樹まぐれ日記

ギョウジャニンニク(その2)

023 ギョウジャニンニク2014.6.7
玄関横の午前中だけ陽が当たる場所に植だめしています。
ギョウジャニンニクの花は5月下旬から咲き始めます。葉は2枚でて(時に3~4枚でる株も)、大きさは20~40cmになります。その葉の間から長さ40~60cmの茎(花梗?)が伸び、
2014.6.7
その先に、小さな花が集まった球形状の花(直径:5~6㎝、散形花序)を咲かせます。ネギの仲間なので、ネギやアサツキなどと同じ形態の花、ネギ坊主です。
(余談その1 : アイヌの人々とギョウジャニンニク<アイヌネギ>)
「・・・・・・・・・。食べると人間の血をたぎらすような強精力のあるこの草は、どんな病気にも効能があるといって風邪はもちろん、肺病、腎臓病や下痢、火傷や痔、婦人病とか打撲傷や皮膚病の洗浄や罨法(あんぽう)※1などに使った。そうした万病に効く力、つまり、万病薬の価値を持っていたので、家の入り口や窓にさげたりまくらの中に入れたりした。冬の間、刻んで干して貯蔵して混ぜたご飯に炊き込みアザラシやニシンの油を入れて健康食をつくった。(北海道大百科事典:更科源蔵記)
※1 : 炎症や充血を除いたり痛みを軽くするために,水・湯や薬にひたした布などで,患部を冷やしたり温めたりする療法。
(余談その2 : 牛が食べたら一大事 ミルクに猛烈なにおい)
牛乳が美味しい時期は、牛が新鮮な青草を食べる頃、5月~6月だと言われています。牛が食べるものが即牛乳の味に影響します。
「春先、10cmぐらいの芽をつんで食べると“あたりがどんなに迷惑してもかまわない”という気持ちになるほどうまいといわる。ナマのままだとからいが、煮ると甘味がでてくる。山のキャンプでは全員いっしょに食べるのがエチケットだ。春早くでるので、牛も喜んで食べるが、これを食べた牛の乳はすごいにおいがついてひどい目にあう。このため、牧場付近では見つけしだいすぐにとってしまう。」(続北方植物園より 昭和44年3月)


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