月中旬以降、降雨後の実割れに悩まされており、直接、果実に直接雨が当たることも実割れの原因と思っていたので、スイカもこれと同じだと思い、果実にビニールを被せた。)

しかし、8月下旬に2回多めの雨が降って、1回目は実割れはなかったのですが、2回目の雨で3個、実割れしてしまいました。 その2日後にもう1個。 ビニールの被いは効果がなかったのです。 雨がスイカにかかることは関係無いようなのです。

調べてみると、実割れの原因は土壌水分にあるようです。
スイカなど実が割れることを裂果と言いますが、降雨後スイカが生長する際に、内側の部分と外部の皮の成長速度の差、根が水分を吸い過ぎて果肉内の水分が過剰になることによって、その皮の薄い部分から割れてしまうようです。 特に、小玉スイカは皮が薄いので割れやすいのです。

我家のように雨を除ける簡易ビニールハウスもない露地栽培では、土壌の水分調節は不可能です。 ので、とりあえず、土壌水分の急激な上昇を抑えるために、ビニールマルチをして、周辺に水が溜まらないように排水をよくし、土を高く盛ることが対策のようです。 しかし、どれくらい盛ってやれば効果があるのか、実際盛るとなると難しいところでもあります。 ついでに、小さいうちに割れてしまったものは、生長初期に低温環境下にあり、皮が硬くなってしまい、内部の生長に追いつけなかったのが原因だそうです。

<余談>
札幌手稲区山口にスイカの産地があります。 サッポロ西瓜として売られています。相当以前のことになるのですが、季節は6月でしょうか、砂地の畑に長く続くビニールトンネルが何本も並んでいるを憶えています。 その中にスイカが植えられていたのです。
今思うに、あのスイカは実割れ(裂果)はしなかったのでしょうか? おそらく、砂地で水はけがよく、大玉で皮も厚いので、そんなことは無かったのでしょう。 10個作って2個も3個も割れていたのでは、スイカの産地にはならないし、農家さんにとっても生活できないですからね。

 

 

 

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